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西浦颯大選手の円陣動画が素晴らしすぎるから色々解説したい

ちょっとね…見れば見るほど「こんな偶然ある?」ってことが山のように積み重なっていて、涙が止まらなくなるからちょっと紹介させてほしい。

そもそも、西浦颯大選手って誰?

2018年にオリックス・バファローズにドラフト6位で入団した高卒の外野手です。

高校野球の名門「明徳義塾高校」の出身で、入団当時から体脂肪率4.9%の(プロ野球選手の中でも)ミラクルボディの持ち主。
さらに、最近は高卒選手もじっくり育てるのが主流な時代に入団2,3年目から1軍に多く帯同して活躍。

打撃こそまだまだだったものの、守備力はもうプロの中でも有数の選手だったため、
打てるようになれば、イチローさん田口壮さんの再来。世界も夢じゃない!
「打てなかったとしても、(OBの中でも守備の名手として有名な)大橋穣さん・本西厚博さんのような守備のエキスパートとして絶対に必要な選手!
と言われるほどの選手でした。

これはオリックスファンが我が子かわいさに言ってるわけじゃなくて、本当にファインプレーやレーザービームの映像が数多く紹介されてる選手なんです。(特に代表的なものを1つだけ紹介)

このレーザービームの動画なんかほとんどイチローですよ!

だから、
・戦力分析大好きなデータオタクファン
・若くてイケメンで将来有望な選手が好きな女性ファン
・中継を欠かさず見て、時々現場に足を運んで見に行く熱狂的ファン
・オリックスのチーム運営に携わる現場の監督・コーチ・1軍のメンバー
のどこからも愛されてた選手です。

しかし、2020年に難病にかかってしまいます。
国指定難病である「特発性大腿骨頭壊死症」という病気で、これが野球選手にとって致命的な股関節の難病でした。
意思からも「8割強、復帰できない」と宣告される大病でしたが、復帰を目指して1年間育成契約選手として、病気の療養・リハビリをがんばりました。

本人も
「復活した人がいないならぼくが一番最初に」
「僕が復活すれば、同じ病気の人達も希望が持てるはず」
と努力を尽くしました。

しかし、病状悪化に伴い、ついに西浦選手は引退を決意。インスタやツイッターに、文章を投稿します。


本人は「文章作るの苦手なので」と断り書きをしているものの…凡人では一生到達できないであろう名言がいくつか出てきます。

自分がこういう経験をして感じた事は、どれだけ自分が不利な状況でも挑戦し続けること!です。
失敗してもいい。挑戦することに意味があると思います。
最後に
プロ野球選手じゃなくても、僕の将来の夢はずっとプロ野球選手です。

この2つの言葉は後々ちゃんとつながってきます。
前置きが長くなりましたが、円陣動画の解説に移りましょう

オリックスの総力と野球の神様が与えてくれた花道

見てほしいのはこちらの動画です。

9月26日 西浦颯大選手の円陣!

この動画…前日の9月25日の円陣から始まります。
今年、やっとレギュラーを勝ち取った宗佑磨選手の円陣からスタートします。

まずこの順位で野球ができてることに感謝して野球しましょう
今日も絶対に勝ちます。ぼくらは勝たないといけないんです!!

この円陣で西浦選手に言及され、西浦選手の引退をきっかけに主砲:吉田正尚選手の離脱以降、ずっと苦しんできたオリックスが1つになります。

これは「円陣でそういう演出をした」なんて話ではなく、9月25日は本当に勝ちました。
そして、力投を見せた山本由伸選手と、円陣で声出しもしてホームランも打った宗佑磨選手はお立ち台で西浦選手について言及します。

「弱いチームだったオリックスが、逆襲するんだ」
というチーム全体の目標から、【西浦のために】という合言葉が加わって、チームが1つに再結集し始めました。

翌日、本人が京セラドームに顔を出します。

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もうこの時点で球団側の粋な計らいが感じられます。
というのも、2021年の西浦選手は育成契約だから、背番号は3桁の125番なんです。

125番の育成選手ではなく、支配下時代のユニフォームで登場してるところが、もうファン泣かせの感動のシーンなんです。
俊足堅守の名手らしからぬ足を引きずりながらの歩行ではあるものの、00番をつけた西浦選手というのは、我々に感動を与えてくれた、あの西浦選手なんですね!!

