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漫画感想BAN 第十九回第二章「先々のことが見通せる人間は大抵、異端者」

第二章 週刊ヤングジャンプ

第一節 キングダム

 前回までのあらすじ。韓・南陽を手に入れたものの、秦国からの使者である剛京が訪れ、すぐさま、南陽の領主である龍安を処刑する流れに。
 しかし、騰はその処刑に待ったを掛けます。処刑は愉悦ではなく、新たな統治の為と言う大義名分であり、これまでの戦乱の時代の常識でした。
 その前提を覆すように、騰は龍安に拘っているのではなく、南陽を試金石にして、新たな統治システムを構築し、反発を抑えようと言う将軍らしからぬ頭の切れでした。
 騰と言う男を見くびっていました。よもや、ここまで、先のことを考え、六将と言う重責を誰よりも理解していたなんて(他の六将なんて、ほぼ脳筋しかいないのに)。

 ここで龍安を殺せば、新たな火種が生まれ、より一層、戦は困難を極めることは必定。だからこそ、その重責に見合う先々への考えの下、行動出来て、既存の考えに囚われない彼の姿に胸に来るものがありました。
 信も録嗚未も困惑を隠せませんが、ただ1人、河了貂は騰の視点に驚嘆します。昌平君も信じての人選と思うとこれは胸アツ。

 しかし、剛京はそんな理想論を信じず、すぐにでも処刑に応じますが、騰は領主である剛京を殺そうとします。これは良い意味で誰よりも政の考えを汲み取っているのではないでしょうか。流石は王騎将軍の最側近。
 其処に割って入って来た隆国により、この場は収められ、六将と地方長官、立場が上か下かを王宮に聴くこととなり、その場は収められ、結果、六将である騰の意見が通り、旗は再び立ち上がるのでした。

 どうして、騰が戦をしないと言う戦い方を取ったかが、よく分かる回でした。この為の布石であり、秦国は戦をせずとも、融和が出来ると言う証を示す為の今回だったと言うことでしょうか。
 正に戦わずして、勝つ。それこそが、新しい秦の形を示すいい結果に繋げたい騰らしさに溢れていて、とても気持ちいい結果になりました。
 それもこれも、韓と言う国の性質を重視してのこの行動なんでしょうな。
 今週も完全に役立たずの信殿は果たして、今後役に立つ時はあるんでしょうか。

 剛京も録嗚未も間違っていないからこそ、最先端の考えの騰の方がおかしいんだよなこういうの見ると録嗚未は大将軍になれなさそう。
 とにかく、秦と韓の融和の為、動き出した騰達、秦国軍。これが上手く行くことと龍安がちゃんと従ってくれるかに全てが掛かってる気がするんだけどな。
 騰さん大好きな民として、今後の活躍に期待です。それにしても、隆国は一体、何ポジなんでしょうね?

第二節 【推しの子】

 東京ドームのルビーの楽屋に現れたニノ。ルビーを刺殺に成功(?)と思いきや、残念、防刃ベストを着たあかねでした。
 流石にそう上手く行かねぇよな。恐らく、それを十全に理解出来て無かったのは、完全に迷走しているニノだけでしょうが。

 ニノを受け止めたのは、他でもない斉藤壱護その人でした。
 ニノはアイを殺害した菅野良介と交際していたこと、愛した男がニノではなく、アイに乗り換えたことへの復讐と言う斉藤さんの主張をぶち壊すように、ニノはそのことはどうでもよかったみたいです。

 何より、菅野はニノの言葉で素直に自殺したりと完全に関係が崩壊し過ぎてて、怖いんだけど。
 ニノにとって、アイは完璧で究極のアイドル。そんな彼女には、永遠であって欲しいと言う末期の人間の吐く言葉を口にし始めます。
 そうお題目を言う彼女を後目にあかねは、ルビーの考察によるアイは友達になりたかったと口にします。

 その言葉に大粒の涙を流すニノ。彼女もただ、アイと友達になりたかっただけの普通の女の子だったのだと言うことが証明されました。
 それでも、犯した罪は大きく、最早、取り戻すことが出来ない程の十字架であることに代わりはありません。

 あかねは彼等を狂わせた張本人についての話を聴きます。

 一方、B小町の三人組は無事、東京ドーム公演を成功させた様子が描かれ、三人とも、これまでにない輝きを魅せており、これまでで一番綺麗だったと思います。
 これで卒業のかな、アイのポーズで観客を賑やかにさせるルビー、涙を浮かべるMEМちょ。れであんな大事件が起きているなんて、知る由もなく。

 一方、何処かの海沿いの公園で1人、配信画面を見つめる神木。その後ろには、アクアの姿がありました。
 そして、アクアは救って欲しいと言うアイの言葉を再び口にしますが、彼はもう救えないことを感じ取り、神木ではなく、カミキ読みで彼の名前を呼びます。

 すると彼はこう言い放ちます。

 「なんの事?」
 その瞳はアクアやルビー、最愛の母・アイが放つ星の輝きではなく、暗黒に満ちたどす黒い星を両目に輝かせる完全に万華鏡写輪眼で草。

 警察に出頭するも嘘、アイのあの言葉でも、全然反省していなかった模様。最早、彼は救えない程に精神を消耗し尽くし、どんな言葉も聞き届けられない程、完全に闇堕ちしていたようでした。

 正直な話、どうなんだろうと言う気持ちも強いです。
 カミキは黒幕ではないと散々言い続けて来たのに、ここに来てのちゃぶ台返しには、納得できない気分とでしょうねと言う気持ちでいっぱいです。
 一番考えたのが、二重人格説。少し前の話だと、社会的な意味合いでの神木と発言したアクアでしたが、今回はカミキと片仮名表記だから、別々なのかな?と考えたけれど、斉藤さんが普通にカミキと言ってたので、無さそう。
 仮に多重人格だったとして、理由付けには薄い。何より、ありふれているのが、どうも。

 何で、アクア、彼の居場所が分かったかは、来週になったら、分かるのかな?

