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はじめまして!

はじめまして
はじめまして、こんにちは。
広島県在住の前田豊と申します。

首長や議員など、私たちの一票が積み重なって《選挙で選ばれた人たち》。
本来なら私たちの納めた税金の使われ方をチェックするなどの重責を負っているのですが、そうした重責を果たしているのはごく少数で、大半は《「議決」と言う名のセレモニー要員》という飾りに過ぎなくなってしまいました。
一方、私たちが選んでもいない《有識者》と呼ばれる人たちが、国から地方までを牛耳ってしまいました。

そうした現状を憂う私は日頃から《選挙で選ばれた人たち》だけに任せず、有権者としての権利を正当な範囲で行使することで、疑問を持った税金の使われ方について調べたり、問い合わせをしたりして、その結果を原稿にまとめてきました。
私が調べただけでもかなりの問題点を把握できたのですが、3年前に掲載された以下リンクのものを除いては、私の力不足のせいで日の目を見ていません。

◆日本の最先端にある記念碑がとにかくヤバい!
 https://ironna.jp/article/8552

とは言え、日の目を見ていないものも大切な問題提言と自負していますので、私が調べてまとめたものを多くの皆さまに知ってもらうことで有効活用してもらえないかと思い、この場を使って紹介することにしました。

先ずは、上記リンクの記事の原文《この碑 何の碑 気になる碑 ~国益を損なう観光振興~》に加筆・修正を加えて再構成したものをご覧ください。

=以下、再構成したもの=

平成20年10月1日、我が国の《観光立国》推進体制を強化するため、国土交通省の外局として観光庁が設立されました。
そして、新型コロナウィルスによるパンデミックの影響で目標達成は不可能と思われますが、平成28年の3月末に策定された《明日の日本を支える観光ビジョン》では、東京オリンピックの開催される予定だった今年(2020年)の数値目標として、
◆ 訪日外国人旅行者数、4,000万人
◆ 訪日外国人旅行消費額、8兆円
などが掲げられています。
なお、このビジョンも例に漏れず、《明日の日本を支える観光ビジョン構想会議》の有識者によって策定されました。

この概要には、それまでの議論を踏まえて提示された《「観光先進国」への「3つの視点」と「10の改革」》の《視点》の一つとして、《すべての旅行者が、ストレスなく快適に観光を満喫できる環境に》が掲げられています。

この《すべての旅行者が~》という視点の一つが、某刑事ドラマの主人公のように《細かいころが気になるのが悪いクセ》の私には、某人気アニメの主人公のように《妙だな…》と引っ掛かって仕方なかったため、簡単に調べてみたところ、この目的を果たすために《観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化の ための検討会》が設置され、《観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化のためのガイドライン》が策定されたことが分かりました。
なお、その最終ページから分かるように、このガイドラインも例に漏れず、《観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化のための検討会》に名を連ねる有識者によって策定されています。
さらに、その8ページからは、英語以外の言語として中国語と韓国語が特記されていることも分かりました。

日常生活の中で私たちが中国語や韓国語を目にする機会が多くなったのも、このガイドラインと無関係とは言えないでしょう。

また、毎年の自然災害で多くの命や財産が失われているだけでなく、外国人旅行客以前に多くの生活者が利用するインフラの復旧・復興すらままならない現状を考えると、
 国土交通省と官公庁、どちらが外局ですか?
 生活者より観光客を優先する理由は何ですか?
と問うてみたくもなりますし、国土交通省関係者の認識を疑います。

こうした現状だけを見ても、私たちの生活が蔑ろにされてまで《観光》が推進されていることが分かりますが、私たちの生活や、その根底にある《国益》が《観光》のために蔑ろにされてきたのは、最近に限った話ではありません。

昔ながらの観光地には、我が国の国益を尋常ではない規模で損なう《碑》が設置されているのですが、目にしていても見過ごしている方、その存在を知らない方も多いと思われます。
近隣諸国の動きを見る限り、国が早急に対策を講じなければ、我が国の領土や、領土に基づいて設定されている領海・排他的経済水域を失うことに直結し、手遅れになると思わるのですが、よりによってこうした《碑》には税金が投入されてしまっています。

