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【長文】株式会社令和トラベルはじめます。

【note更新:2021年6月28日】
2021年6月に22.5億円のシードラウンド資金調達を発表しました!ぜひこちらも合わせてご覧いただけましたら嬉しいです。

YouTubeをいつもご覧いただき、誠にありがとうございます。ついにYouTuberを卒業する日がやってきてしまいました。1年間ほど完全なる無風、誰からも後ろ髪をひかれることなく去ることができそうです。ありがとうございました。

本題です。ついに私にとって2回目のスタートアップ、令和3年4月5日より本格創業です。超長文の約1万字になってしまいましたが、面白かったら応援シェアなどしてくださるととっても嬉しいです!泣きます。

結論、なにをやるのか

この1年間何をしていたのかという前段を書いていたらあまりにも長くなったので結論から申し上げます。次なるチャレンジの舞台は『海外旅行事業』に決めました👏 それに伴い、最近はかつてないほどドタバタと準備をしています。海外旅行事業といっても色々ありますが、ド本命であり最大サイズのマーケットである海外旅行手配に関する総合旅行代理店事業としてサービスを展開していきたいと思っています。なお、屋号は株式会社令和トラベルです。(ちょっと、ださいですが聞き慣れるとかわいくなってきます。笑)

スタートアップの皆さま、旅行業界の皆さま、今一度よろしくお願いします。分からないことだらけですので、是非いろいろとご教示賜れますと幸いです。簡易的なホームページもできた&取材も頂いたので合わせてぜひご覧ください。

無事に3月には、国土交通省・観光庁から第一種旅行業免許(2123号)の認可取得ができまして、これにてあらゆる旅行サービスを自由に行うことができるようになりました。気の合うメンバーもステルスながら10名も採用ができ、ようやく一通りの事業準備の土台ができたためこのタイミングにて創業報告をしたいなと思いNoteを書いています。

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フィンランドのカフェ。懐かしいなぁ....サウナもいきたい。

前段: 休息の1年、わたしがやってきたこと

山田進太郎さんのメルカリ創業前の動き方を学ばせていただき、Reluxを退任してからの1年間は自らの見識をどんどん広げていく旅(コロナもあったため物理的な意味だけじゃなくて)をしたいなと考えていました。基本思想はスローモーションマルチタスキングがベースになっており、ともかく様々な世界で大きなファンがいるマーケットに顔を出して、汗水流しながら自らも手を動かしたり参加をして、様々なことを学んでみたいと。

その中で、いくつか楽しめそうなテーマを持って活動をしていましたので、せっかくなので振り返りがてら共有してみたいと思います。なお、少しだけ長いので個人的な振り返りはいらんという方はすっ飛ばしちゃってください。

【アート業界】
かねてからアートを見ることは好きで、なんとなーくは触れていましたがどっぷり触れてみたかった。偶然、アカツキの香田くんから社団法人Tokyo Art 理事にならないか? とお話しを頂いて、末席理事として運営のお手伝いをさせて頂くこととなりました。若手アーティストの支援を東京のど真ん中六本木にビルを構えてチャレンジするという壮大な計画でした。聞いた時からすでにワクワクでした。本当にたくさんのプロジェクトを横目で見させて頂いて、恐らく日本若手トップの営業利益を出しているアカツキの働き方(WAY)を学べたのはとても貴重な体験でした。

また、この1年間では自分自身もアートコレクターとして様々なギャラリーさんとお付きあいしたり、アーティストの支援活動をさせて頂きながら、今回の事業につながるエッセンスをたくさん学ぶことができました。これはまた別途まとめたいほどですが、アートが超えてきた境界線の数々とビジネスで起こるイノベーションには多数の共通項があり、この辺りはとても今の事業にも活きるものとなりました。ここでの出会いが、既にたくさんつながっており、点は線になるという言葉の深さをこのわずか短い期間にして味わっています。(ARTコレクションなどをまとめてるInstagram

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【ワイン業界】
仲良い人はご存知と思いますが、ゆるい趣味であったワインも垂直に立ち上げてみました。ワイン師匠の樹林伸さん、本田直之さん、竹内真さんといった方々にたくさんのことを教わり、この1年間で一気に全てを学んで一通り全てを飲んでみたのでした。お酒をどうせ飲むならば適量を、美味しいモノに集中して出会えたほうが人生そもそも幸せだなという風に思ってたのでちょうどよくもありました。なので飲み会や飲酒量はこの1年で(コロナもあって)過去最高に激減したけど、ワイン比率が激増したという感じになりました。

