あなたになって世界を見てみたいよ 今の僕は人を妬んでばかり

 無事に四年生に進級して就職活動も終わった。あとは残った授業をとりきり卒業をするだけ。しかしこの頃もう何もかもいっさい気分も生活も腐りきってしまっている。
 まず卒業研究。就職活動が終わる兆しのない頃にテーマが決定したのだが、PC関係全くできないのに計算シミュレーションをすることになった。計算云々以前に担当教員の言っているLinuxやらxwinやら言葉の意味すら分からない。自分から質問しに行かなきゃ行けないとは頭で理解をしているものの、自分が躓いているところが研究の本質に全く関係の無い所で未だろくに計算を始められていない事実に向き合うことができない。ちなみに学部の勉強の内容が頭に入っていないからそっち方面でも今後不具合が出てくるだろう。
 PC云々に関しては、皆どこで何を学び取って扱えるようになるのだろうか。プログラミングが専門なのか分からないけれど、担当教員はなぜあんなにも淀みなく俺が理解できないワードをスラスラと羅列することができるのだろうか。まあ大学教員なんて本当に意味が分からないくらい頭の良い人しかいないのでしょうけれど。この前、院生がpythonでこれこれを作った、それをするならこの言語が良い、このソフトはC言語だから計算速度がなんちゃら、なんて会話を横で聴きながらどうしようもなく自分がいたたまれなくなった。自分が悪いのに。自分は何も理解していないのだというひとりぼっちで取り残された感。思い返してみれば自分の学生生活はあらゆる面で、こんな風に空っぽな感覚で埋め尽くされていた。
 今まで何の努力もしなかったくせに焦り、どうせ手を付けないであろうシュミレーションとプログラミングの本を楽天とAmazonとメルカリで大量に購入した。本を購入するという行為はそれ自体で何だか満足感が得られてしまうから不思議だ。よって今すごく満足。えへへ。
 ちなみに必修含めた科目のテストが5つ残っており、一般教養の英語の授業もある。今年24歳になると思うと非常に感慨深い。無駄にそろえた教科書や参考書たち。電磁気以外マジでろくに使ったことがない。
 特に研究なんて何も行っていないのについこの間、中間発表があった。体裁を取り繕った感が満載のパワポ。パワポを取り繕うのに必死で全くしなかった発表練習。尋常じゃない汗をかき、発表時間がオーバーしたのか短かったのかすら記憶にない。知らん助教の質問にしどろもどろに成りながら答えて、たぶん発表者全員のなかで一番とんちんかんな受け答えをした。あれ以降何も研究は進んでいない。
 それからも週に一回ペースで進捗報告みたいな奴をするのだが、計算のログを残しましょう、並列計算のコマンドはコレです、とかマジで進捗以前の問題すぎてどうしようもない人間やなあ自分と思う。

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