見出し画像

サルでもわかる、少子高齢化問題を解決できない絶望的なメカニズム

※スキ(ハートボタン)を押すと「インターネットあるある占い」が表示されるように設定してみました。是非お試しください。

(ここから本文)

一番の少子化対策ってイスラムとかアーミッシュがやってるやつで、超ざっくりいうと「女に学ばせず、働かせずにひたすら子供産ませるアレ」なんですよね。

ところが、今本邦でやろうとしてる少子化対策って保育園の拡充とか高齢不妊治療の助成とかなので、ベクトルとしては真逆になります。

だからなんぼやっても解決しないんですね。35歳以上の女性の不妊治療を健保で賄ったら余計に晩産化するのは、ちょっと考えたら誰でもわかる話です。

北欧とかがすでに進めてますけど、そういう男女共働き型の出産助成システムってせいぜい合計特殊出生率の上限が1.8くらいまでなんですよね。2.1を超えてこないともちろん人口は増えません。

でも、今から保守的な男女分業制に回帰するのって当分無理じゃないですか。差別問題になるし。上の数行を読んだだけで不快になる人も相当いるはずです。今のご時世、政治家がこれを言った途端、議席を失いますよね。

よって、基本的に少子化問題って先進国では解決不可能なんです。現代日本人は「少子化がたいへんだーたいへんだー」と言いながら本気で解決するのは嫌なんですわ。きびしい部分には目を向けたがらないんです。大多数は考えてるようで何も考えてないんです。

また、少子化の何がいちばん問題かというと、年寄りの福祉を支えられなくなることですよね?

これをどうするかというと、年寄りに速やかに死んでもらうしかないんですよ。あえてハッキリ言いますけども。

とはいっても、年寄りを全員ガス室に送るとかいう話ではなく「自活できない年寄りの福祉を薄くして、それ以下の世代の負担を下げる」いうことになります。ここはいちばんデリケートなところなのでしっかりと書いておきたい。

だから、私は積極的安楽死にもおおむね賛成だし、延命治療は原則自己負担十割でいいと思ってるし、コロナの一件でも年寄りに冷淡なわけです。

「70過ぎの疾患持ちがあんなクソ弱ウイルスで死ぬのは寿命」ということにしておかないといけないし、実際20年前まではそんな感じでしたよね。「私が冷淡というより他が騒ぎ過ぎなのでは?」と言いたくなります。

自活できる年寄りはまだ周りに大きな負担を掛けないのですが、重介護が必要なケースとかほとんど寝たきりみたいな年寄りにまで社会資源をジャブジャブ注ぎ込んで、実際に人生100年時代がやってきたらどうなるか?

これを読むみなさんの可愛い子供世代の多くが、未来をすり潰してまで死にかけの老人の世話をさせられるのは必至ということになります。というより、前途のある若者が低賃金で年寄りのクソを拭かされる事態は、現在進行形で起こっている話ですよね。

ちなみに、私はどんなに歳をとっても死ぬこと自体は基本的に辛いことだと思っておりますし、自分の老親にも情はあります。

私も矮小なひとりの人間ですので、自分が老いたときにすんなり死を迎えられる心境は持てないかもしれません。しかし、それでもやっぱり意見は変えられないわけです。

死にかけの年寄りをひたすら長生きさせようと思えば思うほど、現役以下世代の首が締まる構造になっていることを直視している人はあまりいませんね。

みーんな綺麗事を言いたがるか、黙りこむだけになります。優しい人であればなおさらです。こちらの不愉快な事実についても、政治家が述べようものなら「命の選別」「優生思想」などと叩かれてやはり首が飛びます。

本稿についても同様の形容句で批判することは好きにすればいいと思うのですが、事実を直視しないまま現状を追認するだけの方も、やはり現役世代の人生や命をすり潰して、老人を生きながらえさせようとする「命の選別」に加担していることについて自覚的であって欲しいものです。

以上ふまえて、今後もきっと少子化対策にも高齢化対策にも本当に有効なメスは入れられず、みんなどんどん苦しくなってゆきます。

具体的に言うと社会保険料は上がり続けて、引退年齢も先延ばしにされ続けます。70過ぎても働かせようとする空気、すでに醸成されつつありますよね?あれはそういう布石です。社会全体が老老介護になります。

本当に当たり前のことなので、わざわざ書き連ねるのも少々アホくさいのですが、ヨボヨボ比率が上がるということは、社会の中で動けない人間が増えるということなので、残りのメンバーの負担が激増します

以上のことはシンプルかつ、強固で、絶望的な話なのです。

(了)


お酒を飲みます