幼馴染が成長してなかったら

久しぶりに幼馴染と会った
やったことと言えば風呂入ったり飯食ったりと他愛もないことだ

彼は1年に一度くらいで会う学生時代からの友人の一人
昨年は会えず2年ぶりの再会となってしまった

定職に就かずフラフラしていた彼だが、この2年間でついに就職したらしい
看護学校を経て看護師となっていた

ただ仕事のことで彼の口から出てくる言葉は残念ながらあまり褒められたものではなかった

完全な指示待ち&他責思考
彼にとってはまだ社会人一年目。少々仕方のない部分ではあるのだが、共にデスクを並べたくはなくなるような発言の連続だった

当然、これらの意識は私の勝手な押し付けなので、彼には伝えていない
今後、彼なりに社会人経験を積み、必要ならば改善していくことを勝手に祈り、その日は別れた

幼馴染とはかけがえの無い存在だ
何色にも染まってない期間に形成された人間関係故に損得勘定に縛られない独特のやり取りを行うことができる

ただ今回は少しその損得勘定が首をもたげてしまった
(私にとっては)マイナスな思考にはあてられたくないなと心のどこかで感じてしまった

成長のペースは人それぞれである
そもそも考え方も人それぞれである
それが大きく異なってしまった場合、通常その人間関係は解消されるのだろうが、如何せん幼馴染である

純粋無垢な時に形成された関係に損得勘定を持ち込むのは何とも言えぬ抵抗があるものだ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?