Happybirthday.

前回書いた子犬、あずきが、10日で1歳になる。
彼女が3ヶ月の時に引き取ってきて早9ヶ月。それだけでも時間の流れのはやさに驚きを隠せないが、もうすぐ「成犬」に分類されるようになるというのだから、家族で大騒ぎである。

「先住犬みかんにして上げられなかったことをあずきに」
という気持ちが母の中であるようで、
あずきはだいぶ甘やかされているようである。
みかんの時代にはなかった犬用ケーキやハンバーグをよういしているし、結構甘やかしているようだ。
散歩コースも母がリードを引くとぐいぐい脇道に入ろうとするし、わがままも言うらしい。
私が振り回されていたみかんの時とは真逆である。
行き過ぎた甘やかしに放っていないからよしとしよう。

おやつはこの1年でベビー用から成犬用に徐々に変わっていったが、ご飯が成犬用になると気づいた時、実感が湧いた。
この子も歳をとっていくんだな、とも。

ご飯はどんどん食べて成長させるのではなく、きちんと適切な量を食べて適度に運動する。
年齢に合わせてフードを変える。これは犬猫共通して、「老い」を実感する瞬間である。

それにしては、散歩→ご飯→昼寝→起きて大はしゃぎ→散歩→ご飯→就寝というサイクルはこの9ヶ月で何も変わらなかったが。

まあ、なんとかかんとか言っているが、一番変わったのは私なのかもしれない。

病みはするが散歩で家の外には出て、一定時間日光を浴びるし、散歩も立派な運動。
最近は腹筋に力を入れながらとか、歩き方に工夫を凝らすようにもなった。
最初は夜の散歩に行くのもしんどかったが、母の留守や体調不良もあり、半強制的に1日2回の散歩に出られるようになった。
犬を飼っている者同士の交流もして、あずきにも大好きなお友達ができて。
今のところwin-winである。と思いたい。

私の鬱も、彼女のおかげで以前よりは何とかなっている。
確かに余裕がないときは母に任せたりもするが、私にはアニマルセラピーは有効だったようで。
生活リズムもなおり、朝夕の散歩とご飯、簡単な身支度は毎日するようになった。
2年半まともな生活をしていなかった人間が、たった9ヶ月で人としての最低限の生活ができるようになったのは、今まででいちばん大きな変化だと思う

私には薬とアニマルセラピーの合わせ技がとても有効なのかもしれない。
学生時代はきっと、アニマルセラピーしてくれたから乗り切ることができたんだな、と思う。

今度はセラピーされてばかりではなく、自分であずきを養えるようにならなければ。幸せにしてあげなくては。毎日のモチベーションがいるって、贅沢でいいね。

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