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【投資】インベスターZで初心者と"ざっくり"学ぶお金の話【第1巻後編】

※こちらの記事は投資初心者が勉強の一環で「インベスターZ」で得た知識のアウトプットとして作成されています。最大限努力を尽くしたつもりではありますが間違った点・誤情報などございましたらコメント・メッセージをいただけるとありがたいです!
「インベスターZ」の著作権は三田紀房先生に帰属します

この記事は前編後編の二部構成の後編となっています
前編をまだお読みでない方はこちらを先にお読みください!

後編始まります!スキやフォローもよろしくお願いします!

好きなモノに投資しよう

無事ネット証券の口座を開設する事ができた財前君
しかしいきなり株を買えと言われてもどんな株を買えばいいんだろう?
と思っていたところ投資部の先輩が

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「最初は自分の好きなモノでいいよ」

と助言。そう、投資とは好きな企業、頑張って欲しい企業を応援することなのです!
世界最強の投資家、ウォーレン・バフェットの名言にこんなものがあります

「初めから売りを考えて買うような株は、10分たりとも持ってはいけない」
ウォーレン・バフェット
「喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、たった10分間でも株を持とうなどと考えるべきですらない」
ウォーレン・バフェット

もしもあなたが株式を購入し、その直後以降10年間その株式は売却することができないという状況になったとしても困らない、喜んで持ち続けたいと思える株を買いなさいということです!
つまり自分が好きなモノを応援しようという気持ちが投資の基礎になくてはならなんですね

そして好きなものに投資をしてみて、その株が上がっても下がっても、どうしてこんな結果になったんだろう?何が原因だろう?と考えるようになり、より世の中に興味を持つようになります。それだけでも素晴らしい成長なのです!

実際に財前君は自分が気に入っていたゲーム会社・ゲーキチの株を買います
このゲーキチには世間がまだ気づいていない財前君しか知らない魅力があり、株を買った後でその魅力が世間に伝わり株価が上昇しました
このように自分が好きなものの魅力を他の人がまだ気づいていない可能性もあるので、応援しようという木本で投資するのは大切なことです

上場以来最安値?

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財前君が買おうとした「ゲーキチ」という企業の株はこの時上場以来最安値を記録していました。これはどういう意味を示すのでしょう?

そもそも上場とは「証券取引所で自社の株式を売買できる状態にすること」です!
上場すると多くの投資家に見つけてもらう機会ができ、より多くの資金を集めることができるというメリットがあります

株式を上場するためには証券取引所が定めたある一定の基準を満たす必要があります。ベンチャー企業などのまだ力をあまり持たない企業は基準を満たすことができず非上場であり、自ら直接投資家に直接資金提供の相談などを持ちかけることもあります

しかし世の中には非上場の大企業もあります。これは、上場の持つデメリットを避けるためであると考えられます
上場することでより多くの株式を購入してもらえるようになりますが、先程説明したように株主とは企業の所有者です。つまり株主には企業の経営について意見を出す権利があり、そのために株主総会も用意されています。
したがって非上場の大企業はこのような外部からの経営についての支障を減らし、よりリスクの少ない経営を行う戦略を取っていると考えられます!

少々話が逸れてしまいましたが、上場とは会社の株を証券取引所で売買可能な状態にすることです!
財前君の言っている「上場以来最安値」とは、文字通りその会社が上場したときから今までで1番株価が安くなっていることを示します。

その先も下がり続けるか上がっていくかは分かりませんが、「安く買って高く売る」という投資の原則に則ればとてもいい買い時であると言えます!

投資の基本!?分散投資!

財前君は自分の直感を信じ、「ゲーキチ株はこれから確実に伸びる!」という自信の元、自分に与えられた投資金100億円のうちの30%・30億円をゲーキチ株に投資しようとします

そんな財前君を見て、高校2年生の渡辺さんが奇声をあげます!

