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【週末投稿】つれづれ有用植物#98(マメ科センナ属:ハブソウ)

グロテスクな印象を受ける名前ですが、毒虫やハブ(主にマムシを指すそうです)に咬まれたときの民間薬として導入されたためにこの名前がついたそうです。実際には蛇毒に対する効果は無いとされているそうです。

PinguBanana は土中線虫類の繁殖を抑制する効果としてのコンパニオンプランツとして利用した事があります。

多くの線虫は土の中や海の中に存在しており、他の生物に寄生しない生活を送っている物が大半だといわれていますが、植物の場合は根に寄生されて成長を妨げたり枯らせてしまう事もあります。

植物に悪さをする線虫は体長0.3㎜~1㎜程度と小さく、基本的に無色透明なので人の目では見つける事が困難なため、対策を立てるにも原因を探るにも難しいのです。実際は急に植物の葉が黄色くなったり、根にコブができたりという被害により線虫の被害であると想定できる程度で、詳しく顕微鏡で観察して初めて線虫が悪さをしていると分かるのです。

PinguBananaの場合は、あきらかに線虫の被害があるのかわからない状況で、いわば「お守り」がてら導入していましたので効果の程も判らないのでした(笑)。

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とりあえずハブソウは、サツマイモネグサレセンチュウやキタネグサレ
など、土中線虫類の繁殖を抑制する効果があるそうです。

畑の土は良いセンチュウと悪いセンチュウのせめぎあいがあり、このバランスを保っておくことが重要らしいのです。
しかし自然農法などでは、無肥料無農でいろいろな雑草が生えている事を歓迎していますので、自然にバランスが取れているはずでセンチュウによる被害は目立たないと PinguBanana は考えています。

ハブソウの特徴は、茎が直立して草丈60-120cmくらいになり、夏になると一つの花序に数輪の黄色い花が咲きます。花は比較的大きくて美しいので、切り花用に栽培されたり庭に花卉として植えらることもあるそうです。

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ハブソウのもう一つの利用方法は、種子を生薬や健康茶の原料として用されている事です。

花が咲き夏を過ぎると、マメ科特有の鞘が出来て種が作られます。
この種を炒って作ったものが「ハブ茶」として利用されます。ただし、現在健康食品として売られている「ハブ茶」は、同属で別種のエビスグサの種子である、漢方名決明子(けつめいし)を使っています。茶の作り方は簡単で、種子を乾燥させた後に炒って10分ほど煮だします。

エビスグサの鞘

ケツメイシ

【エビス草を使った ハブ茶】

ビタミンA、アントラキノン誘導体、タンニン(ポリフェノールのひとつ)が含まれております。カフェインは含まれていません。
効果のほどは、ネットで確認してみてください。
便秘の予防、目の健康、肌などの健康に良いなどが期待ができそうですよ。




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