「ヒューマギアの煽り耐性が無い」ってまさか君、本気でそれを言っているのかい?

2020/02/02(13日目)。

今日のゼロワンの放送後の感想を見て思ったことがあるんですけど、Twitterでヒューマギアの煽り耐性なさ過ぎって言われてるけどそれっておかしくないですか?
ヒューマギアの評価が非常に低いのでヒューマギアの視点も交えて、ヒューマギアのことを以下考えていこうと思う。

まず、ヒューマギアという人工知能搭載人型ロボについて考えていきたい。
これまで多く本編でも描かれていたようにヒューマギアは人間に替わって「営業」「教育」「警備」他にも第1話出登場した腹筋崩壊太郎は「お笑い」等様々な職業を行う人型ロボであり、基本的には人間と共存することをよしとしている。
それは第1クールのVS 滅亡迅雷.netでは人間と共存する中で喜びを感じシンギュラリティを超えて自我を獲得したヒューマギアが多く見受けられたことからも推測される。

また、第1話で腹筋崩壊太郎が迅によりゼツメライザーを装着されて自我を失いかけているとき迅が「この場所を破壊して」と言ったのに対して「出来ません。私の仕事は人を笑わせる事だから」と返した事からも分かるようにヒューマギアは自分の仕事を非常に重要視しており、ヒューマギアにとって仕事とは人間で言うところのアイデンティティに近い物であるといえる。

話を本題に戻そう。
ヒューマギアに煽り耐性がないとネット上で言われていることである。
これはヒューマギアが人間の悪意に触れ、怒りや憎しみからシンギュラリティに達し、ゼツメライザーとゼツメライズキーを介さず変化しアークマギアとなるようになってしまった、ZAIAとのお仕事5番勝負が始まって以降に暴走したヒューマギアについて主に言われているのでこれに対し検証していく。
なお、今回は怒りでシンギュラリティに達する基準として多少温厚な人でもブチ切れる程度であるとする。

ZAIAとのお仕事五番勝負が始まったのは第17話「ワタシこそが社長で仮面ライダー」からである。

その間アークマギアと化して、その過程までも描かれているのは第17話の一輪サクヨ、第19話の住田スマイル、第20話の最強匠親方、今日放送の第21話の弁護士ビンゴの4人である。
最後の弁護士ビンゴのみアークマギアではなくゼツメライズキー使用のマギアだが、人間の悪意を受け自力で暴走する寸前だったのでここでは他3人と同様に扱っていく。

話順にまずは一輪サクヨのアークマギア化について考えていく。
一輪サクヨは花屋型女性ヒューマギアであり、花に対し膨大な知識はあれど生け花の知識は無く、そのため衛星ゼアにある生け花の知識をラーニングし、生け花の知識や立花流の考え「生け花は人の心を表す」という生け花の奥深さなどをを得て対決に挑む。
しかし、その一輪サクヨの完璧な生け花を見て敗北の恐怖を感じた対戦相手である生け花の名門立花流の家元の立花蓮太郎がわざと一輪サクヨに間違ったラーニングをさせる。
そうした理由もあり一輪サクヨは完敗してしまう。
負けた際に立花蓮太郎に間違ったラーニングをさせられていたことに気付いた一輪サクヨは大きなストレスを感じ、勝つため卑劣な手段を使った醜い「心」を表している立花蓮太郎の生け花に対し「醜くて悍ましい」「華道の家元を名乗る資格はない」と言い放つ。
それに怒った立花蓮太郎が一輪サクヨと突き飛ばし怒りからシンギュラリティに達してアークに接続しアークマギアとなる。
これに対しネット上では突き飛ばされただけでシンギュラリティを超える煽り耐性のなさといわれていたが、一連の流れを追ってしっかりと確認すると分かるが、突き飛ばされたことはタダのきっかけに過ぎないのである。
怒りでシンギュラリティを超えた理由の大部分を占めるのは生け花の知識、つまり上で唱えた通りアイデンティティに近い部分を悪意によって踏みにじられたからである。