なぜこれほど世界中の人を虜にしているのか(世界共通言語)、どんな歴史なのだろうか、どんなコミュニティが渦巻いているのか、そしてどんな商流になっているのかなどなどを少しは学べた気がします。結果的にビジネスの現場では出会うことのなかったような大先輩方との接点を持てたり、また1つのコミュニケーションの武器ともなったし、とても良いものでした。趣味が高じて酒販売免許を取ってみたり、ワイン専用のInstagramをサイバーエージェント藤田社長のマネをして始めてみたり、コロナ下で飲み会は減ったけど狭く深い繋がりがたくさん持てたのでした。ちなみにそろそろ発売される幻冬舎ゲーテのワイン特集に私も出させて頂くことになりました。(どこ目指してるの)

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【Eコマース】
TASTE LOCALをご存知の方も多いと思いますが、コロナの中で大ダメージを受けている声を聞くのは、東北で起こった震災のあの日がとてもフラッシュバックしました。その声に呼応するが如く、半ばは勢いだけでチャレンジした事業、2020年3月末の退任からわずか1週間の出来事でした。つい先日、ダイヤモンドシグナルさんにも記事にしていただけました。ありがとうございます。

ローンチして1年間の間には似通うEコマースがたくさん出たり、企画をなんかすごいマネされたり(笑)、運営中にも起こったたくさんのハードシングスは数あれど。ギネス流通額は4桁万円/月を大幅に超えたりして、ともかくすごい良い感じのサービスになりました。にもかかわらず、実は秋頃からは私はほぼ何もしておらずに月数時間の業務くらい、チームみんなが全てを担ってくれています。私のYouTubeでは吹くことのなかった風が、みんなのおかげでここにはあるのです。

コロナボーナス後は苦戦しつつも、トータルでは健闘してる気がします。以下はTASTE LOCAL社の売上推移表。Reluxの時は創業から数年間無風だった中で、なんかなかなか良い感じだと思っていますが。笑

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振り返ってみると、私自身Eコマース運営は初めてでしたがどんなことが経営戦略上のボトルネックなのか、何が難易度の高いポイントなのかなど理解しながら進められたのは非常に勉強だらけでしたし、TASTE LOCAL事業のおかげでリモートワークの素地ができ、多くの協力者皆さまに出会えたし、何より寄付ではなく事業で利益を創出するというお手伝いができたしで、非常に素晴らしい経験となりました。Shopifyスケールの凄まじさを感じつつ、またStoresなどの素晴らしい国産サービスがこれほど普及している理由もよくわかりました。シリアルアントレプレナーになる上で事業勘が鈍るのも避けられたし、結果的に令和トラベル社の仲間集めにもなりましたしと、一石三鳥四鳥どころではないほど素晴らしい体験となりました。立ち止まっていないで、プロダクトを作りながら考えれば良いと強く思ったよね。

ちなみに今も運営していますし、信じられないほど品数増えているので是非皆さま地域のグルメを買いに来てください。引き続き、地方の販売支援をしていきたいと思っています。

【日本中を旅行してきた】
本当は世界中をウロウロしたいなとは思っていました。しかし海外へは一歩も出られず、国内すらもコロナで非常に身動きが取りづらいなか、ワーケーションのようなことを隙間でたくさんしてみた。家族両親などを連れて地方で1ヶ月くらい過ごしてみたり、平日にTASTE LOCALの営業という名目で様々な地域を訪れてみたり、今まで見たこともないような日本の大自然に触れてみたり。そもそも比較的に全国津々浦々見ているほうとは思いますが、それでもなお知らない事のほうが遥かにまだ多かった。日本の良さを再認識する気づきの多い旅、日本を改めて大好きになり、また世界のことをもっと知りたいと思えるような1年間になったのでした。国内旅行はもちろんReluxです。(同時に、日本中のサウナもかなり行ったので、サウナコミュニティも大切なものとなりました)

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って、1年の振り返りだけで肝心の事業の話しが全く始めらないのでこの辺りで過去の話はストップしますが、運動週2回をキープしたり、ダイエットしたり、スキーを20年ぶりに始めてたくさん滑りにいったり、仲間たちと地方行脚を何度もしたり、大変なことも当然にたくさん起こったり、色々なことがあった濃密で本当に素晴らしい1年でした。(なお、YouTubeのことはそっとしておいてください)

なぜ「海外旅行事業」なのか?

