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ご当地Vtuber戸定梨香氏の名誉回復のため、全国フェミニスト議員連盟関係者に今一度誠意と常識あるご対応を願います。

戸定梨香さんの名誉回復、関係者への支援も兼ねて以下のまとめから自分のツイートを清書・修正し、抗議メールを送ることにしました。
せっかくなのでnoteにも記事として保存します。
https://twitter.com/i/events/1439830786115391489

9/23追記 署名は現在6万筆に届こうとしています。文中の数字は記事執筆時のものです。

2016年「国連女子差別撤廃委員会の勧告」を持ち出して行政機関に圧力をかけた是非

あなた方、全国フェミニスト議員連盟の抗議および公開質問状の内容は、
国会で公式に否定されている「国連女性差別撤廃委員会の勧告」(原文ママ)内における「固定観念と有害な慣行」の取り締まりを根拠にしています。
敢えて厳しい言葉を使うならば、あなた方の論拠は不法そのものです。

2016年の国連女子差別撤廃委員会の勧告および、
それに先だった2015年の国連特別報告者であるブキッキオ氏の問題ある言動は未だ記憶に新しい。

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「日本に来れば女児売春が容易い」という誤った情報を国際社会へ流布した行為、決してブキッキオ氏個人のアジア人蔑視のみに原因がある訳ではありませんね?
日本のフェミニスト議員や活動家がこのように危険な誤情報を、敢えて国連特別報告者に伝えた事は、多くの人間が把握し記録しております。

メディア規制に足るだけのエビデンスもなく、誤認と偏見に基づいて「固定観念と有害な慣行」を取り締まろうとした2016年の国連女子差別撤廃委員会の勧告は日本国民の人権を脅かす畏れのあるものでした。
当時、多くの女性もこれに懸念を示し反対したことはご存知のはずです。

なぜこれを今また持ち出したのか。

主権者たる国民として、また女権の正しき拡張と女性開放を望む一人の女性として誠実な回答を求めます。

国連女子差別撤廃委員会は「固定観念と有害な慣行」の取り締まりを求める文言を取り下げています

前段の通り、多くの日本国民の強い怒りと不安の声を受ける形として、
国連女子差別撤廃委員会が「固定観念と有害な慣行」のBANという非常に烈しい表現を用いた要求を取り下げ、「既存の法的措置を今後も効果的に履行してもらいたい​​」という表現に軟化させたことすら把握していないのは、議員連盟として、ひいては国民市民の信託を受けた選良としてあまりに怠慢ではないでしょうか?

あなた方が為すべきはこの多くの問題を孕んだ2016年の国連勧告を行政機関への圧力に利用することではなく、真に日本女性の人権のためにブキッキオ氏が拡散した誤情報の訂正を地道にすることではないですか?

セクシャルマイノリティ女性としての強い憤りを表明します

私はバーチャルやフィクション内の女性(あるいは女性的に見える者)を、女性として愛する性的マイノリティです。
生身の対人性愛においてはAセクシャルAロマンスを自認しています。

架空の女性像を性愛の対象としているのか、自身の投影なのかさえも曖昧なためにLGBTAという色分けから溢れ落ちている少数弱者女性です。

しかし、決して私のような女性たちは少なくはありません。

宇多田ヒカル氏が自身をノンバイナリとカミングアウトしたことも記憶に新しいですが、30代前後からそれ以下の若年層はもはやジェンダーを社会によって形成されるものではなく、自身で選択し時には新たに切り開くものと捉えつつあります。

その土壌があるが故に、人気商売で政治的発言はリスクであるはずの芸能人でもノンバイナリのカミングアウトは比較的容易くなってきているのです。

そしてジェンダーを自身で選び取り、切り開く者たちの代表者こそ、身体的性別にも人種にも縛られないVtuberたちです。

Vtuberのデビューに関わるクリエイターが「ママ」「パパ」と呼称されるのは決して単なるごっこ遊びではありません。
Vタレントのバーチャルな体とジェンダーに命と自我が宿ることを心から寿ぐが故の名称です。

あなた方が毀損したのは、我々バーチャルやフィクションを介して自己実現を求めるマイノリティ全体の名誉です。

性犯罪誘発の懸念あり」「有害」というレッテルを貼られた少数者がどうなるか、人種差別問題を引き合いに出すまでもなく想像はそう難くないでしょう。

私のようなバーチャルあるいはフィクショナルなセクシャリティやジェンダーを抱えた少数者は「性犯罪を誘発」し「有害」な存在なのですか?