そして、廊下に張り出された文字がまたすごい。

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せっかくだから名言を紹介しますと、

「不可能」の反対は可能ではない。「挑戦」だ
The difference between the impossible and the possible lies in a man's determination.(ジャッキー・ロビンソン)

ジャッキー・ロビンソンは黒人初のメジャーリーガーで、彼の背番号42はメジャー全球団の永久欠番。
彼がMLBデビューした4月15日は全選手が42番をつけてプレイする「ジャッキー・ロビンソン・デー」になるほど歴史を変えた選手です。

奇しくも、この言葉は西浦選手の引退時につづった
自分がこういう経験をして感じた事は、どれだけ自分が不利な状況でも挑戦し続けること!です。失敗してもいい。挑戦することに意味があると思います。
という言葉とものすごく重なります。

また、チームが2年連続最下位の時に準レギュラーとして野球でも挑戦し、闘病生活でも必死の挑戦を試みた西浦選手にこそ重なる名言だと言えるでしょう。

ミスをしない人間は、何もしない人間だけだ。
The only man who never makes mistakes is the man who never does anything.(セオドア・ルーズベルト)

セオドア・ルーズベルトは第25,26代アメリカ大統領です。
日本ではポーツマス条約の際に日露の間に入った大統領として有名な方です。

他にも「弱気は最大の敵」という炎のストッパー:津田恒実の言葉なんかが見切れていたりします。

全部読みたい人はこちらをどうぞ。
偉人名言がオリックス励ます、ベンチ裏に14の言葉


その後、ベンチで、円陣を待つ西浦選手。
通りかかるたびに色々声をかけていたのが安達選手と若月選手。

特に若月選手は面白くて…西浦選手が来た時、いかにも待機してるような形になっているんです。

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身長179cm体重90キロの大男が、ポカリスエットをわざわざ1回1回紙コップに移しながらガブ飲みするというシュールなことをしてたのですが…

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声をかけに行きます。
ベンチの場所が場所だけに西浦監督と若月コーチっぽく見えるのは私だけでしょうか。

ようやく円陣になります。

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1年ぶりの1軍での円陣ということで、西浦選手は気の利いたボケや周りが同調するような言葉もなく「さあ行こう!」と言ってしまったため、円陣が仕切り直しになります。

思わず「久々だからしんどいって〜」と漏らすも、そこは1軍実績が多い西浦選手。
2回目には

ぼくも応援するので、ぼくのためだと思って。優勝してくれないと困ります。

と小ボケでしっかりつかんで、円陣を終えます。

円陣を終えると、選手の一人が「上見てみ?」といい、西浦選手が客席を見る。
すると、球場がファンの拍手でどよめき、円陣を終えて選手たちがベンチについたのを確認すると、西浦選手はベンチ裏に引っ込みます。

…これだけでも、「病気で引退を決意した選手が最後の元気を振り絞って、チームを優勝へとまとめ上げる姿」でものすごくエモい映像です。

しかし、このBGMがあまりにもできすぎた偶然ですごかったんです。

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この日は偶然にも鬼滅の刃コラボで、京セラドームは鬼滅の刃一色でした。

鬼滅の刃コラボということで、球場内にかかってる曲は、当然「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」の主題歌である「炎」という曲です。

この曲の歌詞は節々に西浦選手と猛牛軍団の関係を連想させる部分があるのですが…なんと言っても「餞(はなむけ)」の曲なんです。
J-popの歌詞に「はなむけ」なんて言葉が出てくる曲はそんな多くなくて、その曲がたまたま西浦選手の1軍での別れの挨拶にかかってるんですよ!?

