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全ての道はスパルタへ通ず

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世界最高峰のウルトラマラソン、スパルタスロン(246km)への挑戦を記します。
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第30回星の郷八ヶ岳 野辺山高原ウルトラマラソン(レース編②)

第30回星の郷八ヶ岳 野辺山高原ウルトラマラソン(レース編②)

弱気レースは後半戦。馬越峠に到達する前に、脚はかなり使った。
75kmあたりから80km付近が峠と記憶していたが、75kmまでもそれなりに上る。いや、そんなに上っていないのかもしれないが、体が動かなくなってからのわずかな登りでもダメージが蓄積していく。
自分の弱みは、リズムが崩れてからの立て直しがうまくできないところ。ウルトラは時間も距離も長く、何度も苦しい波が来る。立て直すチャンスがある。
ただ

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第30回星の郷八ヶ岳 野辺山高原ウルトラマラソン(レース編①)

第30回星の郷八ヶ岳 野辺山高原ウルトラマラソン(レース編①)

当日スケジュール
1:45 起床
2:20 宿出発
3:10頃 会場着(ギリギリ会場近くの駐車場に入れた)
4:00 軽めw-up
4:55 スタート

朝?なのか?いや夜中…草木も眠る丑三つ時に、普段は通らないであろう数の車が野辺山へ向かう。一本道に連なる車の列は、皆同じ目的地を目指している。
それぞれ目的や目標は違えど、今日同じ空間を共有する人たちである時点で仲良くなれそうだ。

ウルトラマラ

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第30回星の郷八ヶ岳野辺山高原ウルトラマラソン(トレーニング・準備編)

第30回星の郷八ヶ岳野辺山高原ウルトラマラソン(トレーニング・準備編)

5/19(日) 野辺山ウルトラマラソン2024のための準備

4月の水都大阪100kmから約一か月。河川敷の100kmだったからか、予想外にダメージがなく、翌週から通常通り練習を再開できた。

4/22-5/18の
通常トレーニング(火・木・金)
AM8KM PM15km~20㎞

ポイントトレーニング(土・日)
・50km(トレイルを含む)
・30km走(4分10秒/km)

補助トレーニング

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自己ベスト3時間更新〜水都大阪100km〜

自己ベスト3時間更新〜水都大阪100km〜

4/21(日)
水都大阪100kmに出場した。
あくまでこの時期の土台作り、大会経験を積みたくて出場を決めた。

予報は雨。絶好の練習日和。
コンディションに恵まれないのも、ウルトラマラソンにとっては最高のトレーニングだと言い聞かせ、スタートした。実際、途中までは雨は降らず、むしろコンディションは良かった。

ここに向けての毎週の大きなポイント練習は、
①52km
②42km
③35km
④30k

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「夢中」という手段・「現実」という目的

先日、大学の同級生と会った。
彼は、「仕事はしんどくない」と言う。
これは世の中の少数派だと勝手に思っている。
話を聞いても、決して楽しているとか、業務量が少ないとかではない。
なかなかハードに仕事をしている時もあるように思う。
しかし、「誰かに何かを与えているから楽しい」「この人にこうなってほしいというのが目標!」と自分の損得ではない次元で話す。

そうだ、この視点が自分には足りていなかった。

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そして、スパルタスロン2024走ります。

そして、スパルタスロン2024走ります。

東京マラソン先日、東京マラソンをテレビで観戦していた。パリ五輪の最後の枠を懸けた戦いには胸を打たれた。
日本人トップの西山選手は、高校の都大路1区の時から「強い!」と印象に残っている。
悔しさを滲ませたインタビューからは、思いの強さがうかがえた。
ただ個人的には、目標としていたレースで惜しくも届かなかった選手に対して「次の目標は?」と聞くのはあまりにも酷なのではないかと思う。
五輪を決めた選手に対

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第23回 24時間リレーマラソン神戸大会 シングルの部③ 大会(後編)

第23回 24時間リレーマラソン神戸大会 シングルの部③ 大会(後編)

