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《見たことをまとめるのが苦手なタイプ》のアセスメントとその支援の方法 その6 国語の支援の方法①

 次に《見たことをまとめるのが苦手なタイプ》の「国語」の支援を書きます。
 支援の基本は、算数と同じように、苦手じゃない方、得意な方の《聞いたことをまとめる力》と長期記憶(丸覚え)を使います。

 《見たことをまとめるのが苦手なタイプ》は、「国語」で次のようなことに困ります。結果として「何が書いてあるか」「何を書いたのか」分からなくなってしまったりします。
 

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 順番に、支援の方法を解説していきます。 ➪以降が支援の方法のまとめです。

① 複雑な漢字、が覚えにくい。思い出しにく   
い。

 見る力(視覚認知)が弱いために「複雑な漢字の線の数」や「交わり方」や「形」を正確に見取ることができません。だから、たいへん漢字が覚えにくい上に、正確に再現することができないのです。
 だから、複雑な漢字を覚えるためには、漢字を拡大して見るか、簡単な部品に分解してそれを言葉で(言語化して)覚えることになります。

   ➪拡大文字を見て、細部や形、線の交わりを確かめつつ書く
    大きさは、漢字ブックの見本くらいの大きさ(3×3㌢)位が
    いいでしょう     
 
   ➪部首などパーツに分解して、その組み合わせを言葉で覚える
    e.g. 巣を(ツ)と(日)と(木)に分解して
      「つ(ツ)かれたひ(日)はき(木)のす(巣)で休む」 
      船を(舟)と(ハ)と(ロ)に分解して
       「小さい舟にハローとあいさつすると大きな船になる」
               顰蹙を(歩)と(頁 ページ)と(卑)と(戚)と(足)
       に分解する
      「歩きながら、本の頁をめくる卑しいことをしていると、
       親戚のおじさんに足で蹴られる」 

         【参考】500のパーツを覚えると、組み合わせて2万語
             の漢字が書けます。

   ➪学年を超えて、部種や旁別に整理して覚えると効果がある
     e.g.「欠」あくび 口を大きく開けるという意味
                                                                         ……歌、飲、次、欲
     
                   【参考】インターネット「教材倉庫」参照 

   ➪《参考書》『読み書きが苦手な子どもへの〈漢字〉支援ワーク』  
     明治図書が、お薦めです。

 『② 書字(板書をノートに書く)に時間がかかる』ついては《国語の支援の方法その2》に続きます。

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