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「共同創業者(エンジニア)を探している」という相談に対しての僕の回答

「共同創業者になってくれるエンジニアを探している」と起業家(準備中含)から相談されてだいたい同じことを回答してる気がするので僕の考えを書きます。

想定読者

・起業を考えていて自分自身はエンジニアではない
・試したい仮説はあって、検証するためにはプロダクトを開発する必要がある
・現在、コミットしてもらえるエンジニアもいない
・どういうエンジニアを探せばいいかわからない

結論

結論から書きます。
検証するためのプロダクトをあなた自身で書いていきましょう。

創業者が優秀なエンジニアになれという話ではなくて、
一人目のエンジニアを採用するためには自分自身でプロダクトを作るのが一番の近道という話です。

ソフトウェア開発について一定の理解を得ることができる

ソフトウェアの開発を行う時にどういうことを考えて、結果どういうものを作っていくかのフローを一度経験しておくことにより、
エンジニアを採用した後に自分がやるべきこと、エンジニアに任せるべきこと、
自分が意思決定するべきこと、エンジニアが意思決定するべきこと、相談して決めるべきことが今より確実に明確になります。


エンジニアを巻き込みやすい

もしあなたがエンジニアに起業準備中なので手伝ってくれと言っても
エンジニアから見たらあなたはどのぐらい本気で取り組んでいるのかわからないですし、どのぐらい進んでいるかもわからないので手伝いづらいです。

起業初期の作業はどうしてもエンジニアに負荷がかかりがちなので不公平感が否めないのでエンジニアとしてもあまりやる気を出しづらい。

その点、プロダクトが存在すればアドバイスをもらうことができたり、
ちょっと手伝ってもらうことだってできると思います。
おそらくエンジニアってコードを見たら触ったり直したりしたくなっちゃうんですよね…

エンジニアを採用する際の基準ができる

自分自身でコード書き、アドバイスをもらうようになるとどういうエンジニアを採用すればよいかが少しずつわかってくると思います。
また、話を聞いてくれる人も増えてくるのでエンジニアを採用する際にも何人かに声かけてその中から選ぶことができるので失敗しづらくなります。

自分で初期プロダクトを作った起業家達

海外で自分で初期プロダクトを作った人を紹介すると自分でも
できるのかと実感湧きづらいと思うので、国内で初期プロダクトを
自分で作り上げた人を紹介します。


YOUTRUST イワヤンさん

YOUTRUSTのイワヤンさんはプログラミングもデザインもできない状態から始め、自分のアイデアをプロダクトにしてエンジニアに見せることで反応が明らかに変わったそうです

こういうサービスを作りたいとただアイディアを話している時は、周りの反応も「へー、ふーん」という感じで誰も相手にしてくれなくて。それが実際にものを見せると、明らかに見る目が変わって「ちょっとコード見せて」と話を聞いてくれるようになったんです。

10X Yamottyさん

10XのYamottyさんはタベリーのプロトタイプを自分で作り、
その結果、「ソフトウェア理解にかなり役だったと思う」と話されてます。


Wantedly 仲暁子さん

Wantedly 仲暁子さんはRuby on Raisのテキストを開いてステップ通りに進めていたらできたと話されています

たまたま体調を崩して家にいるしかない時期があって。Ruby on Railsのテキストを開いて、ステップ通りに進めてみたらできてしまったんです。Facebookのログイン機能もWeb上にたくさん記事がありましたし(笑)

初期プロダクトを作るのは想像するよりも難しくはない

初期プロダクトをまず作ってみるというのは想像よりは難しくないと思います。

「僕 or 私にはセンスがない」、「文系だから」という話を聞きますが、
初期プロダクトを作りあげるにあたって必要なのは情熱と時間です。
初期プロダクトを作るぐらいのセンスや前提知識は情熱と時間さえあればすべてカバーできます。

もちろん、知らないことを学ぶ恐怖や
わからないことにコミットし続ける辛さはもちろんあると思います。

まとめ

起業して一人目のエンジニアを採用する手段として検証するためのプロダクトを自分自身で書いてみることで様々なメリットがある(かつ思ったより大変じゃない)という話でした。
大多数の人にとって、コスパとしては最強だと思います。
なので僕の考えとしては自分自身でコードを書けという話でした。

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