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アメリカテック企業の個人的な採用経験から学歴とアメリカ就職の関係を紐解く無謀な試み

少し前に学歴と海外就職の話が話題になっていた。みなさん色々と意見をぶら下げていてとても面白く読ませて頂いた。一方で、実際にHiring Manager (HM)としての経験をベースに語っている事例が少なかったこともあって、自分の経験を還元して少しでも海外就職希望の人の役に立つよう、今までの経験を少し纏めてみようと思うに至ったのでこんなNoteを書くことにした。炎上しないといいなぁと思いながら書いてたら筆が進まずPublishするまでにすごい時間がかかってしまった。。

誰が書いているか

一応誰がどんな立場で書いているかわかって頂いた方がいいかなと思うので書いておくと、アメリカのAWSという会社で働いている三十代半ばの男性です。職業はProduct Managerで、MBAをUC Berkeley HaasというアメリカのTop 10の学校でとっています。AmazonのMBA向けのUS Leadership Programで採用されて、ベイエリアからAmazonのあるシアトルにきたのが6年前です。MBA前は留学も駐在経験もなし、テクニカルなバックグラウンドもありません。こう書いているとえらい逆境の中ぜえぜえ言って仕事していそうですが、比較的楽しんでやっております。

私はチームとかプロダクトの立ち上げとかをやることが多くて、今までに米国でProduct Manager、Program Manager、Software Engineer、Business Intelligence / Business Analyst、Applied ScientistなどをHiring Manager (HM) として採用してきました(絶賛採用中のポジションもあります!こちらこちら!)。MBA採用だったこともあり、MBAもここ数年は毎年数人ずつInterviewしています。結果として、Interview数は100を超えていると思います。

誰に向けて書いているか

私は本稿を所謂、普通の方に向けて書いている。どういうことかというと、例えば弊社でいうとJames GoslingというJava言語の開発者がDistinguished Engineer(VP相当のタイトル)として働いているが、こういうもはやBy Nameで働けるような人は本稿における想定読者でも分析対象でもない。JamesはCMUでPhD in CSを取得しているが、(CMUのPhDが彼を研究者として育成したという点を除けば)CMUとかPhDとかもはや関係のないレベルに達しており、学歴について語る意味はないと思われる。それに準じて、OSSのContributorで有名人です、とか、MLのEnsemble Algorithmを開発して広く使われています、みたいな人は、学歴以前にその名前と経歴だけで比較的容易く職をゲットできると思う(仮にしたければ)。

そもそも学歴とはなんぞや

学歴論争が燃えやすいのは、学歴という言葉がきちんと定義されているわけではなく、かつ、自分が通った学校にはAttachmentが着きやすいことから、極めて主観的な議論になってしまうからだと思っている。個人的に、学歴というのは二つの軸で考えるといいかなと思っている。一つ目は学位のレベル(e.g., 学士 vs. 修士)、二つ目は学校の当該分野におけるランキング、である。学位のレベルについてはおそらく議論になり得ないと思うが(修士は学位よりも上の学位であり、博士は修士よりも上)、学校のランキングについては色々と意見があるところかなと思う。ここではアメリカでよく使われているUS Newsのランキングをイメージして話を進める(ご参考までに、MBAEngineering修士のランキング)。なぜFTやらTimesなどでなくUS Newsなのか、という点についても後々触れたいと思う。

就職上必要、乃至は評価される学位のレベル感は分野によるので一律な議論が難しい

いきなり議論を放り出して恐縮なのだが、やはりここから始めたい。私も採用活動に関わって初めてわかったのだが、一律に学歴レベルの要否を評価するのはほぼ不可能である。これには二つの理由がある。

一つ目の理由は、Job Family毎の違いが大きくあるということだ。例えば、AmazonのSoftware Engineerには、学士を要求しないポジションが結構たくさんある。例えば;

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ということで学位がなくても一年以上ソフトウェア開発をやっている経験があればよいみたいだ。これはジュニアなポジションだが、シニアなポジションに上がっても、Basic Qualificationで修士以上が求められることはほとんどない。

