2021年の日記集:過去と未来、私と社会

【5月4日】

PC版のGoogle Mapでは、過去の道路写真を遡ることができる。
ふと、昨日。kenohiの場所にあった過去写真を見てみた。

2009年、小さなイタリアンだった。この頃はお手洗いの位置が違う。
青を基調としたテーブルや壁紙。現在も営業しているお隣のパン屋さんもまだ、改装前で店名が違う。

2013年だったかな。ドーナツ屋さんだった。
イタリアンの店舗を居抜きで使ったのか、備品はほぼそのままのように見える。

そして2016年だったか。 ベジタリアンのための食堂になっている。

2019年から、kenohi。

...

みんな、どんな思いでお店をはじめて、辞めていった(去っていった)のだろうか。

栄転なのか、辞めざるを得なかったのか。
わからないけれど、その歴史の先にkenohiはある。

この場所でお店を続けられること、続けたいと思えていることを嬉しく思う。同じようなことばかり書いている気がするけれど、本当に日々、常々そう思うのだ...。

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2年前の気持ちを思い出すことが、もうできない。
だからこそ、お客さんなど周りの人が見守ってくださっていること、 記憶を共有してくれることが有難い。

変わった実感はなかったけれど、私も少しは変わったようだ。

店内のノートより


...

昨年秋ごろからだろうか。
シェアサイクルのポートを店頭に設置した。

最近は電動キックボードの提供が始まったこともあり、利用者が増えている。雑に停められて邪魔になること、ゴミのポイ捨て等もあるけれど、まあ許容範囲で済んでいる。

「近くにあって、本当に助かる」

たった一人でいい。そう言ってくれる人がいて良かった。
それが、数人になり、10人を超え。

小さくても、なんだか町や地域に貢献できているような気持ちになる。
それが嬉しい。

町の中で、地域の中で、社会の中で。
私とkenohiはどんな存在になっていくのだろうか。

未来の私、不安だった過去を乗り越えていってください。

※この記事は、過去にメンバーシップ内の掲示板に投稿していたものを再編集したものです。

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