今回全国フェミニスト議員連盟が行ったものと同じような女性表象バッシング(フェミ議連のメンバーが直接関わったものもございましたね?)の度、私のアイデンティティは深く傷ついてきました。

“フェミニズム”という御旗のもとに、ひとつの絵やフィクションが批判されるごとに、
私のような少数女性は「名誉男性」「おっさん目線」とセクシャリティやジェンダーを剥ぎ取られ、侮蔑され、あまつさえフェミニストを名乗る人間たちから人格攻撃を繰り返し受けてきました。

生得的に身体が女性である私はまだ良い。
この体を証拠に弱者たる女性として相手を糾弾もできましたから。
しかし、そうではない人が受けた精神的苦痛は私が受けたものより遥かに深刻です。

「おまえらはLGBTのように社会から公認されていないのだから弱者ではない」
という言葉もいくたび目にしたかしれません。

ご自身らの抗議文が少数者に与える影響について、もう少し配慮はできなかったのでしょうか?

我々はいつまで公共から排除されれば良いのですか?

どうか誠実なご説明を。

全国フェミニスト議員連盟の見解掲載および共同代表増田かおる議員の発言について

全国フェミニスト議員連盟共同代表である増田先生は
「数千人の市民からの信託を受けた議員からの指摘を行政が軽んじ、無視しても問題ない」
とお考えでいらっしゃるのでしょうか?
警察権力が市民の代表たる議員とその連盟を気に掛ける必要はない、というお考えとしか読めません。

議員への忖度を、行政の責任にして逃げるのは、フェミニズムが批判してきた男性社会における権力者の悪習ではないのですか?

それを忠実にトレースする増田かおる先生はじめ全国フェミニスト議員連盟は"名誉男性"という言葉どういう意味で使っていたのでしょう?

また、警察への質問は藤末健三参議院議員がとうに済ませてます。

板倉代表自身も警察広報とは十分に意見を交わしておられ、同様のご発言をなさっている。

全国フェミニスト議員連盟は周回遅れなのか、単に市井の女性なぞ侮蔑し軽んじているからこのような御対応をなされているのか。
早急に責任あるご回答を求めます。

ブキッキオ発言のように、日本女性を結果的に追いつめる無責任なことはなさりませぬよう。

私はいま、全国フェミニスト議員連盟によって、自身とアイデンティティを同じくするVタレントが「性犯罪を助長する」とレッテルを貼られ公共から排除された差別を受け、真摯に怒りを覚えています。

ひとりの女性クリエイターとして、
そして性暴力や差別を逃げずに描く創作物や、バーチャルなジェンダーを同じくする人たちに救われてきた一人の女性としても、
あなた方の行為とこのような無責任な発言を決して看過できません。

この憤りを増田かおる共同代表のご発言ような形で茶化すのでしたら、議員としての資質に大いに疑問を抱きます。

4万人を超える抗議とは、国民市民の代表たる議員が無視しても構わないほど軽いものですか?

議員が向き合うべきは連盟や組織の内輪だけですか?

一部の支持者の票さえ得られれば、4万人の抗議にはまともに答えずともご自身らの今後の議員生命は安泰とお考えですか?
正しく市民国民の方を向いて政治をしていただきたい。

胸が大きい女性、動くと胸が揺れる女性は公共から排除されるべきですか?

実在の女性の中にも、戸定梨香さんと同様「動けば自然に胸が揺れる」女性は多くいます。

私自身も体型の問題および、収入がおぼつかないため、体を完璧に固定可能な下着は持っておりません。

我々、動けば胸が揺れる女性も「性犯罪を誘発する懸念」によって公共から排除されるべきでしょうか?

