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チームメンバーへの”関心”が強いチームをつくるという話

Colla(コラ)というSlackアプリをリリースしました。
Slack のワークスペースにアプリをインストールするだけで、"Botがメンバーに毎日少しずつ質問をして、それに回答をするとチーム全体の紹介してくれる"というサービスです。

この数ヶ月で働き方の前提は大きく変わりました。
ようやく緊急事態宣言が解除されて少しずつ正常化していくとは思いますが、いくつかの変化はもう不可逆でこれまでの世界に戻ることはないでしょう。

WFHの流れはとまらない

WFH (Work From Home)の良し悪しについては個人単位でけっこう意見が分かれていると思います。

「子供がいて全然仕事にならない」「孤独すぎてメンタル的にきつい」と感じている方がたくさんいる一方で、「家族と一緒にいる時間がとれて最高」「満員電車から解放されてもう戻れない」という方もけっこういますよね。

仕事をする上では「営業できなくて困る」「契約書にハンコを押すためにオフィスいかなきゃ」という人もいると思います。

とはいえ、少なくともチーム内でのコミュニケーションやミーティングに限れば「リモートでも業務には思っていたほど支障ないね」と感じている方が多いんじゃないでしょうか。

そんなわけで、スタートアップを中心にオフィスを縮小したり解約したりといった動きがこの2ヶ月くらいで急速に増えてます。

スタートアップだけではなく、日立製作所のような大企業すらも在宅勤務を前提とした新しい働き方を模索しはじめました。


オフィスに人が集まらなくなったとき、見えなくなるもの

WFHによって、通勤時間を含めた「時間の無駄」はたしかに減るのですが、それと合わせて知るのが難しくなるものもあります。たとえばこんなことです。

- 近くで話していたからたまたま聞いた(自分とは直接関わりのない)他のチームの仕事の話
- あらたまって聞くほどでもないけど、喫煙所やランチのときにけっこう聞いているプライベートな話
- Slackなどではあまり発言しないけど、デスクまわりの小物を見ればすぐわかる〇〇さんのあふれる個性

こういうのって、お互いのことをよく知っているチームであれば短期的に多少コミュニケーションが減ったところでとくに支障はないかもしれません。「そもそもそんなもの仕事には要らん」と考えている人もたくさんいるかもしれません。

ただ、それが長く続くと、だんだんお互いのことがよくわからなくなります。
新しいメンバーが増えてくると、その人のことをよく知らないまま時間が経ってしまったりもします。
新しいメンバーからすれば、チーム全員について知れる情報が少ないのはすごく不安です。
チームメンバーのことがわからなくなってくると、自分が周囲に理解されているかも不安になってきて、みんながだんだん率直に発言し、行動しにくくなります。
要するに心理的安全性が下がります

個々人にとって大事なことはチームにとっても大事なこと

“直接的には仕事に関係ないようなこと”までチームメンバーについて理解していることや、日常のちょっとしたことからチームメンバーのコンディションを察することはすごく大事です。それは”マネージャー・管理職にとって重要”という意味にとどまらず、”全員にとって重要”です。

真面目な話をすると、

- 知識やアイデアがつながり、イノベーションがうまれやすい
- 誰もがリーダーシップを発揮しやすくなる
- 心理的安全性が高まる

といった効果があります。
どれもあまりにも真面目なので詳細は割愛しますが、たとえばこういうことです。

たとえば、アイドルグループの解散や活動自粛が発表になった日に、そのアイドルの大ファンであるメンバーに対して気づかうことはとても重要です。
それが社長だったりするとわかりやすいので誰もが気づきますが、実はたった一人で顧客サポートをしてくれているスタッフも同じく熱烈なファンでショックを受けており、その日は誰かがヘルプで入ってあげたほうがいいかもしれません。

休日にたくさん人が稼働しなければならないイベントがあったとき、メンバーの誰かが「参加できない」と言ったとします。理由を聞くと言いにくそうにしていたけど、実はすごく楽しみにしていたアニメのイベントに当選した当日かもしれません。相手にとってそれがどのくらい大事なことを理解しないまま「そんなことかよ」と言ってしまったら、その人はもう本当の理由を話してくれなくなるかもしれません。

結婚式や送別会でメンバーにサプライズで何か贈りたいとき、企画を考える上で必要なのは、「その人がどんな仕事をしているか」より「その人が仕事のあとに何を楽しみにしているか」だったりします。

「関心」が「関係」をつくり、「関係」がチームをドライブする

『謙虚なリーダーシップ』という本があります。

この本ではリーダーシップを「グループ内およびグループ間のより個人的な関係の上に築かれる、もっと個人的で、信頼し合い、率直に話をする文化と深く関連する」ものとして定義しています。また、リーダーシップは経営者やマネージャーなど業務上の役割に基づくものではなく、組織のあらゆる階層で求められるとも書かれています。

ではこの「関係」はどうやって生まれてくるか。それは他のメンバーへの「関心」からはじまるんじゃないでしょうか。

「関心」が「関係」をつくり、「関係」が人を動かしてリーダーシップを発揮させたり、相互作用を起こしてイノベーションにつながっていくわけです。

「Colla」はそんな「関心はあるけどいきなり直接は聞きにくいこと」ことをBotが聞いて、チームのみんなにシェアするサービスです。「関心」を形にして「関係」をつくるためのサービスであり、これが"Good Teamの土台"のなるだろうと信じてつくりました。
「Colla」は"Collaboration"の"Colla"から命名していますが、単に社員同士を知り合い、関係を深めるということにとどまらず、創造的で共創的な強いチームづくりをサポートするツールになっていきたいと考えています。


「仕事が楽しい」をアタリマエにする

僕たち=トラックレコード社は「仕事が楽しいをアタリマエに」することを目指している会社です。
そのミッションを遂行にするには、仕事が楽しいチーム(もはや会社でなくてもいいんです)であることそれ自体をもっと後押ししないといけません。
「Colla」はそれを実現するためのステップのひとつです。

というわけで、みなさんCollaを使ってリモートでも楽しくお仕事してくださいな。
Enjoy your work, Enjoy your team.

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(以下宣伝)

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