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人見知り②

なぜ急に人見知りのことを思い出したのか。

私は変化を嫌っている?

最近、変化の時代だと言われている。そして、人間は本質的に変化を嫌い、知らないものを恐がり、否定する性質があるとも。

私も変化を嫌い、知らないものを恐れるところがあったなぁと考えていたら、人見知りにたどり着いた。

知らない人が苦手。

人見知りは甘えだ、という人がいる。様々な価値観と出会い、自分を変化させなければ生き残れない、人間は変化することで進化し、今の繁栄を築いてきたのだから。

でも、生物の本能は、安全安定を求めている。今が良いのなら変化は望まないはず。新しい環境、考え方、人間関係は必要ないと考え、それらを安全安定を脅かすものとして否定する。

ならば、今が安全なのかそうではないのか、それを見極める事が出来れば行動に移せる。私のような、好奇心よりも恐怖が勝りがちな性質であれば、ここにいては危険だ、という理由が必要になる。

挑戦を楽しむ、私には程遠いと感じる。

でも、世の中は止まってくれない。

私は本当に変化が苦手なのか?

ずっと変化の連続。今始まった事ではない。

インターネットが時間や距離、情報量を激変させたから、ビジネスの方法も変化した。身近な所では、メールやSNSによるコミュニケーションが主流となり、対面や電話が減りつつある。でも、さらに前、電話が普及する前は、手紙や葉書、電報なんかがメインツールだったと思う。

メールは、私が社会に出た頃には、まだ無かった。
メールが登場して約20年間、メールしたら電話もしないと失礼だと教えられてきた。

最近は、電話するのは相手の時間を奪うからと避けられ始めている。伝達手段は刻々と変化する。

もっと昔、テレビゲームが普及した子供の頃。
皆、数千円するサッカーボールを持っていた。サッカー遊びが主流で、テレビゲームをやっているのはほんのひと握り。スポーツに縁のない私ですらボールを追いかけていた。でも、わずか数年で皆ゲームをやるようになった。そして今、近所の友達と気軽にサッカーをする広場は無い。

なんだ、変化を嫌うと言っている自分だって、時間を掛けてではあるけれど、変化を体験してきている。

私が人見知りを克服できたのは、観察力を総動員し、相手のプロフィールや価値観、行動などから自分との共通点を見つけ、親近感を得るという、人との距離の縮め方に、自分なりの型を見つけたから。

世の中は、必ず変化していく。

ならば、自分なりの方法でその変化を受け入れ、楽しもう。楽しいという状態が最も力を発揮できる。

人一倍、繊細で変化に敏感な人見知り。目の向け方次第では、誰よりも早く危険を察知出来るのかもしれない。その時には、自分が変化を起こす側になるのだろう。

この性質にも、使える場面があるように思える。

変化が苦手という固定観念。

意識して変えていこうと思う。

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