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「いたいのいたいのとんでゆけ」の魔法

「いたいのいたいのとんでゆけ~」はお母さんだけが使える魔法。膝を擦りむいて泣いている子どもに「いたいのいたいのとんでゆけ~」と、魔法をかければ、母の温かさに触れ痛みが和らぐ。

薬としての成分が入っていないのにもかかわらず、効きめのある薬だと思い込むことで症状が改善する、プラセボ効果というのがあるけれど、お母さんの「いたいのいたいのとんでゆけ」の魔法には敵わない。

いろいろ買ってくれるおばあちゃんや、優しい保育園の先生も使える「いたいのいたいのとんでゆけ」の魔法ではあるけれど、使えるかといってお母さんの魔法に勝るものではない。

かわいいかわいい天使の時間よりも、悪魔な部分をたくさん知ってるから、その魔法が使えるんじゃないのかな。

危ないからやめなさいと散々言ってもやめず遊び続けやっぱり最後には転んで泣く、手のかかる悪魔。見た目の可愛らしさに食べやすさそれに栄養を考えて作った料理を、こっちの気持ちも知らないで「たべたくなーい」と、一言で終わらす悪魔。先に寝落ちすると「ママ、ポンポンして」と、眠りにつくまでお腹を優しく叩き続けろとせがむ悪魔。そんな時間をお母さんはたくさん味わっている。

ちゃんと子育て出来てるかな?わたし大丈夫かな?と不安を抱えていても大丈夫。

「いたいのいたいのとゆでゆけ」の魔法は、あなたじゃないとダメなんだ。

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