一方、Applied ScientistなどのScience職だと、基本は修士以上、できれば博士が欲しい。これはScience職は研究開発が主な職務である事が多く、最新の論文などを読み解き、それを実務に応用する事で違いを生み出す事が期待されているからだ。従ってこんな感じのQualificationになる。

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このあたりの違いが学歴談義がこじれる原因の一つかなと思う。基本的に、一つのJob Familyにおける経験を演繹して語るのは危険だと思われる。

二つ目の理由は、Hiring Managerの好みがでる点だ。これはよく言われる話だが、私が知る限り、西海岸にあるテック企業の多くでは、人事ではなくHMが実際に採用プロセスを取り仕切る。Job DescriptionやQualificationを書くのもHMの役割である。従って、Hiring Managerの好みがこの辺はもろにでる。例えば前述のSoftware Engineerでも違いが出る。以下の二つはSenior Software Engineerというかなりシニアなポジションだが

Position 1

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Position 2

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上のポジションは学位についての言及がない一方、下のポジションはCSの学士を求めている。このあたり、HMの好みがもろに出る。

従って、とても当たり前の話なのだが、とりあえずは志望業界、職種のQualificationをきちんと分析して、そこに合わせたレベルの学位をちゃんととろうね、ということになると思う。

下書きを終えて読み返してみたときに、ものすごい逃げてる感がでていたので、えいや、ということで、私の超個人的な経験をもとにしたざっくりとした感覚値を本稿の最後に入れておいた。が、それは弊社としての立場を代表するものでも、正確性が担保されたものでもない。あくまで私はこんな感じかなぁという感覚でレジュメを見ています、というだけである。

採用する際に学校のランキングやreputationを気にするか?

端的に言うと私はあまり気にしない。基本的には学校のランキングよりは、Functional Skillsの方が圧倒的に大事である。Engineerであればきちんとしたコードを書けるのか、デザインやアーキテクチャについての考え方はどうか、あとはそれらのFunctional Skillsを裏付ける今までの職務経験が最重要。Hiringしてヘッドカウントが埋まると、HMとしてはその人も頭数に入れた上でのチームのOutputを出す必要があるので、基本的には即戦力が欲しい。

学位レベルの要求水準が高いScience職も同じで、Prestigeousなとこで研究していたかよりも、実際にどんな論文をどんな媒体で書いていたか、筆頭著者なのか否か、などの方が見られると思う。それからApplied ScientistであればC++などでのコーディングスキルも重要になる。

ビジネス職、例えばProduct Managerについても同じである。MBAを持っているかやそれがTop 10スクールか、などよりは今までどんなProductをshipしてるか、や、Product Strategyに対する考え方などの方が余程大事である。私はMBAをとっているから、HBSやGSBのレベル感はわかるし、卒業生がインタビューなどに来ると、すごいなぁ、とは思うものの、それが理由で採用することはない。(もちろん、無意識に私の判断に影響を与えている可能性はある)

私がHiring Meetingや他のHMのLoopに参加したりするなどして得た、極めて個人的かつ限定的な経験においては、他のHMも学校のランキングに強い拘りを持つ人はあまりいないように思う(一度だけ、PMの採用でTop 20以内のMBAを持つ人、という指定をした人がいたが)。もちろん、いい学校を出ていれば心象はよいので全く無意味ではないが、Functional Skillsに比較すると重要性はかなり落ちる、というのが私見である。

担当のRecruiterやSourcer(Candidateを集めてきてくれる人)にCandidate Pipelineを作って下さいと頼むときも、学位のレベルと職務経験やタイトル、あとはエンジニアの方だとFrontend vs. BackendなどでLinkedInのQuery Filterはかけるものの、学校名でFilterをかけることはないというのが私の経験だ。

では学校のランキングやreputationは意味がないのか?

いいえ、大ありです。私も周りを見渡せば、Stanford / CMU / MIT / BerkeleyのCS四天王に加えて、Cal TechやらUWやらCornellやらUTやらGTやら、とにかくランキングの高い学校のオンパレードである。MBAも殆どがUS Top 10 ~ 15以内。実際に私が採用した人たちも、殆どが当該分野でUS Top 20に入っている大学出身。採用判断にランキングは影響がないといいながら何故か?