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「キェエエエエ!」

実際こんなこと言われたら結構引いちゃいますね(笑)
しかし元本の30%を一種類の株に集中投資するなんて投資家に、特に初心者にとっては言語道断!あり得ない話なんですね

投資においてリスクの分散、すなわち分散投資は必須となってくるようです

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投資の世界では自分の投資している商品の組み合わせのことをポートフォリオと呼ぶのですが、より広い分野にわたるポートフォリオが安定した利益を上げるための要となりそうです

しかし財前君はこの時自分ではわかっていませんが投資の天才なので、ゲーキチ株が上がるという絶対的自信から30億円の投資を実行します

そもそもお金っていつできた?

先輩たちから分散投資について叱られ、投資についてより深く知ろうと言うことになった財前君。ここである疑問を抱きます

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「そもそもお金って・・・いつの時代に誰が作ったんでしょうね」

確かにこの疑問は気になりますね!皆さんもいざ質問されたら意外と答えられない質問かもしれません

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お金が生まれたのは今からおよそ4500年前。農耕民族が誕生し農耕収穫社会になってから、5500年もの間お金という概念なしで暮らしていたんですね
お金のない時代は人は物々交換をすることによって自分の欲しいものを手に入れていました。しかしこれではマッチングするのも大変だし、保存のきかないものを交換材料にしている人にとっては非常に生きづらい世の中でした

①お金が人間を人間たらしめた

そこで人類は物の交換レートを定め麦や米、牛や貝殻などに一定の価値を与えこれらを共通の通貨にしました。交換レートは地域によって違いがありました
すると物々交換の頃は毎日食料を確保するために時間を費やしていましたが欲しいものが比較的簡単に手に入るようになり人類は時間の余裕を獲得します
時間に余裕ができ、人類は食べることだけでなく「考えること」を始めたのです!

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「お金が人を人にした
人はお金で存在意義を明確にしたんだ」

素晴らしい名言ですね!三田先生は本当に説得力のあることを書きます
確かにいくら農耕して持続可能な社会を作っていたとはいえ、食べることしか考えていなかったらほとんど猿の頃と同じですよね
お金が人に考える時間を与え、人間たらしめたのです

それだけではありません。お金は見ず知らずの人間同士が初対面で信頼しあい取引を行うことを可能にしました。
お金とはコミュニケーションなのです!

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お金を通じて人々が繋がり、信用しあい、安心し、会話を活発に行う。
それによって社会は発展し現代のような豊かな世界になりました

②コインの登場

しかし流石に麦や牛などでは交換レートを定めるのが難しかったので、ギリシアのアテナイはコインの使用を開始しました。そしてアテナイについで力をつけたのがローマ帝国のコインです。

コインとは銀貨、つまり製造するのに銀を使用することになります。しかし材料として銀を用意することは容易ではなく、次第に資金繰りに苦しみます
純度の低い銀貨が製造されるようになり、ここで実際に銀貨が持つ価値と市場で使用される価値に差が出てきます。この時銀貨が効果を保てたのは、銀貨に刻印された「信用」のマークのおかげだったのです。つまり実際にはない価値を人々が信用して取引を行う時代が来たのです!

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しかしこの実際には存在しない価値とは現代の通貨にも同じことが言えますね
紙幣とは実際にはただの紙ですが、発行している国家の信用が価値をつけています
さて、一体どのタイミングで通過は銀貨から紙幣へと変化していったのでしょうか?

その最も大きなきっかけとなった出来事とは

「大航海時代の幕開けによる経済の国際化」

でした!
国や都市などのローカルな地域内なら銀の含有量が少ない銀貨でも価値を表す発行元の刻印さえ入っていれば信用されたので取引に支障はありませんでした
しかしグローバルな取引になると無敵艦隊と呼ばれたスペインが南アメリカで銀山を獲得し大量のコインを発行、ペソが世界通貨となったのです!

