最後に貰ったお年玉は責任重大!?

10代最後の年末、私は実家に帰省していた。

久々に鱸家に家族全員集合し賑やかな年越しを過ごした。家を出ている姉と私の帰省のタイミングがなかなか合わないので、全員が集まるのが稀なのだ。1月1日の朝、私は居間に呼ばれた。部屋には母、姉、兄がいる。姉と兄から私にお年玉をくれると言うのだ。もう20歳になるし、当然両親からも貰ってなかったので、遠慮しようと思ったのだが、こういう時母は決まって、「貰えるものは貰っておきなさい!」と説教気味に言ってきて、何かとめんどくさくなる未来予想図が見えたので、ありがたく黙ってもらうことにした。

まず姉が渡してきた。貰ったポチ袋を見ると何かおかしい。

「お金を入れただけでは絶対にそうはならないだろ!」

と、つい突っ込んでしまうような見た目だった。真ん中の一部分が少し膨らんでおり、触ってみると「ぐにぐに」とした何とも気持ちの悪い感触があった。中身を確認すると、お札と見慣れないパッケージされた物体…大事な時に使用するゴム製品が一つ入っていた。リアクションに困り、一瞬フリーズの後、苦笑い…(恥ずかしながら当時はまだ未体験だった為、微妙な感じになった)

追い打ちをかけるように続けて兄が渡してきた。
兄に至ってはタコ糸に通された5円玉100枚。当然ポチ袋に入る訳もなくポチ袋に貼りつけられていた。そして袋は一部が膨らんでおり、触るとさっきと同じ感触が…もう嫌な予感しかしない。そして予感は的中。ちょいと悪ノリが過ぎないかい?とも思ったが、2人の言い分としては「大人なんだから責任感を持って行動しなさい」という意味を込めたものらしい。意図としては至極真っ当な事を言っているのだが、もう少し方法があったんじゃ…ってか、完全にからかって遊んでるだろ!私が微妙な感じになって若干困ってる時にニヤニヤしてたのを見逃さなかったからな!と思ったのは言うまでもない。

時は流れ、当時独身だった兄も結婚し子どもが2人いる。長男は高校生になった。彼の成人まであと4年…あの時のリベンジを果たすべく、機会を伺うことにしようと思う。とは言え、その頃にはお年玉は現金を直接渡すのではなくキャッシュレスでの送金が通常になっている可能性もあるので、叶わないかもしれないが…

ん?募集テーマの記事なのに内容が酷いって?
これ書いてる日がクリスマスイヴで、最もその商品が売れる日と言われてる日だから!責任をちゃんと持とうぜって真面目な内容だから!へーきへーき!!…と正論を述べたところで終わろうと思う。

#お年玉どうする


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