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87.このウェアは海をきれいにする?!~海洋ゴミから作られた衣服~

こんにちは。恒屋です。
1つ前の記事に続き、海に関連する記事を書きます。

皆さんは海に浮かぶプラスチックゴミに関して、その深刻さはご存じでしょうか??

私の出身の山口県に海はありますが、海岸沿いはごみ以上に打ち上げられたわかめがたくさんあって(笑)
ゴミがたくさんあるイメージはあまり持っていませんでしたが、
調べてみるととんでもない量のごみが海に流れているそうです。

毎年、少なくとも880万トンのプラスチックが海に流れ込んでいるとの報告があります。(※)
これは毎分1台のごみ収集車の内容物を海に捨てることに相当します。更に、プラスチック製品の80%が陸から海洋に流れ込んでいるとの調査報告もあります。
このままでは、2050年までに海洋では魚よりもプラスチックの重量が多くなってしまうと予測されています。
(※2020年5月以降の新たな試算ではプラスチックの海洋への流入量は年間1.300万トン以上と言われています)

https://malibushirtsjapan.com/concept

880万トンと聞くとイメージがわきにくいですが、毎分1台のごみ収集車の内容物を海に捨てると考えると相当な量のプラスチックごみが海に流れていることがわかります。

以前プラスチックオーシャン(原題:A PLASTIC OCEAN)という映画をおすすめしていただき、鑑賞した際に初めてプラスチックごみの問題の深刻さを知りました。
映画概要 – 映画『プラスチックの海』公式サイト (unitedpeople.jp)

現状を変えるために何か出来ることはないかなと考えてもゴミ拾いくらいしか思い浮かばないのですが、その海洋ゴミをどうにかできないかと、そこから衣服を作ったブランドがあります!

◆MALIBU SHIRTS
海洋ゴミの深刻さを受け、カリフォルニアでグラフィックデザイナーをしていたデニー・ムーアさんの声掛けに集まった日本の仲間たちによってリサイクル素材の開発が始まりました。
そして 海洋ゴミからアップサイクルされた再生ポリエステル原料を使用したサスティナブル素材「ONE OCEAN」を新たに生み出しました。

マリブシャツの商品にはすべてONE OCEANカードがつけられており、商品に含まれている海洋ゴミ再生ポリエステルの量が、ペットボトルの本数で表されているそうです。


スタンダードTシャツなら4.6本分、ヘビーウェイトフーディならペットボトル7.3本分が含まれているのが一目でわかります(1.5Lのボトル換算)。

この服は4.3本分のペットボトルが使われています。

商品詳細(STANDARD Hoodie Mt.shasta),(1_1_MS21FD005_BLACK_S)|MALIBUSHIRTS JAPAN OFFICIAL ONLINESHOP

どの服もシンプルかつおしゃれで海洋ゴミからリサイクルされたなんて言われないとわかりません。

https://malibushirtsjapan.com/item/detail/1_1_MS21TA009_1/PURPLE

◆MALIBU SHIRTSのゴール
サイトを見ているととてもインパクトあるゴールが記載されていました。

このMALIBU SHIRTSが
無くなればいい

このプロジェクトがスタートし打合せを繰り返してゆく中で、我々プロジェクトメンバーは考えました。我々がたどり着くべきゴールは何処にあるのだろうかと。そして見つけました。我々がたどり着くべきゴールは、海のごみからTシャツが作られるようなことの無い世界だという事を。
世界中の海からごみが消えたら、役目を終えた新生マリブシャツも消えて無くなります。

https://malibushirtsjapan.com/concept

自分が立ち上げて開発したものがなくなること、私だったら少し寂しい気持ちになりますが、MALIBU SHIRTSさんが見ている視点は自分ではなくこの環境問題のことで、ぶれずに努力をされていらっしゃるとても素敵な会社さんだなと感じました。
私も自分の選択の1つ1つを、環境に優しい選択をしていきます!

以上、また更新します!

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