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殻を破る210407

他人の殻を破る方法なんてないわけです。

それはもう、不法侵入のごとく、裏拳でバリンぐらいしか。そんなことしたら、自分も傷つくし、相手も結局傷つける。でも、それしかやりようがない。だから辛いんだろうな。

私だったら、できるだけ殻の周りに分かりやすいあたたかくてやわらかいお布団みたいなものを敷き詰めて、見えるように両手を広げて待っているポーズをする。←というのが理想と思いつつ、実際にはそんなにたくさん敷き詰められないし、そんなにずっと両手広げて待っていたら、腕がだるい。これは比喩ですが。

ちょっと話は飛躍しますが、小さいときにどんな本を読んだでしょうか。もしくはお子さんがいらっしゃったら、こどもに何を読ませているでしょうか。誰もがそうかもしれませんが、私がこどもの頃、グリム・イソップ・アンデルセンの全集がうちにありました。それを繰り返し読んでいた記憶。そのことが、のちにたくさんの人との共通言語になるとは。でもあれらの中で自分の人生で繰り返し引用されるものって、人によって違うんじゃないかな、というのが今かすかに気になっていること。そんな話を人としたことないですが、私の人生ではあっっっとう的にイソップの「北風と太陽」引用率が高いです。ダントツNO1。なんなんやろこれ。

で、ちょっとだけ話は戻りますが、私は人生において他人との関わり方、もしくは作用の仕方と限定するとして、北風と太陽の太陽的でありたいしそれが自分の中の正解だとずっと思っているんだなと、この引用率の高さで感じています。思っているんだな、という、ただそれだけのことですが。「北風と太陽」の話でも、太陽が正しい、みたいな結末だったから。でも裏拳使ってバリンと他人の殻を破ろうとする北風みたいな人が、悪人だとは思えないなと思った話。


小野美由紀さんのライティング講座のことはまたまとめたいと思いつつ、受講したことで自分が大切にしていることを、ちゃんと大切に思えるようになった。自分の感情を大切にできるようになったら、ちゃんと他人のことも想像できるようになった。失っていた力(能力、というよりパワーとその源って感じ)を取り戻せて、新しい感覚を得た感じでした。この感覚を忘れないうちにたくさん文章を書きたい。