これはとても単純で、アメリカという国が強烈なコネ社会だからだと思う。採用プロセスについてはおそらくテック企業は似通っている気がするのだが、弊社はResume Screening -> Recruiter Phone Screen -> HM Phone Screen (+もう一回くらい。Technicalをここで挟むケースもある)  -> On-site、という流れになっている。そして、ここのResume Screeningにこそ、学校のランキングが効いてくる。

リファーラルを学校のネットワークから拾うのが就職活動の第一歩

人気企業の職に真正面から応募してもResume Screeningから先に進む事は稀だと思う。というのも、Recruiterはかなりの数のOpen Positionを担当しているので、Resumeを見切らないことが殆どで、中には全然見ていない人もいる(というか私の経験だと結構多い)。そこで大事なのがリファーラル/Referralというやつである。これは誰々さんの推薦です、というやつで、特に内部でHMと知り合いの人からの推薦だったりすると、HM経由でrecruiterの目には必ずとまり、(Job Descriptionと経験がマッチしていれば)一撃でResume Screeningを突破できたりする。これは中々強力だ。

このReferralを獲得する上で一役買うのが学校のネットワークだ。アメリカでは特に、LinkedInなどでWeakなネットワークを広げることが多く、あまり面識がなくとも卒業生などと繋がる場面がある。こういったネットワークを辿っていくと、このReferralの口利きをしてくれる同窓生が見つかったりする。この点において、学校のネットワークはアメリカの就職活動において凄まじい意味合いを持つ。歴史があってランキングがコンスタントに高い学校、例えばUS MBAでコンスタントにTop 10に入っている学校などに行っていると、長年積み重なったネットワークからReferralを拾ってこらる可能性がとても高い。(なんなら私の場合は、Haas卒なんだけど、といってLinkedInで直接コンタクトしてきた人を採用したことがある)

学校のランキングは基本的に就職の強さと表裏一体であり、ランキングの高い学校は積み重なったネットワークの強さがある。従って、ランキングの高い学校に行くのはとても重要なことなのだ。

リファーラルを取る上で学歴が唯一の解なのか?

お気づきの方もいると思うが、リファーラルは実は学歴だけが突破口ではない。前職で一緒に働いていた人で自分を高く評価してくれる人だったり(というかキャリアの中盤以降はこちらの方がよっぽど大切かもしれない)、同郷だという理由でReferralを出してくれたり、同じ教会に通っていたり、そんな縁でリファーラルを出してくれることも多数あると聞く。要はネットワークをいかに作るか、というのがアメリカの就職活動のスタートラインにたつ第一歩で、学歴はその重要な一要素、ということになる。更には社内トランスファーなどだとあまりネットワーキングも必要ない。日本からアメリカへの同じ社内でのトランスファーであれば、ネットワーキングの必要が殆どなく、直接HMにコンタクトすればよい。

これは中々日本にいると信じ難い感覚なのだが、アメリカにおけるネットワークの重要性は凄まじい。従って、暇があればみんなCoffee Chatなど入れてCatch Upしている気がする。(自分も含め)

でも学校の価値は学歴だけではない(というか学歴はその価値のほんの一部だ)と思う

ここで本論と関係ない話を挟みたいのですが、私がこの議論をみるといつも思うのは、学歴って学校での体験においてそんなに大きな比重を占めるのだろうか、ということなのです。学校は何かを勉強するところである。そしてHM側からすると、一定程度の学歴をある分野で要求するのは、その学歴を取得する上で当然に身につけているであろうSkillや知識を期待しているからだ。Diploma Millみたいなところにいってぺらっぺらの学歴を手に入れたとして、それはただの紙切れである。Prestigiousな学校にいっていても大して勉強していなければ全く意味がない。HMが少し深堀すれば、当該学歴に相応しい知識や経験があるかはすぐにわかる。HMがそのDomainの知識がないなら、それを検証できる人間を含めてLoopを組むべきだ。ということで、多少ナイーブかもしれないが、やはり大学の本質は、施される教育を通じて、学位相当の知識やスキルを身につける(乃至は研究を通じてHumanityに貢献する)ことだと思う。

