見出し画像

【学生の持論】学生の大麻使用を撲滅するには未成年飲酒の取り締まりを強化すべき

※未成年飲酒も大麻使用も日本では法律違反です。絶対にダメです。

 少し前、某大学の学生が大麻を使用していたことが明るみになった。このニュースをきっかけに、若者の間での大麻その他の違法薬物(以下大麻で統一する)の流行や大麻使用を解禁したタイの様相が注目されるようになった。

 世界はどちらかと言うと大麻解禁の方向へ流れている。それと同時に、日本の大学生の間でも大麻を危険視する意識が薄れていると感じる。この状況を打破するためには、どうしたらよいだろうか。

 私はまず、違法であるにも関わらず大麻を使用する学生の心理状態を考えることが重要だと考える。
 そもそも、社会人の方々がストレス解消・発散のためにアルコールやニコチン、風俗、その他諸々を利用し、一方で、大麻を使用しないのは言わずもがなそれが「違法」であるからだろう。そして、社会人の方々が違法性の有無で使用不使用を判断するのは、いかに違法行為、すなわち犯罪行為をすることが自分自身の人生に大きな影響を与えるのかを真剣に認識されているからだろう。

 一方で、学生はかの違法性に対する意識が麻痺している状態にある。その代表格が未成年飲酒だ。本来、未成年飲酒は「違法」のはずだが、現実は黙認されていると言っても過言ではない。
 事実、確認が面倒くさいのか、それとも売り上げのためなのか、飲食店やコンビニは形ばかりのチェックしかしないし、警察も徹底的に取り締まろうと思えば取り締まれるのだろうが、そうすることはない。

 そんなこんなで、本来的には違法行為である未成年飲酒が放置されているわけだから、違法行為をしても摘発されないと錯覚し、学生の法規範を遵守する意識が薄れていく。

 そして、ちょっとワルなことをして格好つけたいという若者意識も相まって、(未成年)飲酒に飽きたから今度は大麻か、と言わんばかりに大麻に手を出すのだろう。依存性・快楽といった点で、程度に差はあれアルコールと大麻は共通している以上、両者を決定的に違い付ける違法性に対する意識さえ低下していれば、上記のような流れとなるのも無理はない。
 少なくとも、私は「同じ依存物かつ法律違反なのに、なぜ未成年飲酒は良くて大麻はダメなの」と友人に聞かれたら、社会通念という大変歯切れの悪い答えしか思いつかない。

 さらに、日本人は多数派の動向を気にする性分であるから、大麻に手を出す学生が一定数まで増えると、「あいつもやっているから大丈夫か」と言わんばかりに、さらに大麻へのハードルが下がっていく。
 ここまでくると、もう重症で、「雰囲気的にそうせざるを得なかった」と言って嫌々ながら未成年飲酒をしてしまう学生と同様の事例が大麻で起きていても決して不思議ではない。

 私の体感ではこの一歩手前に来ているような気がしないでもない。事実、それほどに周りの学生の大麻に対する警戒心が緩いことが少なくない。
 そうであるならば、対策は一刻も早くなされるべきであるし、これ以上遅くなると、大麻使用する多数の学生を片っ端から捕まえて厳罰に処すぐらいの、個人としても社会としても多大な損失を被るのを覚悟で大規模な浄化作戦をとるしかなくなってしまう。

 かような事態に陥らないためにも、私としては、まずは未成年飲酒の取り締まり強化を断行し、学生の遵法意識を高めることが重要だと思う。


冒頭写真:pixabay(2023/10/23)


自著の宣伝


サポートを頂けるのも嬉しいですが、スキ・コメントをして頂けるとすごく励みになります!