そこで、ここからは、外務省のホームページで、我が国の領土の東西南北の‘端っこ’が、

最東端:南鳥島    最西端:与那国島
最南端:沖ノ鳥島   最北端:択捉島

であることをおさらいしたうえで、それらが設置されている地方公共団体の公式情報、関連する外郭団体の公式情報や、私からの問い合わせに対する当該地方公共団体からの回答などを紹介し、その呆れた実態を見ていきましょう。

先ずは、《最北端》について検証します。

我が国《最北端》についての政府の公式見解を否定する碑が設置されているのは、北海道稚内市の宗谷岬にある《日本最北端の地の碑》です。

この碑を紹介するテレビ番組などでは必ずと言っていいほど、その足下にある《日本最北端の地》と刻まれたプレートも画面いっぱいに映し出していますので、皆さまも一度は目にされたことがあるのではないでしょうか。

敗戦以降の我が国が、ロシア(旧ソ連)との間で北方領土問題を抱え続けていること、70年近くも韓国によって竹島が不法占拠されていること、近年になって中国が尖閣諸島に侵略の魔の手を伸ばしていることを考えると、この碑の存在は我が国が抱える領土問題についての自殺行為と言えるのではないでしょうか。

北方領土問題解決に向けての話し合いの場が日露間で持たれた際、この碑がロシア側から提示され、《日本は、択捉島が自国の領土でないと認めているではないか。》と詰め寄られたら、我が国の代表はどう弁明するのでしょうか。

そう考えた私は数年前、この碑の存在は我が国が抱えている北方領土問題に対する自殺行為であると抗議すると同時に、この碑が設置された経緯と、稚内市職員の認識についてメールで回答を求めました。

私からの質問に対する稚内市からの回答メールの該当箇所を転載しますので、先ずは、この碑が設置された経緯をご覧ください。

昭和36年7月、地元の郷土史愛好家が石柱を建てました。しかし、その石柱は正確な最北端の位置ではなかったため、昭和43年5月に移設、現在のようなコンクリート製のスタイルに建て替えられました。
その後、国道の拡幅により車窓から碑が見えにくくなったことや、駐車スペースを広げるために、昭和63年に20メートルほど沖合の、現在の位置に一回り大きく建て替えられております。

引き続き、領土についての稚内市職員の認識をご覧ください。

また、北方領土は日本固有の領土であると日本が主張しているのは承知しております。
ただ、ロシア側が実効支配しているのも現実でありますし、ビザなし交流が行われているとはいえ、民間人が自由に到達するのは難しい状況でもあります。
本市としては、通常の交通手段で到達可能な最北端としては、現在では宗谷岬になると考えております。
お互いに自国の領土と主張している問題が解決し、北方領土4島が日本の領土と正式に国際社会に認められた場合、択捉島が最北端になると考えられます。

冒頭の《日本が主張しているのは承知しております》から最後の《北方領土4島が日本の領土と正式に国際社会に認められた場合、択捉島が最北端になると考えられます》に至るまで、いったいどこの国の公務員なのかとの怒りを禁じえません。

本土最東端納沙布岬》と刻まれた碑が設置されている納沙布岬を見倣って、稚内市は一刻も早く、宗谷岬に設置した碑の表記を改めるべきではないでしょうか。

なお、この碑が立っている宗谷岬ですら稚内市の最北の地ではなく、その北西約1.2キロ沖合に位置する弁天島が稚内市の最北端であることも補足しておきます。

次に、《最南端》について検証します。
我が国政府の公式見解《日本最南端の地は沖ノ鳥島である》を否定するのは、沖縄県八重山郡竹富町に設置された、二つの碑です。

我が国最南端の《沖ノ鳥島》については、中国や韓国が《排他的経済水域を設定できる島ではなく、岩に過ぎない》と主張していることや、蔡英文政権で認識が改められるまで、馬英九政権時代の台湾も中韓と同様の主張をしていたことを補足しておきます。

九つの有人島と七つの無人島からなる竹富町は、沖縄本島から南西に約450キロに位置する八重山諸島に位置します。
そして、その一番南に位置する波照間島の一番南にある高那崎(久成崎)は断崖絶壁となっていますが、そこには《日本最南端之碑》と《日本最南端平和の碑》が設置されています。

