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学校改革について

「やりたいこと」がない子たち(19)

子どもたちの「やりたい」を生み出すには、「不安定にさせ、解消する」方法が必要だと述べました。
さて、ここから少し寄り道をして学校制度について考えてみましょう。
最近、学校制度の必要性について喧々諤々の議論が交わされています。
そして、その際に話題に上がるのが、東京にある麹町中学校の改革でしょう。
麹町中学校では定期テストや宿題、担任制を無目的な制度として次々と廃止しました。
この改革を推し進めたのが工藤勇一校長で、脳科学をベースにしながら合理的に進められる改革は、工藤校長の強いリーダーシップのもと大きな反響を呼びました。
また、この改革に影響を受け、自校に取り入れた校長も生まれ始めました。
この「意味のない校則の廃止」は今までの常識を破るものであり、大きな影響を学校に与えています。
僕も個人的には麹町中学校の改革は正しいと思うのですが、本当に重要な点が抜け落ちて広がることに危険性を感じています。
確かに無目的な校則を廃止することは子どもに配慮した「進歩的な教育者」という印象を与えますが、目的は無意味は校則を廃止することではないからです。

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