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Ⅱ 低学年で覚えて欲しい対人スキル 26 「失敗したとき」と「失敗した人にどうするか」を知っている その1

 この項目の補助項目は、次の2つです。

 1️⃣ とりあえずさっと「ごめんなさい」と言う。
 2️⃣ 失敗した人には「ドンマイ」「いいよ」「気にするな」とすぐ
   に励ましてあげる。絶対に、笑わない。相手の失敗を責めること   
   を言わない。   【解説】

 この2つについて、【解説】します。

1️⃣ とりあえずさっと「ごめんなさい」と言う。 【解説】

 発達の凸凹タイプの子どもは、自分が「失敗したとき」になかなか謝ろうとしません。それは「自分はいつも正しい」と思っているので、失敗の原因を自分以外のものに求めるからです。

 そして、失敗したことを責められると、自分の考えた失敗の原因を言い張ります。すると、それを聞いた人は言い訳と取ります。そして。あの子は「自分の失敗を認めず、言い訳ばかりする子どもだ」と評価してしまいます。

 だから「失敗したときには、謝ること」をルール化して「ルールだからあなたの考えとは別に、取り敢えず謝りなさい」と教えます。平均タイプの子は、そんなことを教えないでも、反射的に「ごめんなさい」と謝りますので、ルール化しても問題はありません。
 謝ってから「さて、どうしましょうか」という話し合いに入ります。取り敢えず謝っているので、凸凹タイプの子でも落ち着いて話し合うことができます。

2️⃣ 失敗した人には「ドンマイ」「いいよ」「気にするな」とすぐ
  に励ましてあげる。絶対に、笑わない。相手の失敗を責めること   
  を言わない。 
   【解説】

 凸凹タイプの子は、自分の失敗のときには謝らないにも関わらず、人の失敗は必ず見つけ徹底的に責めます。中には、大きな声で笑い転げたり、相手の心の傷をえぐるような、ひどい言葉を投げかける子もいます。
 「0か100かの考え方」が原因です。「自分は、失敗しない」というのが前提で「失敗したやつは、死ぬまで責めてもいい」という考え方をするのです。

 だから、「学校は、失敗しながら学ぶところだ」と説明して、失敗を笑ったり、人を傷つけるようなことを言わないこともルール化してしまいます。あなたの意見はいりません。「我校のルールですから『笑わない』『失敗を責めない』のです」と教えます。

 「じゃ、失敗を見つけたらどうしたらいいんだ」という凸凹の子がいます。だから、そのルールに「どういう態度を取るのか」ということまで入れてしまいます。つまり「失敗した人には、『ドンマイ』『いいよ』『気にするな』とすぐに励ましてあげなさい」と教えるのです。

 できないことをルール化するのは、長期記憶〔知識)を使って自分をコントロールする方法です。


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