 アクアだから、海にいるかどうかは、別として、これは海に飛び降りて、アクアがそれを止めるのか、それとも、一緒に海にダイブするかは、分かりませんが、この絵の感じだと、最悪な結果が起きそうな予感。
 これで死のうというカミキではないと思うし、アクアを殺す可能性もあるっちゃあるし、本当に何を考えているかは、現状不明。
 個人的に飛び降りて欲しい所ではあるけれど、アイの願いを聞き届けない程、アクアは愚かじゃないことを信じたいですね。

 そもそも、15年目の嘘が公開になったら、カミキへの社会的制裁は免れないだけに、どちらにせよ、ロクな未来では無いんだろうな。
 これを見ていると悲しいのは、警察機構では彼を罰することが出来ないと言うこと。映画に証拠は収まっているけれど、この証拠を提供した所で、彼を捕まえることが出来ないと言う証明にもなっていて、その罪の罪科を一般の人に委ねるなんて、私刑を肯定しているようにも思えるのですが、考え過ぎですかね?

 ニノもカミキもどうしようもなく、詰んでいて、終わっているんだなと思う場面が多々あって、この人達を救える人が居ないのかな?と思うとやり切れないよな。

第三節 ガス灯野良犬探偵団

 新たな組織、ホームズの兄、パーシー・フェブルスと言った謎が散らばり、次回から新章突入かな?
 ジエンも何とか、買収出来て良かったけれど、最早、あのマフィアはもう・・・。お可哀想に。
 と思いきや、まだ見ぬ謎の組織・マセマティシャンとの抗争がこれからの主軸になるんですかね?

 ホームズからの給料に隠し切れないデレを見せつけますが、ワトソンはこのまま、子供を巻き込むことへの呵責を問い、遠ざけようとする素振りを見せますが、リューイは何か、頼みがあるようで・・・・。

 どんどん、チームが出来るのは何よりですが、時折ある平和な展開含め、この作品は推していきたい限りです。

第四節 女優めし

 韓国のかき氷食べたい。🎂とか、お菓子付きなのいいな。
 冷麺も凝ってるんだねぇ。新大久保は行ったことは無いけれど、一度も行ってみたいですね。

第三章 僕の心のヤバいやつ

 京太郎の考えた文化祭の企画案。それは巨大迷路でした。
 この回を通して、京ちゃんの辿って来た道程は決して無駄では無かったと言うことが分かった気がしました。

 京ちゃんは翌日のホームルームでは、彼の提案を自分よりも信頼ある杏奈ちゃんに全部を押し付け、自分が比企谷っぽく、悪役を演じることで、自らの意見を通そうとしますが、思った以上に信頼の杏奈ちゃんへの信頼の無さが露呈し、窮地に。
 しかし、どうにも杏奈ちゃんにしては、おかしな意見に不信感が増大し、京ちゃんは仕方なく、ネタバレ。結果として、彼が監督となり、自分が全てを仕切ると言い出しますこれ見たら、京ちゃんと杏奈ちゃんの関係に疑問持ちそうな知らない勢いるんじゃない点には触れない)。

 皆が京ちゃんの意見がいいと手を上げる場面はグッと来ましたね。
 彼がやって来たことが無駄では無かったと証明された場面でもあっただけにね。これが陰キャと思い込み、自分のことよりも他人の為に頑張って来た結果と思うと読み続けて来て、本当に泣けるよねぇ。
 ただ、時間も無く、声は小さいけれど、いよいよ、最後の文化祭の幕が開きますが、まさかの密告により、諏訪さんによる制裁が訪れる?
 ここで諏訪さん登場は面白いですね。杏奈ちゃん、完全に浮かれ切ってやがります。初心に立ち返らんとな。何より、京ちゃんと行動してることもバレそうな?

 どんどん、色んな伏線を回収しているので、終わりが近づいているのかな?

最終章 今週のまとめ

 今週も読んではいたけれど、感想に昇華出来なかった作品はこちらです。

  1. カグラバチ

  2. ひまてん

  3. 逃げ上手の若君

  4. キルアオ

  5. ウィッチウォッチ

  6. 極東ネクロマンス

  7. 盤上のオリオン この2人付き合ってんの?

  8. イリオス

  9. ダンダダン

  10. 天傍台閣

  11. FAIRY TAIL 100 YEARS QUEST

  12. 黙示録の四騎士

  13. 彼女、お借りします

  14. 灰仭巫覡

  15. 山田と加瀬さん

  16. 百姓貴族

  17. アルテ

  18. 終末のワルキューレ

 今回もありがとうございました。今週はONEPIECEがお休みでしたが、想像以上に書きたいことがあったんですね。
 最近、その着せ替え人形は恋をするの記事の閲覧が地味に伸びております。それに引き換え、漫画の感想は全然伸びません。
 着せ恋の記事は当面、更新する予定無いので、申し訳ございません。14巻が出たら、改めて、記載していきたいデス。

 それでは、最後になりますが、スキとお勧め漫画コメント、あなたの考察、フォロー、何卒、宜しくお願いします。
 それでは、また?


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