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スペインのマーケットで生ハム食べてワイン飲みたい

この問いはかんたんだけどむずかしい。でも、まずもって一番大きな理由はわたし自身が大好きだからだと言えます。これ以上でも以下でもなく、大好きだからやりたいと熟考の末に思えたのです。旅行はいつだって僕らに気づきをくれたし、人生を豊かにする上でとても必要で大切なことなのだって気がつけたのです。

とはいえ。このシンプルな結論に至るまでの間、この1年間で本当にたくさんの事業を検討し、学び、悩んできました。ゲノム、宇宙、Eコマース、SNSやCtoCサービス、エネルギー、金融、不動産、5G関連などなど。魅力的だし楽しそうなマーケットもたくさん見つかりましたが、どれもこれも私自身の強みや意思とのフィット感がどうしても薄かった。フィットしていないことに時間を割くのは良くないと思っているんです。(YouTubeのことは....)

また、結構本気で「起業」ではなく「転職」も良いのではないか? と実はマジメに考えたりしました。そもそも僕は社会人としてリクルートとKDDIという大きな会社をそれぞれ体験させていただけたから、今一度そういう場所にあえて入っていき大きな挑戦をするなんてことも楽しそうだよなぁと純粋に思ったんです。だって大企業の友だちらもみんなすごい巨大なプロジェクトをやって社会を動かしていて、尊敬できる仲間もたくさんいるし、なんなら外資系のメガスタートアップとかも働いてみたいよなぁ。。とか。中にはとんでもないオファーを頂いたりもしましたが、この仕事は私以外の誰かでもできちゃう気がする。。今から入っていったとしても死ぬ時に何を残したと言えるのだろうか? みたいなことを何度考えても思ってしまい、そのオプションも避けました。

そして冒頭の通り、また旅行業界でスタートアップを立ち上げることに決めたのです。よく考えれば旅行業界に携わってからはもう15年近い経験があり、手前味噌ながらこのマーケットで私以上に旅行業界のビジネス構造を理解している人は多くないと自負しているし、信頼残高やコミュニティにもそのまま入らせていただける。なによりコロナによって完全なるマーケットリセットが起こったことは大きな後押しであり、これはもう天が与えてくれた機会だと思うほどに参入好機だと気が付きました。だからここだと決めました。

なぜ「今」なのか?

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タイのこういうお店でご飯を食べタイよね

「今」であることには、とても重要な意味があります。旅行業界に入るのは別にもう少しゆっくりして、半年後でも来年でもまぁ良かったかもしれない。そもそも今日ではぶっちゃけほとんど誰も目をつけていないどころか、海外旅行は未だにいつ戻るかもわからないし、縮小均衡がしばらく続いていくであろう中で「え、なんで今なの?」「きついんじゃないの?」という疑問をたくさんいただきました。そういえばReluxのときも、絶対ムリだよそれ。大手過ぎるよ競合が。隙間ないでしょ。なんてことをひたすらに言われ続けていたことがここでもフラッシュバックし、内なる青い炎が燃えるのを感じました。メラメラ

そこで、私なりの考えがまとまっていきました。
「10年後に海外旅行は戻っていると思いますか?」という問いを投げかけると、ほぼ100%の人たちがYESと回答します。「では、5年後はどうですか?」と答えると悩みつつもほぼ100%の人がYESと回答しました。「では3年後は?」「2年後は?」と寄せていくと、少しづつ「うーん」「怪しいなぁ」という声が増えて100%から減っていき、「明日、海外旅行マーケットは戻りますか?」と聞くと全員がNOと回答したのです。

明日からX年後まで、未来のいつどんなタイミングで旅行マーケットが戻ってくるかの仮説にはグラデーションが存在するものの、たくさんの人たちと話しをしていて確信的に思ったことは、マーケットは絶対に戻るしこれほどの参入チャンスは一生に一度とないかもしれない。と思ったことでした。細かなロジックは割愛しますが、今、マーケットが崩壊しているからこそ参入しやすい重大な経営戦略上のポイントが旅行業界なら多数ありますし、全て現場感までを分かるのが私の強みだと思ったのです。これらを現代風に言うと、MOAT(堀)が決壊している状況であり、スタートアップとしては参入の一大チャンスと捉えたのです。

