Seoulに思いを馳せて

2020.02.29

「エロ可愛いモテ下着」というフレーズに、順番ちがくない?下着でモテるにはまず脱がなあかんくない?まず先にモテてから、下着には別の役割が必要やろ、と一通り突っ込んで虚無になった。

でもキャッチコピーってこういう、人の心の動きをちゃんと捉えていないと「何かを言っているようで何も言ってない」現象がここでも起こるんだよな。

日本語は難しい。向き合えば向き合うほど、じゃじゃ馬でこちらの思ったとおりに並んでくれない。いや、むしろこちらがあんまりちゃんと思えていないので、振り回されているんだ。ほんと、可愛いやつ。好きだよ。

でも日本語は難しい、なんて言い方したけど、他の言語は難しくないんだろうか。今まで、日本語話せて日本でのうのうと暮らしてたらええわと思っていたけど、このような多様性の時代になって、もっと違う国の人たちと話せた方が楽しくない?豊かでない?とやっと思い始めてきた。英語とハングルを勉強したい。あと、今更韓国に興味を持って、周りの女の子たちはとっくにK-popアイドルに夢中で、あーこれも乗り遅れた、と思った。アイドルを好きになるって一番能動的に韓国語にも興味持つし、韓国行きたくなるやつやん。でも今イ・ランが好きだし、最近調べた韓国ミュージシャンもずぶずぶ興味が湧いてきたんです。楽しいな。

昔(調べたら2003年だった)京都芸術センターの日韓プロジェクトで、松田正隆さんの「海と日傘」をMONOを中心としたメンバーが三浦基さんの演出でやる、同じ作品を韓国のチームがやる、という公演の制作のお仕事をさせてもらったことがある。

今思えば三浦演出に始めた触れた作品だったし、MONOのメンバーがあのセリフの喋り方してたんかいな、というのも全く思い出せないのだけど(内田淳子さんはその後の「Jericho」でもご一緒させてもらったので完全に三浦作品のイメージがある)それよりもなによりも、私はあのとき断然日本チームの作品が好きだったけど、今思えば、ピュアに人の心を打っていたのは韓国チームの情感豊かな表現だったよな、ということを思い出していた。韓国は確かカンパニー制度があって、劇場が劇団を抱えてあげるとか……なんかそんな感じだったと思う。日本でも韓国みたいなやり方できないのかなぁ……と大人が頭をひねっていた話だけおぼろげに。

打ち上げの席で、韓国チームの制作の人と、片言の英語で演劇の制作について熱く語ったことを思い出した。いや、熱くってちょっと盛ったな、めちゃ片言だったから、ちょっとした苦労話ぐらいの薄い話だったかも。お互い母国語じゃないから、片言具合がちょうど同じで、話しやすかったってことだけ覚えている。

今から英語とハングル覚えるの、途方もなくない?どうやって?と思いつつ、何か、まあせっかく興味の湧いたことはちょっとずつやりたい所存。まず興味が湧くことが貴重だし、なんかこういう、私にもなくはない昔取った杵柄的な色々を、みすみす捨てないでちょっとくらいはリサイクルしたい。