これは冗談でも茶化しでもありません。
平均より大きなバストの女性アナウンサーが、やや胸元がきついブラウスを着用していたことでNHKの番組から降板させられた事件がございました。

胸が目立つ女性は常に人並み以上にふるまいをジャッジされ、公からの排斥の憂き目と隣り合わせにあります。

バーチャルやフィクションの女性表象に対し「胸が揺れるのは公共にふさわしくない」と批判する行為は、多くの場合で実在女性にも同じ言葉の刃が向かうことに繋がります。

それはすでにここ数年の間に実例が複数あるからです。

絵の中の大きな胸の少女を「奇形」と呼び、現実の女性へ「大きな胸が嫌なら手術して小さくする道もある」と、身体的アイデンティティを軽んじる発言をする者が現れたところから、現実のモデル女性の自発的活動を否定するに至るまで実に半年も要しませんでした。
また、この話題に言及したバストサイズが大きい女性個人が受けた人格攻撃はあげきれません。

こういった女性への攻撃を全国フェミニスト議員連盟はどうお考えでしょうか?

彼女らが一般企業の広告から排斥されるのが当然という風潮があるかぎり、女性アナウンサーが体型を理由に深夜帯や民放でしかキャリアを積めない状況は今後も続くことでしょう。

これは決して男性だけのせいではありません。

責任転嫁の反ポルノ理論は用いずにお考えください。

(1)写真を見た瞬間、男女とも最初に目が行くのは「顔」だった。続いて、胸、ウエスト、ヒップなどに視線が集中したが、それは男女共通だった。男はすぐ胸を見るという俗説は間違っていた。また、男女とも女性の同じ個所に同じように興味を示した。

(2)男女とも最も長い時間視線がとどまったのは「顔」だった。男は顔より体に興味があるという俗説は間違っていた。

(3)男女とも「大きな胸」「細いウエスト」「大きなヒップ」を持つ曲線が美しい女性の写真の方が、視線の滞在時間が長かった。女性も「男性目線」で女性をモノのように見ていることがわかった。

(4)意外なことに、全体的に「胸」に視線を向ける時間は、男性より女性の方が長かった。特に曲線が美しい女性の写真では、セクシャルな部分(ウエストのくびれ、ヒップ、胸の谷間)に視線をとどめる時間は、男性より女性の方が長かった。女性は、セクシーな女性に男性以上に「目を奪われる」ことがわかった。

他者の体を注視するのは男女ともに同じであり、問題はその注視した対象にどうふるまうか?です。

「おまえはこういうふしだらな欲求や如何わしい思惑があるのだろう」
「だからおまえは公共にはふさわしくない」
という言葉を投げかけるのであれば、それは発言者が男性であれ女性であれ、全く変わらぬ差別です。

決して、これは軽んじてはならない問題です。
たとえ初めはポップカルチャーやジョークの類の掲示物の取り下げであろうと、一度はじまった規制や排除は外見的に一致するもの全てを薙ぎ倒します。

ゴア表現や"性犯罪の賛美"とレッテルを貼られた表現規制が進行した末に、「はだしのゲン」までもが閉架の憂き目に遭った事例は、女性表象にも起こります。
いえ、いまも起こり続けています。

すでに今回の問題に付随して「胸が揺れるのはだめなのか?」「大きな胸は公共にいてはいけないのか?」と自身のアイデンティティのために発言している女性たちが
「ちゃんとした下着も揃えられない女」という言葉とともに攻撃、侮辱される事態が起こっております。

女性の収入が低いことや、家事と仕事を両立する時間的厳しさはフェミニストであられるのならばご存知ですよね?
(ましてやフィッティングした下着をつけていても胸が揺れる場面はあります)

女性表象規制の話題のたび、こういった侮辱をされる女性が多数生まれている事についてどのようにとらえていらっしゃるのか、ご回答を願います。
少しでも傷つく女性が減るように。

今も横行する戸定梨香さん関係者への誹謗中傷について

全国フェミニスト議員連盟が誠実に板倉節子代表とVタレントにすぐにも謝罪なさるなり、真っ当な回答をしていれば、少なくとも代表やVタレントにたいして「差別者」「女性蔑視」のそしりを続け、ときに「事実誤認だ」「ただの主観だ」と当事者の意見を軽んじるセカンドレイプを大手を振って行う不届き者はもっと少なく済んだことでしょう。