言わずもがなこのコロナ下の1年間で、稼働している産業ほどデジタル化が一気に進みました。国内企業のEコマース対応や、ミーティングのZoom化なんかはわかりやすい事例ではないでしょうか。しかし、残念ながら海外旅行事業はそもそも稼働自体ができておらずシンプルにシュリンクをしてしまいました。そのため、デジタルオペレーションの実証研究自体がまだほとんどできていません。でも、社会の方へと目を向けると、デジタルに慣れた人たちがたくさん増えてきています。この分野はまさに私の得意分野であるしそれならば大チャンスだなと、強く思ったのであります。現存する大手企業のみなさまと一緒に、旅行マーケットを盛り上げるような動き方がしたいなと思ったのです。旅行業界を理解しているからこそ様々な経営戦略やデジタル戦略を実行していくことは得意な気がします。

そんな当たり前に、1年間で気が付きました。

どんなミッションを定めたのか

今風のトレンドワードでかんたんに言ってしまえば、「海外旅行業界のデジタルトランスフォーム」を徹底的にやりきるです。そして、私がコミットして目指すべき山は「令和時代を代表するような、デジタルトラベルエージェンシーを立ち上げる」ということです。私たちは、あたらしい旅行をデザインしていくために創業したのです。
※なお、Diversity, Inclusion and Belonging Promiseも定めました。

この1年間はたくさん本も読みましたが、その中でブラックストーン創業者でCEOのスティーブシュワルツマン氏の書籍ブラックストーンウェイを読んでいた中で出会った、「目標の高さと難易度の高さは決して比例しないが、多くの人は比例していると誤解し遠回りをする(要約)」という話がとてつもなく印象に残りました。人生を振り返って見ても本当にそうだなと思ったのです。例えば富士山の登頂を目指した時、日本で一番高い山だからと小さめの高尾山から行こう、次は筑波山だ、とやっていたらどんどんゴール到達は遅くなります。でも富士山ってそんなに何倍とか難易度高いっけ? というとそんなことは全くないんですよ。ちょっと準備して登れば素人でも日帰りで行けちゃいます。だから私は小さな山は見ずに、最初っから最大サイズの総合旅行代理店を目指そうと決めたのでした。ありがとうスティーブ。

旅行者が気がついているかいないかはさておき、調べれば調べるほど本当にたくさんの負があるし、デジタル化の遅れが各所に見受けられるし、何よりコロナ下においては不安や非効率なことがあるわけです。そこを全部ひっくり返すようなチャレンジをしに行きたいと思っています。

私たちの経営戦略

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これはまだ発表していないのですが外部顧問などに入ってくださる予定の方とのMTGで閃いた図です。戦略の根幹だけど出していいのかなぁ、まぁいいか。笑

技術(プロダクト)と、Bizdev(提携)によってプロダクトアセットの価値を最大化してそれをPLに転換し、旅行者の皆様には最短最速で低価格x高品質なサービスを提供していきたいと考えています。これをただシンプルにやりきっていきます。OTA経営やEコマース経営ともとても似ていますが、いくつか重大な相違点が徐々にわかってきました。

また、社長はプロダクトに時間を使うべきであると強く思っておりますが、プロダクトに時間を使うためにはつまり他にかかる時間を徹底的に削ぎ落とす必要があることに気が付きました。(こちらのYouTubeにもしっかりまとめたんですけど、大丈夫です。みんなが見てない事はわかっています。)


この動画を簡単に解説すると、創業期のスタートアップCEOがプロダクト以外に時間が発生する仕事は3つしかないという話です。1)採用や組織にかかる時間、2)資金の調達にかかる時間、3)経営管理にかかる時間 の3点です。そこで、今回はここの重大な時間ロスを意識し、最初からこれを削減する方法(解決策)を徹底的に考え抜きました。

これを図にするとこんなイメージですね。

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1つ目の人材に関する解決策は、CHROを最初から採用することです。レイヤーXさんなんかをロールモデルにさせていただいていて、創業直後から私の最重要ミッションと思って半年間ひたすら動いてきました。たくさんの人に会いました。採用やチーム作りにはとにかく多大な時間がかかりますし、もっとも大切と言っても過言はないほど重要な経営陣の仕事です。ここに、リクルート時代の同期でもある田村くんがジョインしてくれることになりました👏👏(さり気なく重大な発表。笑)リクルートホールディングスへの入社以来一貫して人事畑で10年超、全社の新卒採用責任者やIndeedのエンジニア採用などをこなし、人材開発などの領域も見てきているまさに必要であったライトパーソンです。超ナイスガイ、最高の共同創業者でもあり、引く手あまただったところをなんとかかんとか弊社にジョインしてくれることとなりました。嬉しすぎた。他にもすでに10名近い様々なキャリアのメンバーが集っており、全員がピカピカで現場最前線で活躍してきた方ばかりです。今日の発表以後はようやくオープンに採用活動ができるのでますますワクワクしています。エントリー大募集中です。

