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Co-graphicsについての記事を読んで

2020年7月11日(土)にミミクリデザインWDAデザインカンファレンス2020に参加し、そこで出てきた「Co-graphics」について、清水淳子さんが記事にしていたので、その内容について語りたいと思う。

記事の内容

記事の中で、清水さんはインフォメーションドローイング(情報のスケッチ)についての授業をしていての経験、現在のグラレコの形とその形を解体して独自に組み立てることの重要性について語っていた。

記事を読んで、清水さんの話の中でも共感した部分などを抽出して行こうと思う。

情報を描く感覚

授業の中で、清水さんはグラレコのやり方を教えるのではなく、「情報を描く感覚」についての重要性を言及していた。

グラレコの描き方をマニュアル化することよりも、膨大にある情報の中から、いかに必要なものを抜き出し、描き出すかが大切になってくる。

実際、清水さんは2017年の著書でグラレコのマニュアル的なものは出している。

僕自身、2018年にグラレコを始めた時は、この本を読みながら、グラレコの型というものを身に付けることに専念していた。

しかし、実際に描いていくうちに、話の内容や場の雰囲気、受け取って欲しい内容などによって、グラレコの描き方は様々で、特に僕の場合は
① オフラインで講演会を描くグラレコ
② オフラインで話し合いを描いて、場づくりするグラファシ
③ オンラインで主にiPadで描いて、後々情報共有するグラレコ
④ 自分用のメモとして使うノートテイク
⑤ YouTubeで練習及び周知のために描く練習用グラレコ
と大きく分けても5種類の描き方をしている。

そのため、基本的な所作は必要なのかなと思いますが、結局、自分なりに現場経験を積んで、情報を掴む感覚ということが大切になってくると思っている。

記事の中でも、「変化していく時代に合わせて、自らが新しい表現や技術を生み出す力を持てるようになることを目指している。」と言っているように、状況や時代に変化し、合わせていくことが大切になってくると思っている。

「描く」と「見せる」の往来

清水さんは日常のコミュニケーションツールとして利用するグラフィック領域のことを「Co -graphics」と仮に名付けている。

清水さんは、言葉だけでのコミュニケーションでは不十分な部分をグラフィックによって補うことの重要性について言及した上で、「視覚言語とデザインの新しいあり方を探求する」ことを目標に掲げている。

僕も、元々は言葉だけのコミュニケーションに限界を感じ始めていて、視覚言語やデザインを利用したコミュニケーション手段によって、スムーズなコミュニケーションを取れないかとここ2年間くらい試行錯誤している。

グラレコを見て「わーすごい」というだけでなく、もっと本質的な部分も含めた議論というものができないかということが自分の課題でもあると改めて感じました。

最後に

一般的にデザインと聞くと、美しいものだったり、綺麗なものだったりというイメージがあるが、「わかりやすくするもの」というイメージはあまりないと思っている。

幼稚園や小学校の時には、わかりやすくするために絵や図を用いることが多いと思うが、大人になるとその機会も減ってくる。

私は改めて、デザインの目的の一つとして、わかりやすくするという一面もあることを改めて認識してもらいたいし、そのために、グラレコを描くことが大切になると思っている。


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