Just enough

「ちょうどいい」「足るを知る」といった意味ですが、欲望もあって
いろいろな場面でなかなか「キッチリ」とはいかないものです。

例えば、年収500万円のサラリーマンはせめて700万円ほしいと思い、
年収800万円なら1,000万円ほしいと常々考えているかもしれません。

「知足」と言えば老子。実在したかどうかはっきりしない中国で有名な
伝説の哲学者です。
また仏教には「少欲知足」という言葉があります。
釈迦の最後の説法である「八大人覚」の八つあるうちの冒頭にある、
欲望に関する二つの言葉「少欲」と「知足」を組み合わせたものです。
欲望も度が過ぎると苦しみの原因になりますが、欲望を抑えて、満足を
知れば心が豊かになるといったところでしょうか?

また「大欲は無欲に似たり」という言葉もあって「すべてを手に入れようと
してすべてを失ってしまうことがある」という戒めです。

自動車の運転に例えれば、アクセルを踏み込んでスピードを出し過ぎる
(=欲望を抑え切れない)と大事故につながりかねないことは、みんな
知っているはずです。

適度やちょうどいいというのは言葉の上では簡単ですが、実際には
コントロール出来ずにむずかしい局面も多いものです。







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