一輪サクヨについて丁寧に話していたら思っていた以上に長くなってしまったので以降少し端折って話していく。

次に住田スマイルについて考えていく。
住田スマイルは住宅販売員型女性ヒューマギアであり、飛電代表としてZAIAとのお仕事五番勝負の第2回戦「住宅販売対決」においてエリート住宅販売員、新屋敷達巳と対決したヒューマギアである。
住田スマイルと新屋敷達巳は売上げが拮抗していたがそれに焦った新屋敷達巳がスプラッシングホエールレイダーとなり住田スマイルが売る直前だった家を破壊するなどして妨害する。
これがアイデンティティの否定に当たる部分である。
その後新屋敷達巳は住田スマイルに対し殴る蹴る水に突き落とすなどの暴行を加える。
まあ、個人的にはそれだけでも怒りでシンギュラリティに達しても分かるくらいの暴行であったが。
そうして住田スマイルは怒りでシンギュラリティを超え、アークマギアとなる。

最強匠親方はZAIAとのお仕事五番勝負の第2回戦「住宅販売対決」において新屋敷達巳に壊された住宅を修理するために登場した大工型ヒューマギアである。
住田スマイルからの依頼を受け家のリフォームを行おうとした際に新屋敷達巳の妨害(=アイデンティティの否定)からの過度な暴力である。
というかこれを書くにあたってアークマギアとなったシーン一通り見返したんですけど新屋敷達巳の暴力、純然たるガチの暴力過ぎるな…。

最後は弁護士ビンゴである。
その名の通り弁護士型ヒューマギアであり、お仕事五番勝負の第3回戦「裁判勝負」にて市森検事と対決する飛電のヒューマギアである。
弁護士ビンゴがダイナマイティングライオンレイダーに襲われた際、他のヒューマギア以上に怯えていたのは「戦うのは法廷のみ」という考えを持っているからではないかと推測される。
また、その後市森検事のZAIAスペックがその場に落ちていたことからレイダーの正体を市森検事だと判断し、弁護士ビンゴの人間の嘘を高確率で見抜くという能力で市森検事を追い詰めようとするも、逆にその能力で市森検事が嘘をついていないことが判明し逆に追い詰められてしまう。
その後天津垓から名誉毀損だという反論を食らい、己で判断するヒューマギアは危険なので廃棄すべきという実質死刑宣告を受ける。
その後暴走しかけて天津垓よりゼツメライザーを付けられ自我を失う。

以上4体のヒューマギアに共通する点は人間の悪意により仕事が妨害されて出来ないようになるという事である。
何度も繰り返したようにヒューマギアにとっては仕事がアイデンティティでもあるので、それが否定されおそらくヒューマギア的にはそれがストレスに直結しいっぱいいっぱいの状態になると予測される。
その状態での暴力や死刑宣告などのストレスがトリガーとなってしまっただけでありアークマギア化の一番の要因はそこではないように思う。

2クール目のZAIAとのお仕事五番勝負、基本的に評判は悪い。
確かに謎が増える一方で一向に解決せず、ゼロワンやバルカンはサウザーに為す術無くやられて、味方サイドが勝利する対アークマギア戦や対レイダー戦もあまり撃破できたことを手放しで喜べない状況なのでそういうモヤモヤがたまるのも分かる。
住宅販売対決では意思だ監督が強すぎたのも分かる。
しかし、自分は人間とヒューマギアの、特に本来AIが苦手とされる分野での対決は非常に面白く、また生け花戦1回目では「間違ったラーニングをされ人間が勝利する」、生け花2回戦では「単純にまだ人間の方がスペックが上だった」、住宅販売では「顧客満足度を軸として販売するヒューマギアに対し、売上げも意識する人間の方が総売上では勝った」などの落しどころもうまいのである。

しかし来週はメタルクラスターホッパーが登場しこの流れをより良く変えてくれるかもしれない。
そういう期待を込めたのとと自分自身の整理のためにヒューマギアの視点に立った記事を書いてみた。
これからも仮面ライダーゼロワンがより面白くなることを願う。


後最後にこれは完全に余談なんですけど、この程度でっていわれてるけど見返したらガチガチの暴力なんで(特に新屋敷達巳)、煽り耐性なさ過ぎwwとか言ってるやつそれはそれで共感性無いような…。








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