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読書日記54 【頭のいい人の読書術】


 尾藤克之さんが書いている。自己啓発本って上手く説明できないところが多くてちょっと苦手で今までは感想を書いてこなかったんだけど、たまには書いてみようとなった。今だけかもだけどkindle unlimitedで読める(半額セールもやっている)僕はちょっと前に読んでいた。簡単にいうと読書を早くしてその分感想や内容を書き留めることに従事しなさいという文章になっている。

 こういう本は基本に細かい文章が天丼(被さって)してるので、最初の目次やはしがきに殆ど作者の書こうとしていることが載っている。なので最初を読むと初めにというので、「本がたくさん読めて、アウトプットできて楽しくなるコツ」と書かれている。後は説明ですね~という感じで読書を早くするコツをアウトプットの説明が書かれている。

 Microsoftという会社を作ったビル・ゲイツという有名な人がいた。スティーブ・ジョブスは一回敗れてそれから支援をお願いしている。それぐらい凄い起業家なんだけど、若い世代で知らない人や凄さを知らない人が多い。ビル・ゲイツの読書法で有名なのが「完読できないものは決して読まない」というので途中で投げ出しそうなら読むのをやめるというものだった。後は「時間が1時間以上ない時は読書には向かない」というもので、確か自伝の「未来を語る」でも書かれていたと思う。

 最初にこれを否定している。その時点で迷うというかそこら辺がフラグになっているのか?とも思う。完読の意義というのはセンテンス(選択)が大事ということで選択を間違えると絶対に努力しても無駄ということを学ぶ。それに対して「本を100冊読んでいても、読んだ内容や感想を、人に話したり、文章に書き起こしたりが大事」と書かれている。ここら辺がすごくあたらしい。

 作者は10年間毎日「1冊を10分で読み、30分で記事にする」という作業を繰り返してきたと書いている。その凄さというか10分で読めるか?というのも読んでいると不思議に理解できるところもあるし、やっぱり無理やろと思うところもある。ただすごく新しい切り口で電子書籍に頼らない所や(紙の本が読みやすいとしている)読書会を勧めているのには凄く共感を覚える。

 「時間は10分でもあれば読書時間にあてる」というのが書いてあった。ビル・ゲイツは「読書は空想力を使うので、現実と虚構の区別がつかなくなるので短い時間は勉強や仕事に費やした方がいい」というものだけど、そこら辺も反対のことが書いてある。その中で読書を早くする秘策として「頭の中で音読をしない」のと「3分の1リーディング」を上げていた。ほとんどの速読でも言われていることだし、そこら辺は王道をいくのだけど、それじゃ10分で本なんか読めない。

 それと同時に「タイボグリセミア現象」というのを利用するらしく、最初と最後の文字さえわかると人はその文章を理解できるというものらしく、たしかにし○○○しと書かれて新聞紙を連想する人はいると思う5文字ぐらいで漢字が混じっていたら余計に認識するというのはもっとできると思う。最終的には2割を理解できるとビジネス書や実用書などではできるらしいのでちょっと試してみたくなる。そっかぁこういう風にして理解していくんだという実技的な個所もあり読みごたえはある。

 もう一つこういう自己啓発で最近読んだのが伊沢拓司著の「勉強大全」問う本で副題で「ひとりひとりにフィットする1からの勉強法」と書いてある。受験生に向けた勉強の本なんだけど、「出題者の気持ちになって答えを探してみる」というのは「あーそっかそういう風に楽しめたら良かったな」と正直おもった。先生がどうやって問題を考えてなんて考えもしなかったので目から鱗というかちょっとビックリした。計画の立て方や暗記の仕方など大人が読んでもためになる部分も多い。

 「東大生がクイズして最後は引退して医者や官僚にでもなるんでしょ」と思っていたら芸人というか芸能に残ったのは意外だったし、世間はクイズ番組のオンパレードになっている。コロナでロケが出来なくなってきているから数年はこういうソーシャルディスタンスも取れて面白くてというので更に期待もできる。目の付け所も面白いなぁと思った。

 自己啓発ってちょっと難しい。ひとりひとりで反応が違うからもあるし、正直生まれ持ったセンスというのもある。頭のいい奴って頭いいし音楽できる奴ってできる絵も描ける人は描けるし運動できる人もそれを複数できる人もいる。だけど面白いか?というとウーンとなる。結局何もできなくても面白ければいいというか、僕が英語を習いたいな~と思ったのも007読んでてだった。ジェームスボンドって習う先生を片っ端から口説くので羨ましいのがあったし(健全な理由じゃない)昔の作品でハッカーを題材に書いた「カッコウはコンピュータに卵を産む」のクリフォード・ストールは覚えた言語で女性を口説くのが楽しくて勉強をしていたと本の中で書いている。



 理由は邪推でも読んで自分も天才になったり、カッコよくなれるのも読書の楽しみなんだよね。今はコリー・ウィルスの「BLACKOUT」をよみ始めてます。(長くダラダラ書いてしまった)


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