廣瀬みき

北カリフォルニアに住み、思春期の男女を育てながら日々しょうもない事をあれこれ考えていま…

廣瀬みき

北カリフォルニアに住み、思春期の男女を育てながら日々しょうもない事をあれこれ考えています。 わざわざ人に話すでもない、でも頭の中から解放してみたい事を書いてみます。

最近の記事

きっと彩度の低いパステルカラーの世界

 2022年に入って、家族で決めた事がある。「1時間同じ空間で本を読もう。」  子供達はそれぞれ13歳、11歳となり自分の部屋で過ごす事が多くなり、以前に比べて会話も少なくなった。一緒にハイキングに出かけたり、週末は遠出をする事もあるけれど、もう少し繋がりが欲しかった。夫がそう提案すると最初は渋々応じたものの、今では時間になると子供達はクリスマスに大量に買ってもらった本を手に取ってキッチンへ集まってくる様になった。キッチンとはおかしな場所かと思われるかも知れないが、我が家は

    • サンフランシスコへ小旅行

       私の住むカリフォルニアはソノマ郡からサンフランシスコの入り口ゴールデンゲートブリッジまでは車で約1時間。市内はいつも混雑しており、一方通行も多いために市内での移動は郊外ではたった10分の距離も30分程かかる。サンフランシスコを訪れる目的は専ら買い物であり、荷物を持って公共機関を利用するのは田舎に慣れきった私には不可能な為、サンフランシスコ市内での移動は車が望ましい。駐車場を探すのに時には1時間かけ、その上べらぼうに高い駐車料金を払ってでも自家用車以外での移動は考えられなかっ

      • 焦らし箱

         「作ってみた」という言葉には、どこか無計画で作品の仕上がりにはそれほど期待が込められていない印象がある。同じ無計画な行動でも「そうだ 京都、行こう。」というキャッチフレーズが私達をワクワクさせるのはあのCMの素晴らしさのお蔭であろうか。ともかく、「作ってみた」という言葉に相応しく思いつきで作ってみたものが、タイトルにある「焦らし箱」だ。  それを作ったのは、COVID-19のパンデミックが始まり、カリフォルニアの緊急事態宣言がかなり厳しかった頃。どれ程厳しかったかというと、

        • 社交ダンスと思春期のあれこれ

           アメリカに住んでいると、社交ダンスを踊る機会というのはたまにある。少しフォーマルで規模の大きい食事会でうっかり音楽が流れでもしたらダンスに誘われ、お酒をボーッと飲んでいれば、またうっかりダンスに誘われる。私は踊れないので「ごめんね。私、踊れないのよ。」と断るのだけど、ここは踊れなくとも相手が強引でない限りは誘いに乗るのが良さそう。ティーネージャーの私の子供達はこれから「プロム」というダンスの機会が待ち受けており、気になる異性が居るのであればパートナーと参加出来ればいい思い出

        きっと彩度の低いパステルカラーの世界

          私の心を掴んだロードキル

           ロードキルとは、道路上で車やバイクによって命を奪われた動物や昆虫の事。私の住む地域ではロードキルを見ない日はまずない。被害に遭う動物として個人的主観ではリスが断トツで多く、次いでスカンク、オポッサムなどである。たまに鹿も見かけるが、数年に一度くらいであろうか。  轢かれた動物達は、大きなものは恐らく行政により処分され、小さなものはヒメコンドルやカラスなどの肉食の鳥に啄まれたり、繰り返し車に轢かれる内に1週間以内には跡形もなく姿を消している。毎日見かける彼らに特別な感情を抱く

          私の心を掴んだロードキル