7/26:褒めることは、善なのか。

瀬尾まいこさんの『僕の明日を照らして』を読んだ。

中学2年生の隼太は、この春に名字が変わった。シングルマザーだった母が、町で人気の歯医者と結婚したのだ。すごく嬉しかった。
なのに…。優ちゃんはときどきキレて隼太を殴る。母さんは気づかない。隼太が、優ちゃんの抗議をものともせず全力で隠しているからだ。この孤独な闘いから隼太が得たものはなにか。友だち、淡い初恋、そしてこの家族に、選択の時が迫る。

あらすじより

読み終えて思ったこと。
この本は単に暗い話、そしてDVそれ自体が話の中心、というわけではなかった。

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