偶然にしてもできすぎで、震えました!

さらに調べてみると、曲を作る上でのアーティスト・作曲家・番組プロデューサーの三者会議では、プロデューサーからこんな注文が出たそうです

「彼らの物語が続いていく希望が持てるような、前に力強く進んでいけるような……だけど、今回の物語をきちんと引っぱっていけるような、壮大な力強いバラードにしてください」

西浦選手の引退に対して、みんなが願ってることそのものじゃん!!

ほんと、知れば知るほどできすぎ!
「神はいる。そう思った」
としか言えない。

西浦颯大選手がきっと帰ってくる。…少なくとも本人は本気だと思ってしまう理由。

最後に
プロ野球選手じゃなくても、僕の将来の夢はずっとプロ野球選手です。

この言葉は、野球オタクとして少し解説させてください。

西浦選手以外にも、明徳義塾からプロ入りした先輩がいます。
一人は元オリックス・現横浜DeNAに在籍する伊藤光選手。
もう一人は独立リーグを経て西武にプロ入りした岸潤一郎選手がいます。

ふたりとも何かしらの日本代表を経験したほどの選手でした。
しかし、それぞれに選手生命を脅かすレベルの大怪我をしています。

伊藤光選手は椎間板ヘルニアの手術とリハビリで1年少し実践を離れました。若くして1年の離脱を経験するも、その後オリックスの躍進に貢献するにまで復活。
その後は世代交代の波に飲まれて横浜へ移籍しましたが、セパ問わずファンの多い名手であり続けています。

もっと壮絶なのは岸潤一郎選手。
アマチュア時代にトミージョン手術をきっかけに大学野球も大学もやめて、1度はプロの道を諦めました。
しかし、「野球をしてる姿を見たい」と母に言われて、独立リーグへ再スタートを切って、見事プロ入り。
入団1年目は5試合にとどまるも、2年目の今年は西武の世代交代を牽引する1人として活躍しています。

西浦颯大選手は引退となってしまいましたが…1度野球を諦めたり、1年間以上のブランクからレギュラーを勝ち取った先輩のことを知ってるのも事実です。

だから、

最後に
プロ野球選手じゃなくても、僕の将来の夢はずっとプロ野球選手です。

この言葉が、どうしてもリップサービスで言ってるように見えないんです。

わかりますよ?
できることとできないことが世の中にはあって、みんなが望んだ通りの人生を歩めるわけじゃないのは…わかりますよ!?

でも、西浦選手のとてつもない才能と精神力。
そして、数々の復活劇を見せてくれた明徳義塾勢。
そして、引退時に発表したあの文章。

希望を持つなと言われても、期待はしますって!

そして、これが僕の個人的な意見だといい切れないところがあるんです。
というのも、西浦選手は紹介した動画の最後のシーンなんですが…オリックスの撮影班はやってくれました。

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ベンチ裏に色々な場所・部屋がある中で、わざわざジャッキー・ロビンソンの名言のところで撮影してるんです。

「不可能」の反対は可能ではない。「挑戦」だ
The difference between the impossible and the possible lies in a man's determination.(ジャッキー・ロビンソン)
最後に
プロ野球選手じゃなくても、僕の将来の夢はずっとプロ野球選手です。

ジャッキー・ロビンソンの言葉を背に撮影する辺り…西浦選手の引退時の言葉に対して「挑戦し続けて欲しい」「帰ってこいよ」みたいな強いメッセージを感じずにはいられません。

これ読んで深読みだとか妄想だとか言われてもいいです。
でも、まず読んだ上で…もし西浦選手が復活する気持ちがあるならそれを望んで応援する人が増えたらいいなぁ〜と思ったので書くことにしました。


最後までよんでいただき、ありがとうございました。

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