③紙幣の流通

取引がより広範囲で行われるようになると硬貨の持つ価値とそれが市場で発揮する価値のバランスが正しい通貨が必要になります
それを担ったのがスペインのペソであり、世界中でペソが流通します
するとペソの供給も間に合わなくなり、錬金術などに尽力し始めましたが当然結果は出ません・・・
そして18世紀に入ると通貨に革命が起こります

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「てかコレ・・・紙でいいんじゃね?」

ついに人類は「紙のお金」の可能性に気づいてしまいます
そして錬金術なんてやめて紙幣をどんどん刷り始めます!

意外にも紙幣は早く社会に浸透します
以前から一定の金との交換を保証する書類である「兌換紙幣」としての紙幣が流通しており、紙のお金での取引に慣れていたのです
金の価値を介さなくなっただけなので、今まで通りの感覚で使用されたのですね

④金融の拡大

そして紙幣の登場により経済の膨張は止まらず、ついに金融の扉が開かれます
もともと金融は大航海時代にリスク分散のために船旅の資金を数人で出し合い、成功時に全員がリターンをもらう仕組みとして整備されていました
そして世界初の株式会社・オランダ東インド会社が設立されたことにより、投資が事業化し金融も市場化しました
これを後押ししたのが銀行です

銀行とはもともとイタリア語で「ひじ掛けイス」という意味を表します
つまり「座っているだけで儲かる」ということであり、銀行は金貸しで「金が金を生む」仕組みを生み出しました

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お金を貸し出す際に借主から借用書をもらう→借用書の価値を担保にお金を発行する(無限に発行するわけではないのでインフレも起きない)→そのお金をさらに他の人に貸す
という金が金を生み続ける「現代の錬金術」を考え出したのです!

こうして世界の貨幣量は経済が崩壊しない絶妙なバランスの中で増加し続けます
人間は本来価値のない紙切れである紙幣が価値を持ち、それがさらなる価値を生むという催眠、魔法にかけられているのです
この魔法が解けるとその国は破綻します。つまり、お金の発行量がバランスを崩し物価が極端に上昇してしまえば、紙幣はただの紙切れに戻ってしまいます
僕たちは魔法にかかり続けなくてはならないのです!

以上がお金の誕生から金融の膨張のお話です

原油価格?先物?

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とある1コマ
この会話の中でも「原油上がってる」「先物」というあまり聞きなれない言葉が出てきます!
こちらについてもざっくり解説していきます!

①先物取引

説明の都合上先に先物の説明からさせていただきます
先物取引とはある商品を将来の決められた期日に商品購入時に決めた価格で売買することを約束する取引です
作物を収穫後に購入することとその価格を収穫前に決めることができるので、次の収穫期が豊作でも凶作でも値段に影響なく商品を購入することができます
豊作(供給の多い場合)の場合はもしかすると先物購入時に決定した価格よりも安く売られてしまうかもしれないので損をしてしまいますが、凶作(供給の少ない場合)で作物の市場価格が高くなってしまったとしても先物取引き時点で事前に決めた価格で購入できますので得することができます

・先物取引の例

先物取引の対象となるのは常に価格の動いている株価指数(これについての説明は次回します。全株価の平均値の動きと考えてください)や原油、金などが含まれます
例えば金の価格が現在1kgで10000円で、今後2ヶ月で上がると予想した場合、先物取引を利用して1ヶ月後に金1kgを10000円で買う約束を取り付けます。実際にその後1ヶ月で金の価格が15000円になったとします。この時、他に金が欲しくて1kgを15000円で買おうとしている人がいるとします。ここからが少し難しいのですがAさんは10000円で買える立場にありますので実際の商品は持っていなくとも先物を売ることができます。そこでBさんに15000円で金の先物を売ることによって、期限が来た時に5000円(15000で売った-10000で買った)の利益を得ることができます

