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開業税理士、クライアントと出会う

独立開業して、最も多く聞かれることの一つが
「どうやってお客さんを見つけたの?」
当然だ。独立開業すれば、誰も自分に給料を払わない。お金の入り口はお客様となるのである。

冒頭の問いに適当に答えたとしてもそうでないとしても、自分の場合は「紹介が多い」に尽きる。しかし、運よく紹介されたとして必ず契約締結につながる、ということは決してない。

そもそも税理士が顧問先と契約するといっても、
・(元々知り合いでなければ)知り合う
・相手が仕事上、税理士を探している
・相手が自分に頼みたいと思う(人柄・話し方・考え方・実務経験・安心感 等)
・自分がこのお客様をサポートしたい/できる(人柄・倫理観・懐事情・業務内容)
・お互い、依頼したい業務と業務に見合う報酬がマッチする
・契約し、仕事が始まる
という細かなプロセスや条件を段階的あるいは同時並行的に経る。ピカピカに着飾って自己アピールをしたからといって誰とでも両想いになるものではない。

周りを見ても士業の顧客獲得プロセスとしては「紹介が多い」傾向にある。飲食店と異なり、今日はこちら、明日はこちら、というわけにいかないうえに、経営者によってはむしろ見られたくないお金まわりを任せるわけだから選ぶ側としては慎重に選びたいだろう。そのため、事前に人となりや得意分野について誰かの推薦のある税理士に頼みたい、という具合で紹介されるケースが多い。

開業して数年、実際ありがたいことに様々なルートからご紹介をいただき今に至る。趣味で通っていたスポーツサークルのメンバー、前職時代の取引先、学生時代のアルバイト先で知り合った友人、同業の先輩など、現在の顧問先を紹介してくれた方々は多岐にわたる。必ずしも付き合いの深い友人ばかりではない。
自分に何ができるのか、どういう仕事をしていきたいのか。独立当初は特にそれを周りに言っておくと、いざというときに思い出してもらいやすい。そうやって紹介につながる。広く種をまいておくと、忘れた頃に芽が出て摘む日がやってくる可能性が高いのだ。
相手とビジネス面で両想いになれれば仕事は始まる。
始まることはできる。真価は、両想いの状態で健全に続けられるか否かにかかっている。

このほか、
✓顧客紹介会社やクラウド会計の紹介システム等を活用するパターン
✓自社のサイトを顧客流入を意識したページにしてそこから獲得するパターン
等もあるが、自身はこれらを活用したことがない。顧問先の数を増やしたいとは思っていないし、知人を介することで互いに安心感のあるところから仕事を始めたいからだ。
周りの独立仲間を見ていても、顧問先拡大の仕方やクライアントとの出会い方は様々ある。自分の目指す事務所の在り方次第で決めればよい。

#税理士 #独立 #開業 #営業

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