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4ヶ月

2020.07.11

4ヶ月ぶりに隣の都道府県(地元よりも都会)に出掛けた。いわゆる「県またぎ」ってやつだ。なんやその言葉。なんていうか、たまたまそこに都道府県の境目が引いてあっただけで、私にしてみれば1時間ほどの移動で辿り着く「まち」であることには変わりない。

「まち」には人があまり多くなかった。あまりにも人のいない毎日を過ごしていた自分からすれば、充分に人込みで鬱々とするのかもなぁ……と思いながら向かったけど、4ヶ月前の人込みとは明らかに違っていた。毎日この「まち」を見ている人からすれば、随分人が増えてきたなぁと思うかもしれないけど、4ヶ月ぶりの私から見れば、やっぱり明らかに減っているなぁという感じ。同じものを見ていても、相対する対象が違えば感想が真逆になるのだね。

久しぶりの人たちに会って、でも別にオンラインで会うこともあるから「久しぶり!」なんて声を掛け合うことはほとんどなく、リアルとバーチャルの境目を確かめるものはあまりなかった。それが寂しいような、ホッとしたような、よく分からない。何も思っていないのかもしれない。

帰り道にワンピースと香水を買った。全く予定外の買い物。久しぶりの県外での買い物、お買い得で気に入った服。この瞬間の希少価値の高さを、お店の人と過剰に喜び分け合って、こういうのは嫌いじゃないなと思う。

次はいつこの「まち」に来るのかな。って、すぐ感傷的になりたがるので。来週来るかもしれないし、また何ヶ月後かもしれないし。

どっちになっても、また必ず行けるように。あまり未来の約束をするのは好きではないのだけど、ワンピースと香水を買うという行為に、無意識の約束というか決意を感じたり感じなかったり。香水は家で付けてもいい香りだ。

16:15.13