次は悪質な誹謗中傷アカウントを報告してくださっている方のツイート。

指摘されているアカウントは戸定梨香氏に対する誹謗中傷を繰り返しています


(シャドウバンや凍結などで見られなくなった時のためにアーカイブのリンクをはっておきますが、念の為、こちらがリアルタイムでの検索結果


続いて、フェミ議連の"見解"を受けて板倉代表の「警察へ抗議文を出された事に強い圧力を感じました」というツイートに対するリプライより。


板倉代表の開示している情報に目も通さず代表側の発言内容に不備があったかのような質問をしている者、
さらには、あなたがたフェミ議連の”見解”を受けて、警察は議員からの質問や抗議を無視して良いのだと誤解している者までいます。

次は発言の文脈がわかりにくいが戸定さんを指しての発言。


こちらは法的根拠なく誹謗中傷、あるいは名誉毀損を繰り返している自覚がある旨のツイート。

まだ上げきれないほどの侮辱、名誉毀損、居直り恫喝が横行しているので、以下のリンクも参照願いたい。


Vタレントの外見は前述の通りタレントの自己実現や自己の投影の結果です。

これに対し必然性を問い詰める形でアイデンティティを否定するのは、「お前の肌の色がカラードなのは何か必然があるのか?」「有色人種のおまえが髪を明るい色に染める必然性はあるのか?」と問うに等しい行為です。

さらには差別認定と公共からの排除をしておきながら、TPOの問題であるかのようにフェミ議連の主張を矮小化し論点をずらして、なおも女性に石を投げようとする詭弁も目立つ。

さらには「お前は頭を下げて教えを乞うべき立場だ」という主旨の発言は直接関係者にリプライによって送り付けられています。

板倉代表や戸定梨香さんが受けている精神的負担が如何程かわかりますか?

これらを続けさせているのは、フェミ議連および増田かおる共同代表の無責任な対応にも一因があると思いますが、いかがでしょうか?
今も女性を傷つけ続ける責任はあまりに重い。

こういった光景は過去私自身が受けたフェミニストを自称するアカウントらの侮蔑や、言葉による暴力をまざまざと思い起こさせるに十分すぎます。

自身のアイデンティティたるジェンダーやセクシャリティを集団で侮蔑されるのは立派な性暴力と私は受け止めております。

増田かおる議員をはじめ全国フェミニスト議員連盟はそうはお考えになられないのですか?


ご自身らの用いた”名誉男性”という言葉を今一度よく省みていただきたい

4万もの抗議に対して無視を決め込む今回の”見解”掲載は、
フェミニストが否定してきたはずの男性権力者らが作り上げるホモソーシャルの振る舞いと一体どう違うのでしょうか?

地方議会の固定化された環境で安泰をむさぼり、
主張を同じくする同性同士の気安さに甘え、
内輪の結束のみに重きをおき、
異物を拒み向き合わない態度。

私はこんな不正義が罷り通るのが地方議会だというなら、
地方在住者としても女性としても甚だ遺憾です。
今のあなた方は"名誉男性"ではないのですか?

それも、小さいながらも懸命に活動してきた女性を叩き潰す、非常に悪辣な"名誉男性"では?

男性のように振る舞い、男性社会の中に溶け込んで政治を為すこと自体を私は否定しません。

男装をしファラオとして振る舞ったハトシェプスト女王や、鉄の女と呼ばれたタカ派のマーガレット・ヒルダ・サッチャーがその男性的ふるまい事態を批判されるのはおかしいからです。
見るべきは「何を為したか」でいいでしょう。

ただ、あなた方の行いはあまりにも、"醜悪な男性権力者"の振る舞いのトレースだ。

一体増田先生はどういう意味合いを込めて"名誉男性"という言葉をお使いになっていたのでしょうか?

今回の全国フェミニスト議員連盟の問題ある抗議、およびあまりに配慮のない回答の仕方は、私が知る限りもっとも恥ずべき"名誉男性"のあり方に見えます。

私は自身の信ずるフェミニズムの下に質問いたします。

あなたがた全国フェミニスト議員連盟のいう"名誉男性"とは、そして"女性蔑視"や"性差別"とは一体どういったものなのでしょうか?



サポートくれた方、本当にありがとうございます。 絵の資料とかうまい棒を買います。