感情のbet

人は行動をする際に、感情の追加betを行います。自分の感情。相手の感情。を事実に追加して意思決定をしています。ただbetを自分だけにして相手の感情を入れないために、結果として相手を悲しませる。こんなことが頻繁に起きてしまうのです。
相手の感情が分からないから、はいつまでたっても変わらない。一つを意識することによって、相手不存在の状態は劇的に変えることができます。

我慢すればいいのではない。

上記でお話したことを実践しようとすると、必ず「じゃあ自分がやりたいことを我慢すればいいの？」と言われます。相手の為に自分を押し殺す。生きづらい生き方を僕は伝えたいわけはないです。なので、違います。

【自分の押し殺す】僕が大学生時代に行っていたことです。当時、年上の彼女と付き合っていたのですが、相手のやりたいことを優先していました。例えば、苦手な生魚をふんだんに使われている寿司に行ったり、高所恐怖症+酔いやすい体質から苦手になっている遊園地のバイキングを2回連続で乗ったりする。
当時の友人達からは、修行僧だね、と言われていました。いつまで付き合ってるの？という視線付きで。
最終的に、「Takumiのことが分からない」と言われ、浮気されて終わりを迎えました。

僕の過去の悲しいお話から分かることは自分の感情をbetせずに我慢を続ければ、相手は自分のことを知りたいのに分からず、去ってしまうことです。

相手の感情をbetしても自分の感情がbetされていなければ、win‐winではなく破綻します。

自分の感情をbetとは？

続いては自分の感情だけをbetした場合です。相手の感情は分からないもの。だから、自分のやりたいこと好きなことを知ってもらう。気持ちは理解できない（自分の感情をbetしない人だから）けど、わかります。

このことを自己開示と呼んでいる人もいますね。時々こんな言葉を聞きます。「自己開示しないと相手に伝わらないよ」「自己開示してみて」こんな会話です。怖いなと思います。自分が話しているのだから、あなたも話してよ。こういう理論ですよね。
相手が話すかどうかは相手次第。自分との信頼関係があるならすぐに話してくれるだろうし、逆に一方通行になっていると話はしないですよね。

自分の感情をbetは相手の感情をbetしないために、一方通行になりやすい。
知らないうちに傷つけて、相手が倒れてしまう。そして自分の元から去ってしまう可能性があります。

たった一つのこと、「誠実さ」

「誠実」いや分かってるよ、そんなことは。ほんとにわかっていますか？
誠実には様々な要素を含んでいるため、理解しにくい言葉だと僕は考えています。
一つの例を参考にしながら考えてみましょう。

例）ある恋人たち（どちらも思いが重い）のお話。デートの約束をしていた前日に、彼女が結婚式の披露宴に誘われました。共有カレンダーには18時半まで。直接会話した際にも18時半まで。「次の日、デートだから早く帰るね！」「～遅くなると○○君、心配するでしょ」みたいな会話をして。

～当日～
18時半過ぎ　SNSにて
彼女 今から二次会に行ってくるね！
彼氏　うん
23時過ぎ　　SNSにて
彼女　今から帰るよ～
24時過ぎ　　SNSにて
彼女　ただいま～

いかがでしょうか？なんとも思わない人もいると思います。ただ今回のお話で言いたいのは、「誠実」かどうか。相手と自分の感情がbetされていたかどうか。

違いますよね。文章からも自分の感情だけがbetされていますね。
相手の感情がbetされているのであれば、言葉は次のように変わったと思います。
「久しぶりに会う人もいてもう少しお話したいと思ったから二次会に行くね」
「早く帰るって言ったのに、ごめんね。明日が楽しみだからそこまで遅くならないようにするね」

誠実というのは、自分と相手の感情が入っているかどうか。自分だけの気持ちの押し付け。相手だけの感情を優先させる修行僧はどちらも誠実ではない。

Bet。イベントと感情を天秤にかけて考えてみましょう！

参考

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星　拓海（Hoshi Takumi）