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【週末投稿】つれづれ有用植物#69(セリ科クミン属:クミン)

大人も子供も大好きな、カレーライス。
そのルウの香りの中心的な存在は、なんといってもクミンシード。「カレーパウダー」の香りにおいて、中心的なスパイスなんです。
日本名は「ウマゼリ」。もう少しネーミングなんとかしてあげたい思いがしますね。

皆さまご存じの通り、カレーパウダーには様々な香辛料が混ざっており、クミンを含むいくつかのスパイス植物は日本でも育てる事ができます。

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クミンはセリ科の2年草(日本では1年草扱い)で、発芽適温は15~24℃なので、春先に播種すると良い様です。温暖湿潤な気候と水はけの良い肥沃な土壌を好み、暑さや乾燥を嫌います。高さは20-40 cm程度になり、花期は4月ごろで、5月ごろで白~ピンク色の花が咲き、種子がきます。意外と短い期間で開花して、クミンシードが収穫できるようです。

■参考
NHK出版 みんなの趣味の園芸  Fitófiloさんの栽培報告
クミンを種から(栽培報告)

キャプチャ

クミンシードは、「種」という表現がされますが、実は上の写真になる様に、植物学では「果実」にあたります。

さて、このクミンシードは摩り下ろして粉にして、スパイスとしてカレーパウダー以外にも、たくさんの応用例がありますよ。

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まず古代エジプトの医学書にクミンの記載が載っており、副葬品として発見されています。古くから人々に利用されていた事が判ります。また、古代ギリシャや古代ヨーロッパでは、薬用や美容、食卓に備え付ける薬味として用いられていたそうです。

クミンシードを使った、スパイス冥利を発信している、スパイス料理研究家・印度カリー子さんの料理はとても参考になります。

■参考
メシ通 印度カリー子のスパイス沼にようこそ vol.1

さまざまな食材のスパイスとして利用されるほか、体重と体脂肪を減らし、コレステロール値を下げるのに役立つなど、美容の効能も豊かであるなどと言われていますが、医学的な根拠に乏しい様です。

さっそく、PinguBanana もクミンの種を買って、今年の春に植えてみたいと思います!

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