ランキングと教育の質、というのはある程度相関するような気もするし、でも余り強い相関がないような気もする。同じ学位のためにふたつ以上の学校に通ったことがないため、これは私にもわからない。ただ、基本的にはYou'll get what you put into itということなのかなと思っている。少しVocally Self Criticalに自分の経験を見返すのであれば、私は法律に一ミリの興味もないのに文系受験の方が楽そうだ(し、首都圏の国立医学部は受からなそうだぞ)という理由だけで高校3年になるくらいで文転して文化一類・法学部というコースを辿った。教授陣や輩出した人材を見れば、東大法学部が法曹教育においてトップクラスなのは間違いないと思うが、肝心の私はほとんど何を学んだか記憶にない。授業も出ず、試験前だけ勉強して単位をとっていたので当たり前である(ゼミは楽しかったのでよく覚えているが)。MBAも同様で全く流していただけの授業は一ミリも覚えていないが、自分なりに頑張ったものはいまだに結構覚えているし、実際に仕事でFrameworkを使っているものも多い。

更に言うと、勉強を抜きにしても、大学生活は楽しい(と私は思う)。友達と出会って、遊んだり恋をしたり喧嘩したり、まぁそういったことができる。あとは自分が打ち込めるものがあればそれにとことん時間を使ったりもできる。そういった経験も人生においては大事かなと思う。

FAQ 1:キャンパスリクルーティングにおいてはどうか?

学部での新卒採用やMBA採用は、キャンパスリクルーティングといって、会社が学校にきて採用活動をすることが多々ある。アメリカには新卒採用がない、という言説には、従って、首を傾げざるを得ない。このキャンパスリクルーティングの場合は志望する業界や企業のターゲット校リストに入っていると有利である。MBAの場合、Top TierのPEやHFのような超絶Selectiveな業界でない限り、Top 20くらいであれば大体の企業はリクルーティングに来るのではないかなと思っている(尚、PEやHFでもBuysideのExperienceがMBA前にあれば普通に選考にのるというのが私の経験である。この点、やはり職務経験やFunctional Skillsの重要性が際立つなと思う)。キャンパスリクルーティングに来てくれていれば、出したレジュメは基本的にStudent Programといった新卒採用の部署が見ているはずなので、ある意味では前掲のリファーラルを飛ばして採用プロセスに乗ることができる。なので新卒の場合は希望業界・職種の会社がキャンパスリクルーティングに来ている学校か否かは見た方がよいと思う。

尚、私はエンジニアのキャンパスリクルーティングはやったことがないのだが、インターンなどの出身校の分布を見る限り、Top 20~30くらいが分かれ目な気もする。あと、これはエンジニアに限らないが、社内の実力者の出身校だったりするとランキングと関係なくStudent Programの重点校になったりするようなので、まぁコネクションの影響もあるなという印象である。

FAQ 2:アメリカにおいて諸外国の学校はどう受け取られているのか

世界ランキングが高くても、基本的にはみんな知らないと思った方が精神衛生上よいと思う。これが冒頭でUS Newsに言及した理由で、基本的にアメリカ外の学校のレベル感などはわかっていない人が多い(IITはレジェンドを輩出し過ぎていて別だが)。例えば、清華大学出身の候補者がいた時に、"I assume she went to a good school"みたいなことを言い出す人がいて、アジアでトップクラスの大学ですわ、というご説明を差し上げたことがある。Amazonはシアトルにあってカナダと国境を接しているため、比較的カナダの学校については土地勘がある人が多いが(そもそもUBC、WaterlooやTrontoなどを出ている人が多い)、おそらく殆どの人は自身の出身地域でない学校のレベル感を認識できていない。