この碑の存在を数年前に知った私は、先ほど記した沖ノ鳥島に対する中国や韓国の主張を念頭に、これら2つの碑の存在は新たな領土問題を生み出す自殺行為であると抗議すると同時に、この碑が設置された経緯と、竹富町職員の認識についての回答を求めました。

私からの質問に対する竹富町からの回答メールを転載しますので、先ずは、この碑が設置された経緯をご覧ください。

「日本最南端之碑」は、1970年、波照間島に旅行で訪れた学生が自費で建立したものです。
「日本最南端平和の碑」は、国のコミュニティーアイランド事業(ママ)を活用し、戦後50年を記念し竹富町が建立しました。
同時に、波照間島星空観光タワー、多目的広場「日本最南端の広場」と屋外ステージが整備されました。

引き続き、竹富町職員の領土についての認識をご覧ください。

日本の東西南北の端で、一般人が居住しており、また公共の交通手段で渡れる場所は与那国島のみと認識しております。最北端は択捉島(北方領土)、最南端の沖ノ鳥島は無人島、最東端の南鳥島は関係機関の職員の方が居住されているようです。
町の概要にもございますが、波照間島は有人島で日本最南端という事でご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。

一旅行者に過ぎない学生が、自費で「日本最南端之碑」を建立できてしまうだけでなく、それから半世紀近く経った今、その碑を竹富町が「観光スポット」として情報発信している現状には、目もあてられません。

さらに深刻なのは、《日本最南端平和の碑》です。
竹富町からの回答からも、沖縄県の資料にある《沖縄コミュニティ・アイランド事業実績》からも分かるように、平成4年度から5年度にかけ、2億1000万円以上にもなる公金が投じられて、国の事業として設置されているです。

もし、これら二つの碑、特に公金を投じて設置された《日本最南端平和の碑》を根拠に中国や韓国から、《波照間島が最南端の地であると、日本は自ら認めているではないか》と主張されたとき、我が国政府はどのような弁明をするのでしょうか。

また、波照間島を「日本最南端」と謳う理由に、稚内市にある「日本最北端の地の碑」の場合は「通常の交通手段で到達可能な最北端」、波照間島にある「日本最南端之碑」および「日本最南端平和の碑」の場合は「有人島で日本最南端」との条件が付けられてはいますが、碑に刻まれた文字から分かるように、そのような理屈が国際社会、特に拡張主義を隠さない隣国を相手に通用するとでも思っているのでしょうか。

さらに、多額の公金が投入された事業であるからには、国、県や町によってその内容が事前に精査されていなければなりませんが、どこをどう精査した結果、我が国最南端の地ではない波照間島に《日本最南端》を謳う《日本最南端平和の碑》が設置されることになったのでしょうか。
国、県や町は過去の資料を精査して、国民に対して説明責任を果たすべきです。
また、昨今の反日勢力の国内への浸透状況を考慮すれば、当時の政治家、国、県や町の担当者の背景も調べる必要があるのではないでしょうか。

国が国内経済の、地方公共団体が地域経済の活性化を図るため、観光客を呼び込もうと取り組んでいることを一概に否定するわけではありませんが、冒頭にも記したように、中国語や韓国語の併記された案内表示板や看板が国内隅々にまで溢れることで、私たち日本国民の生活が不便になっていますし、《観光》が推進される一方で私たちの生活は蔑ろにされています。
また、公金を投じて整備された「観光スポット」の中には、稚内市や竹富町の事例で見たように、まるで反日勢力による工作活動とも考えることのできるものが存在することも紹介しました。

私たちも身の回りに目を光らせ、国益を損なうおそれのあるものを見つけたときには、芽の小さいうちに私たち自身の手で摘み取る努力をし、手に負えないような案件であれば、首長や議員に適切な対応を取るように働きかけ、「自分の国は自分で守る」毎日をお過ごしいただきたいと思います。

何故なら、《選挙で選ばれた人たち》は首長も議員も、《「議決」と言う名のセレモニー要員》という飾りではないのですから。

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