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人生が変わった日。

今日は、自分の人生が変わった日について、話します。まだまだ未熟な文章ですみません…ちょっと小説風に。その日は、2020年1月13日…成人の日です。よく覚えてます…笑

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登場する人

僕…中学3年生。中の人。根暗でした。

実紀(仮名)…僕のクラスメイト。3年間、同じクラス。隣になったこともある。明るい。

その日まで、僕は根暗―いわゆる、陰キャだった。人と話しても意味はない。ただただ時間の無駄。そう思っていた。あの日までは。

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僕はその日、塾だった。受験も近かった。僕は適当な服に着換えた。持ってる服があまり無い。適当に組み合わせた、紺のワッフルにベージュの下。ダッサいなって。壊滅的だった。まあ、実紀っていうクラスメイトに会うくらいならいいかなって、思ってた。僕のことを向こうも、また僕も向こうのことを気にしてないなと思ってたから。

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自転車で塾へ。2キロ少々の道のりだ。駅近くのところに塾がある。そこまで、少し長い。坂を越え、大きな公園を横目に走る。あまり知り合いに会いたくないなぁ、と思いながら、自転車を飛ばす。車の多い道…中央通りに出る。ここからはただまっすぐだ。高架を見やる。列車は来ない。少し遠くにショッピングモールも見える。あ、前の信号が赤になりそうだ。

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自転車を停め、僕は何気なく前を見やった。横断歩道の向こう側に、ライトグリーンの服を着た人が見えた。ウィンドブレーカーか。女子テニス部の人が着てるから、見覚えがあった。本当に実紀かもしれない。まさか、と思った。まさかだった。信号は、赤から青に変わる。自転車のサドルを踏み込む。実紀は、僕を見た。僕も実紀をみる。1m、1m、その差が縮まる。声を掛けられない。そのまま過ぎる。そう思った。こんな僕に、実紀が声を掛けるはずはないと思ったから。

「おお」

でも、実紀は、少し控え目に僕に向かって手を振った。

「おお」

僕も手を振り返す。実紀と目が合った。互いに、後ろを向きながら。実紀は、前を向いた。僕も、前を向く。でも、何度か振り返った。実紀の後ろ姿を見た。

嬉しかった。めちゃくちゃ、嬉しかった。こんな自分に、声を掛けてくれる人がいるって、思ってなかったから。凄い、勇気を貰えた。自分から話してみよう、って。明るく考えよう。って思えた。心の底から、ありがとう。感謝だけでは、伝えきれない…。実紀がいなかったら、今の僕は絶対に存在してない。

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ここまで読んで下さってありがとうございます。文章が…はい笑。たった一つのことで、人ってこんなに変われるのかって、自分でもびっくりしてます。それで?って思う人も多いかと思いますが、自分にとっては人生で一番嬉しかった。実際、このあと凄い仲良くなったので…友達になってくれた実紀には感謝しかないです。本当にありがとう!

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