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#14 いつの間にかママに。は成らないわたし

最推しのバンド「クリープハイプ」の曲の歌詞だ
「いつの間にかママになってた」
(ナイトオンザプラネット
  /アルバ厶「夜にしがみついて朝で溶かして」)

この歌詞の良し悪しや、この歌詞に共感する女性について、ここで述べるわけではない。
ただ、筆者は永久に「この歌詞に親しみは覚えないであろう」と、つよく感じる。
繰り返すが、反論や批判ではない。

私は生後2歳前後の記憶を持つ方だが、
10歳の誕生日の前から、意識的に母が苦手だ。
「機能不全な家庭から生じた病を乗り越える」
そんな人の為のプログラム「12ステップ」の
8番目にはこう記されてる。
「苦手な人のリストを、ただ記すこと」。

〇〇が苦手と個人名を記せる方がよいとあるが、私からしたら「いつの間にかママになってた」類の女性、つまり大半の女性が、苦手だ。

10歳を迎える前から、母からのことば
「女として、妻として、母としての苦労」
を"聞かせて当然のように"聞かされていた。
よくよく聞けば、嫁ぐ前に母(私の祖母)を
亡くしてから、「不幸で可哀想な物語」は
始まっていて、「いつの間にか、ハッピーエンドにはならない、私ママの物語になってた」なのだ。

確かに人生は
「目標をもって努力すれば」
「しっかりした意志があれば」
「イマジネーションがつよければ」
かならず描いたものを得る訳ではない。

でもな。
「こんな人生は望んでいなかったけど、
   いつの間にかママになってただけ。」
のメッセージを捩じ込むように聞かされてきた身
としては、「望んだ人生を、望んでわたしの
母になった経緯を、受け入れてくれ」と思う。
喜んでくれ、とまでは言わないから。

私は「ママになりたい」という憧れさえ抱く事なく、出産適齢期を横目で見ながら、それも過ぎ去ろうとしている。そんな人生だから、
「いつの間にかママになってたわ」という
言葉に、ネガティブや惰性で酔いしれるような
女性がいるならば、快くは思えない。
同時に、私のそんな内面を知ったら、
大半の女性からは自ずと嫌われちゃうよね…
なんて哀しくなる。

プログラムの意図としては、
最終的には(9番目)「このような貴方に対して、
私のこのような欠点が出て、気づかずに貴方を
傷つけた事を、許してほしい」と相手に伝える。
その為に、書き記して、
「どんな苦手な人と、どんな状況のときに、
   どんな自分の欠点が出たか」整理し、
自己理解を深めるのが8番目なのだ。

「いつの間にかママになってた」女性を見て、
私の中に沸いてくる欠点は
「きっと私と仲良くしたいと思われない」
   →自分が見捨てられる不安
「相手が不幸だ可哀想だと思わせたいなら、
   あなたが選択して作った人生だと、言い聞かせたくなる」→コントロール欲求、怒り、
軽蔑、先回り思考、考えすぎ、責任背負いすぎ

そんなこんなで「やっぱり私は、大半の女性と
共感しあったり上手くつきあっていけない」と
→不安、自己評価を低くする、自分から勝手に
孤立する気持ちを膨らます。

さて、こんな具合だ。
繰り返すが「いつの間にかママになってた」
女性達は、コンマ1ミリも悪くない。そして、
「いつの間にかママになる人生はお断り」の
わたしも悪くはないし、「いつの間にかママになる幸せが、私にはない」という意味でもない。

まだまだ、整理期間はつづいてゆく。
クリープハイプや、ファンの方に、
気を悪くする意図は全くないのだが、ただただ
「面白いコラムではないこと」については
ここにお詫びしておきたい。

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