読書感想㉒『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【戦略編】』~反グローバリズム~

読書感想㉒『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【戦略編】』~反グローバリズム~

飯野広

『奇跡の経済教室【戦略編】』中野剛志 KKベストセラーズ

経済学者・官僚がこっそり読んだ『奇跡の経済教室』待望の第2弾。政治家に読ませたい本No.1!世界で起きている変化、日本がとるべき戦略が面白いほど見えてくる!全米騒然・日本上陸のMMT(現代貨幣理論)がよく分かる特別付録つき

  経済に関する前提知識を抑えるための【基礎知識編】と違い、本書は思想やイデオロギーなどの社会学的視点に重点を置いて日本や世界の経済を解説している。

 アメリカのトランプ大統領やボリスジョンソンのようなポピュリストの出現は反グローバリズム運動の前兆であり、新自由主義という枠組みから抜け出せない右派と左派の対立構造の崩壊であると筆者は説く。

 MMTの理論は確かに魅力的だが、現時点での僕は主流派経済学に対する理解も無いため相対的に評価できない。なので安易に反グローバリズム・反新自由主義の方面に追従する結果となってしまう可能性を考え、もうしばらく静観しておこうと思う。

 しかしここ近年やはり、世界や日本においてもエリートや権威のある学者への信頼が地に堕ち、国民が不満のはけ口としてナショナリズムや排外主義を募らせていることは、あくまで直観だが正しいように思う。

 右派・左派からも批判の絶えない自民党が政権を取り続け、燻ったまま経済成長も望めないならば、いっそのことこのナショナリズムをうまくコントロールして、移民制限、消費税減税、内需獲得、財政支出拡大の路線へと進むことは理に適っていると思う。

 今世界でも日本でも求められるのは、「批判を上手くかわすドナルド・トランプ」といったタイプの政治家なのかもしれない。

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飯野広
2001年生まれの大学生。 読書と映画鑑賞が趣味です。