また、結局のところいくら学校のレピュテーションが良くても、リファーラルに繋がるネットワークがないと就職やビジネスには繋がりにくい。従って、一部のby nameで活躍できる人材や、真の意味でグローバルなネットワークのある学校と専攻のコンビネーションを除けば(US MBAなどが積極的にアメリカ国外の学生を取るのはまさにこのグローバルネットワークを作るためであるが、よく言われている通り、アメリカ国内における強靭なネットワークに比べると海外のネットワークは弱めの傾向にある)、グローバルエリートなどと言う概念は存在しないと思う。存在するのはローカルエリートが殆どで、その点で日本でピカピカの経歴なのとアメリカでピカピカの経歴なのは、当該国のおかれているマクロ環境を除けば、当地で活躍できるという意味では大差ないのでは、と思わないでもない。ということでアメリカでキャリアを積みたいならアメリカの大学へ、日本なら日本の大学へ、ヨーロッパならヨーロッパの大学へ、という風に私は思う。

FAQ 3:これはAmazonだけの傾向なのでは

確かに、Amazon/AWSは基本的に採用にかなりの時間を使っていて、潜在的な印象などで採用判断が鈍らないよう、様々な仕組みが設けられている。従って、学校のReputationが採用判断に余り関係ないのでは、といった下りについては、確かに他の会社に当てはまらない部分はあるのかもしれない。一方、G社やF社に勤める友人らと話すと、そういった会社も同じような仕組みで採用に膨大なリソースを注ぎ込んでいるようなので、Amazonだけの傾向、というわけではないように思う。もしかしたらFAANGのようなLarge Tech特有なのかもしれないが。

さらに言えば、確かにAmazonやAWSにはすごい数のResumeが送られてくる。これは大変ありがたいことである。でも他の会社などだと、もしかしたら学歴もFilterに入れたりしてLinkedInで絞り込んで連絡をとっているケースもあるのかもしれない。Amazon/AWSでの採用経験しかないのでこのあたりは他の方の経験をお聞きしてみたいところでもある。

FAQ 4:学歴が高いとVISAやGreen Cardが取りやすいのでは?

これは実際に学位が高いとVISAが取りやすい。おそらく留学生の殆どがApplyするH1-bというVisaは抽選制なのだが、修士以上の学位だと抽選が当たりやすい仕組みになっている。従って、VISAは学士の場合に比べて取りやすい(というか当たりやすい)。あとはVISAを実際に取る時であるとか、更にはGreen Cardの時などにも、"学位は〜なので〜という仕事に必要なスキルを持っています"みたいな説明がしやすくてスムーズだ。アメリカの場合は特に就労用のVISAで就職するポジションやGreen Card申請用のポジションと学位との関連性が見られるので、関係エリアで学位をきちんと持っておくことの利点は移民システム上大きいと思う。(MBAだとビジネス職なら比較的なんでも、幅広く関係がありそうでとても便利である)

あとは博士号などをもっていて論文をPublishされているような実績のある方はO VISAというものも存在する。これは抽選がないVISAなので、研究などで大きな実績がある方は検討されてもよいのかなと思う。あと確かGreen Cardのプロセスでも研究などである程度の業績を残していらっしゃる方は、Waiverのプロセスが通れば雇用主からのサポートがなくてもEB2でGreen Cardをとれたような記憶がある。実績のある研究者の方だとEB1でめちゃくちゃ早くGCとれたりする。

まぁもうここらへんは学歴とかと関係なくて、その人の研究者としての実績なわけだとは思うのだが、一般的にランキングの高いところには質の高い研究者が集まってくるわけで、そうなると共同研究などを通じて自分の業績にもポジティブな影響があるんだろうなとも思う。本稿は就職活動に向けて色々と書いているわけだけれども、研究者としてのキャリアを考えると全然違ったアングルで物事を見ていく必要があるような気もする。

FAQ 5:無理を承知でざっくり言うと学歴とJob Familyの関係はどうなのか

これは完全に個人の意見なのでみなさんよく調べてくださいませ。

Software Engineer: CSで学士が欲しいが、学士などなくても超絶技術がある人もいるのであまり拘らない
Business Intelligence / Business Analyst: 理系とかEconとかQuantitative重めの選考の学士に加えて、最近増えているAnalytics系とかData Science系のMasterがあると嬉しい
Data / Applied Scientist: Quantitative重めのMajorでできれば博士
Product Manager: 学士、できればSTEM系。MBAはプラス
Program Manager : 学士

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