夜明け前異変。160km地点で、急にペースが落ちた。
おかしい。同じ感覚で走っているのに、1kmあたり90秒近く遅れている。
どうする、いったん立ち止まるか、小休憩をとるか。
いや、ここで止まるとまた動けなくなる。
心が乱れているのが分かった。あと2時間弱で日が昇る。それまでに180km付近まで進めたい。焦っても仕方ない。
とあれこれ考えている時点で、焦っていた。
「また失速するのか」「また届かな

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第23回 24時間リレーマラソン神戸大会 シングルの部② 大会(前編)

第23回 24時間リレーマラソン神戸大会 シングルの部② 大会(前編)

神戸総合運動公園今回の会場、神戸総合運動公園は、学生時代の引退レースの場だ。ここでみんなで写真撮ったな、とか思い出しながら会場をぶらぶら。
思えば引退レースは散々だった。笑
でもそれはどこか自分らしくもあり、悔しさと、4年間大学で陸上ができた誇らしさがこみ上げる日だった。ゴール後は仲間が寄ってきてくれ、花束をくれた。今でも思い出すと泣けてくるような光景だ。素晴らしい人たちに恵まれた。今でも最高の友

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第23回24時間リレーマラソン神戸大会 シングルの部① 準備

第23回24時間リレーマラソン神戸大会 シングルの部① 準備

ほんの少しの希望に懸けて5月末、弘前での24時間マラソンで撃沈してから、エントリーを決めた神戸大会。リレーマラソンと名前がついているが、シングルの部があり、一人で24時間走ることもできる。スパルタスロンの基準をクリアするためには、真夏だろうが、何だろうが、やるしかない。
より過酷なレースでの、未知の領域への挑戦は、ワクワクするというより、恐怖心のほうが強かった。

準備弘前のレース後、腰の状態がよ

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神戸24時間225kmへの挑戦まで

神戸24時間225kmへの挑戦まで

失敗からの挑戦5月末、弘前で行われた24時間走に出場した。
なぜ24時間走なのか。
目標とするスパルタスロンに出場するための関門だ。
一般エントリーの基準は、4月の室戸120kmでクリアしている。

ただ、これではエントリー申請ができるだけで、必ず走れるわけではない。
確実に出走権を得るには、優先エリート枠の記録を狙う必要がある。
自分の現状で、どれが狙えるかというと、24時間225kmという基準

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挑戦が自分を創る ~第6回室戸阿南海岸国定公園ウルトラマラソン120k~

挑戦が自分を創る ~第6回室戸阿南海岸国定公園ウルトラマラソン120k~

4/29 2:30起床
いよいよ120kmウルトラマラソンのスタート。
それほど熟睡はできなかったが、それも想定していたので、気にすることなく、体は休まったしいいか!といった気持ち。
静かに準備し、その時を待つ。

コースは、前半は平坦、後半60kmはほぼ峠道で、激しいアップダウンが3度ほど続く…
何がしんどいかって、100km超えてからも、まだ山道で、ラスト5kmでさえも山を登っていく、まさに死

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第6回室戸阿南海岸国定公園ウルトラマラソン120kに向けて

第6回室戸阿南海岸国定公園ウルトラマラソン120kに向けて

久々の投稿です。
3月のびわ湖マラソンが終わり、フルサブ2.5はいったんお預け。
次の目標はウルトラへとチェンジ。

近い将来スパルタスロンに出場したいとの思いがあり、現状どのくらいの力があるのか。実現可能なのかといったところを見定めるために、取り組んだ。

目標の舞台スパルタスロンの参加条件突破へ

ギリシアのアテネからスパルタを走るスパルタスロンは、36時間で246kmの道のりという途方もない

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やる気とは才能~京丹後ウルトラ~

やる気とは才能~京丹後ウルトラ~

レース振り返り2022/9/18 京丹後ウルトラマラソン100kmに参加した。
自身初のウルトラマラソンで、エントリーした時点ではやる気に満ち溢れ、頑張るぞーとやる気十分だった。

道のりは甘くなかった。まず、7月に起こした故障が長引き、ジョギングを再開するまでにかなり時間を使ってしまった。また、8.9月は多忙を極め、とうとう最長26kmの練習しかできず、痛みをかろうじて抑えながら、スタートライン

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