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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   14  掃除当番の方法  その3

4️⃣ 教室、廊下、トイレ、階段、集中下足室などの掃除の手順とその方法を覚える。 【解説】

 教室、廊下、トイレ、階段、集中下足室、その他、玄関、体育館の掃除の手順というものがあります。それぞれ「どこを、どれだけ、どのようにすれば終わりか」ということが決められています。玄関と体育館は高学年が行います。最初の5つの手順を書きます。
 
  ①教室
   ・机にイスを逆さまに載せて、教室の後ろまで運ぶ
   ・窓を全部開ける
   ・教室の前半分を掃いて、ゴミをちりとりで集める
   ・モップで教室の前半分の床を拭く
   ・教室の前に机を移動して、後ろ半分を掃いてゴミを集める
   ・モップで教室の後ろ半分の床を拭く
   ・机を並べて、イスをもとに戻す
   ・机の上を雑巾を絞ってで拭く
   ・掃除道具を所定の場所に片付ける
   ・窓を閉める



  ②廊下
   ・窓を全部開ける
   ・廊下をホウキで掃いて、ゴミを集める
   ・雑巾を絞って廊下を己字型に拭く(モップの学校もある)
   ・掃除道具を所定の場所に片付ける
   ・窓を閉める

 ③トイレ
   ・窓を開ける
   ・簀子を外に出す
     (簀子がない学校もある➪トイレ用スリッパを外に出す)
   ・便器に洗剤をかけ、ブラシでこする
   ・便器の上を雑巾を絞って拭く
   ・ホースで床に水をまいて、デッキブラシでこする
   ・もう一度、ホースで水をまく
   ・掃除道具を所定の場所に片付ける
   ・窓を閉める

 ④階段
   ・ほうきで階段を上から下に掃いていく
   ・一番下まで掃いたら、ゴミを集める
   ・雑巾を絞って、階段を一段一段拭く
   ・掃除道具を所定の場所に片付ける

 ⑤集中下足室
   ・ドアを全部開け放つ
   ・簀子を措置に運び出す
   ・足ふきマットを外の運び、棒で叩いて砂を落とす
   ・床をほうきで掃き、ちりとりで砂を合集める
   ・雑巾を絞り、靴箱の全てを拭く
   ・簀子とマットをもとに戻す
   ・掃除道具を所定の場所に片付ける

 小学生になると、これらの掃除の仕方を順番に、全部覚えないといけないのです。


5️⃣ 掃除当番の意義をしっかり学ぶ。

 掃除当番に限らず、当番と名前のつくもの(給食当番など)は、2つの意義があります。掃除当番は、その意義が一番わかり易いので、掃除当番をしながらその意義を教えていきます。

  ① 自分の生活で必要なことは、自分でできるようになる
     ➪自分で使っている場所の掃除は、自分できれいにする
  ② 他の人のことも考えて行動できるようになる
     ➪自分の使っていない場所も、他の人が気持ちよく使えるように
      きれいにする

 凸凹タイプは、②がよく分からに特性があるので、当番を嫌がります。「なぜ、人の靴箱まで拭くのかわからない」とか「自分の靴箱は自分でふけばいい」「このトイレは使ったことがない」などと言ったりします。
 
 つまり、当番をしっかりこなせるようになれば、社会性や対人関係が向上します。


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