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中断期間だからこそVOL…4     メディア公開日 田坂祐介選手に聞く「早くリーグが再開して欲しいですね。それだけです」

クラブがすべての活動を休止している中、今回は3月中メディア公開となった日の田坂祐介選手のぶら下がりインタビューをお届けしたいと思います。この日は新型コロナウイルス対策として選手との距離が2メートル以上に設定され、仕切りを作ったミックスゾーンが設けられていました。そしてテーブル上にICレコーダーを置き、その前に選手が立ち質問を受ける形でした。


ーーこの取材方法については、どう感じていますか?

「いつもと違うので違和感はありますが、この状況なので仕方ないですね(笑)」

ーー新型コロナウイルスの影響で公式戦の延期が長くなっていますが、この状況をどう捉えていますか?

「前例がないことですし、モチベーションやコンディションを維持する部分で、公式戦がないのは難しい状況ですが仕方ありません。再開した時に100%で臨めるかをフォーカスするしかありません。日程は正直、早く決まって欲しいですし、公式戦があれば次の公式戦に対してどう臨むかが始まりますが、何と言うか、キャンプをやっているような(笑)」

ーー中断期間では、どこにフォーカスをして上積みを図っているのですか?

「守備的な部分での連係、ボールに対して、どこに立つか、どのタイミングで寄せるかなどを細部までやっています。期間が長くなったことで精度は高められています。さらに突き詰め完成度を高めたいと思います」

ーー一方、FC琉球戦で浮き出た攻撃面の修正については?

「全体的な立ち位置や、どのタイミングで出て行くか、そして下がるか。出し手と受け手のタイミング、チームのコンセプトもありますが個々のやりとりは修正できています。全体として速く奪って攻めることがコンセプト。それができない時にはどうするか、どのタイミングで速く攻めるかを突き詰めていければ問題ありません」

ーーちばぎんカップでは、右サイドハーフでプレーをしました。トレーニングでは右サイドもボランチもこなしていますが?

「尹(晶煥)監督に与えられたポジションでプレーをするだけです。その中、ボランチの役割は攻守両面で大事だと監督もみんなに声をかけています。攻守でチームをつなぐ役目なので。コミュニケーションの部分で指示を出したり、前と後ろの潤滑油になることを求められますし、よりコミュニケーションを取ることが大事になるポジションです。とにかく、早くリーグが再開して欲しいですね。それだけです」


昨季は右ひざ前十字靭帯断裂(全治7カ月)という大けがを負い、シーズンの大半を棒に振りました。長く苦しいリハビリを終えての復活。今季に向けての思いは相当強いものがあると思います。捲土重来を期す背番号6の活躍に期待をしたいと思います!



■田坂選手 こぼれ話

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昨季、川崎フロンターレがYBCルヴァンカップで優勝を飾ったのは記憶に新しいところですが、その後、サッカーダイジェスト(1448号)で特集が組まれ『戦友からの祝福メッセージ』というコーナーで田坂選手を取材させてもらいました。その中で大会MVPとなった新井章大選手に対し「川崎に来た当初は試合に絡めず、ベンチにすら入れない状況が続いていました。でも、努力を怠らず、(大久保)嘉人さんのシュート練習に付き合い、ボコボコにされながら上手くなっていった。元々、能力はあって、大舞台での活躍は彼が積み重ねてきた努力に対し、神様が味方をしてくれたんじゃないかと感じました」と話してくれました。ただ「美談すぎたな。この話はやめましょう(大笑)」と、いじる田坂選手でもありました。



■あとがき

これが「おうち時間」の役にたてていれば幸いです。リーグ再開はトンネルの先に見える光となるでしょう。フクアリで躍動する選手の姿が見られることを祈って!


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