・ロングポジション、ショートポジション

先物取引では例に挙げたような買いから入るパターンの他に売りから入るパターンもあります。これはある価格である商品を売る約束をして、期限内にその商品の価格が下がれば利益を上げることができる取引です
先物取引において買いから入る取引姿勢をロングポジション、売りから入る取引姿勢をショートポジションと言います
先物商品購入前にその商品の価格が今後上がるか下がるかを予測し、それに合わせてロングかショートかを決めます

・レバレッジ

また先物取引では先物商品購入時点では実際のお金の移動はなく、売買の差額が確定した時点で差額の受け取りまたは支払いが行われます
しかし最初に1円も払うことなく先物取引が始められるというわけではなく、証拠金を支払う必要があります。例えば100万円で購入する約束を取り付ける場合に証拠金が10万円必要だとすると、10万円支払うことで実際には100万円分の取引を行うことができます。支払った金額よりも大きな額の商品を動かせる力をレバレッジと言います。レバレッジとは日本語にすると「てこの力」です

②原油価格

原油価格といえば先日暴落し、史上初のマイナスを記録してしまったニュースで知っている方もいるかもしれません
今回はコロナウイルスの影響により原油需要が大きく減ったことが原油価格の低下の原因となっています(需要が減ると価格が下がるのは需要供給の均衡価格が変化するためです)

原油価格の指標となるものの中で最も重要視されている指標がニューヨーク市場の原油先物価格であるWTIです。

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こちらは4/28~4/29にかけての原油先物、金先物のチャートです。緑色のチャートが原油のものなののですが、だいたい1バレル(原油の単位)10~14ドルほどで推移していることがわかります

先ほども書きましたが簡単に言うと原油価格は需給のバランスで決まります
現在は世の中的に外出自粛や工場の稼働の休止などもありますのでガソリンや石油製品の原料になる原油の需要が落ち込んでいます。しかし原油の掘り出し作業は一旦止めてしまうと再開するのにかなりお金がかかってしまうため、供給はほとんど減少せず需要過少・供給過多となり価格が下がっています
今回のインベスターZのコマで原油価格が上がっている理由は石油製品の消費が増えて製造量がアップし、その原料である原油の需要が上がったなどと考えられますね!

なぜWTI原油が重要視されるかと言うと、WTIの原油は北米市場に出回る原油のほとんどを占めており、WTI原油先物価格が経済や現物価格の指標となるためです。米株価との関連性の強い日本株式市場にも大きく影響を与えるため、日本では原油価格=WTIとなっています

第1巻終了

皆さまお疲れ様でした!これで第1巻の解説は終了です
なんと合計1万字超え!(笑)書き過ぎてしまいました・・・

インベスターZ購入はこちらから

今回の記事において拙い説明や上級者の方から見たらナンセンスな解説もあったと思われます。その場合は是非ともコメントやInstagramにメッセージを送っていただけるとありがたいです!勉強させてください!

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愛する故郷・静岡県沼津市の紹介活動をしています

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第2巻もお楽しみに!
読んでいただきありがとうございました!
最後にスキやフォローもお願いします!

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参考サイト

わからない点を学習する時には主に以下のサイト様を参考にさせていただきました

株とは?株の仕組みや基礎知識を初心者にもわかりやすく解説
https://orekabu.jp/basic-knowledge-of-stock/
債券投資とは?利回りやリスクの関係とおすすめの債券投資について
https://crea-lp.com/blog/invest/bond-investment/
株と債券の値動きの違いを知ってこその分散投資とは?
https://allabout.co.jp/gm/gc/8882/
投資信託の仕組み
https://www.toushin.or.jp/investmenttrust/about/scheme/
投資信託(投信)の5つのメリットとは?その魅力を徹底解説!
https://crea-lp.com/blog/invest/benefits-of-mutual-funds/
ウォーレン・バフェットの名言73選
http://selpro.info/word/warrenbuffett-2/
先物取引とは?仕組みとメリットを徹底解説
http://www.ftr-transaction.net/beginner/structure.html










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