↓HR担当役員の田村くんNote

↓Bizdev担当役員の受田くんNoteも

2つ目のお金に関する解決策は最初から大きく資金調達をし、未来のファイナンスも共にできるようなパートナーさんを探していくことです。(☆重要:COOやCFOを募集中☆)ファイナンスの入り口を創業期のここに寄せきって徹底的に今は時間を使う。語弊ありますが、あとから楽ができるように徹底的にやりきってしまおうということです。また、今のところ私の人生ではお金や時間を預けて頂いた方に損をさせたことは一度もないですし、これからも損をさせるようなことは絶対にしたくないという背水の陣たる覚悟を強く持ちたく、外部からの資金調達をすることにしました。自己資金もそれなりに入れていますけど、エンジェルインベスターさんやベンチャーキャピタルさんまでタッグを組み、事業に関する議論をさせて頂きながらこの事業を共に創っていけたらと思っています。もしどなたかいましたら。

3つ目の解決策は、最初から上場企業の水準を目指したコーポレートガバナンスや総務、経理、法務などの経営管理体制を構築してしまうことです。KDDIへの参画時のPMIでは死ぬほど苦労し、凄惨たる状況に絶句しました。時間も半年以上はかかり大変なことになりました。しかし思い返してみてもとても勉強になったし、なぜやる必要があるのかといった根本的価値を深く理解できました。一発退場な事件はベンチャーにもたくさんあるし、すれすれの事案もよく見かけます。また、私たちのドメインである「海外旅行」というものは大切な時間をお預かりする以上、お金や手配にまつわる安全性やインシデントなどカスタマーにとって不可逆なトラブルがいくつもあります。絶対に起こしてはならないたぐいのものが多くある。だからこそ、きちんと構築しようと思ったのです。もちろんスタートアップのスピードの良さは残しつつも、ここは最初からきちんとやってしまおうと。(☆ここでもCFOや経営管理ヘッドを採用活動中です、誰か☆)

また、経営管理と言えばオフィス探しにも検討から実行まで大変な時間がかかります。ここは明日、既に案内がされている記者会見を東急不動産さん主導にて行いますが、向こう3年程度分の移転先オフィスまでを渋谷駅前徒歩1分のオフィスを素晴らしい条件で確保することができました。奇跡的な縁も相まって、30坪→100坪超までの拡張計画分を無事に抑えられ、オフィス探しも3年間程度は恐らく移転作業がほぼゼロコストにて安価で安泰です。これも社長自身の時間削減に直結しているわけです。(会社を成長させねばというプレッシャーと共に)

自分自身がプロダクトにコミットするために、今徹底的にこういう要素を削減し、未来で楽できるような組み立てをしています。今のところは多分順調です。

長くなりましたが一番伝えたいこと

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ハワイの海にでも飛び込みたいのぉ....

ここまでお読み頂き、本当にありがとうございます。

長くなりましたが、まだプロダクトの中身も何も決まっておらず、資金調達もしておらず、結局なにするん? と疑問わきますよね。まだ何も決まってないんですよこれが。笑 何しようか?どんな負があるっけ? などメンバーみんなでワイワイと話しているまさにゼロからイチを創る苦しみの中にいます。 しかし、これまでもそうしてなんとかなってきたし、今回も必ずなんとかしますので、それはもう期待してお待ちくださいとしか言えないんですが。

ただ。今、もっとも伝えたいことは、そんな船に乗ってくれる仲間を全力で探しているということです。ちょっとでもこのNoteを見てワクワクしてくださった方、なんか気になるぞこの会社と思った方、なんかやらかしてくれそうだなこの人、と。もしもちょっとでも思ったなら、是非採用ページを覗きにきてみてください。社員ナンバー20番くらいまで、この秋までに探していきたいと思っています。あと10人。

詳しくは以下のNotionを是非ともご覧いただき、興味がありましたらカジュアル面談フォームから本選考フォームまでございます。ゆるくエントリーしてみてください。(副業も募集しているので、まずは空気見たいという方も是非です。)あわせてまだエージェントさんとのお付き合いがほとんど全くありませんので、エージェントさんも是非ご連絡頂けたら嬉しいです。

そして、まだ正式なミッションもビジョンも、バリューも正確には定まっていないわけですが、だんだんとコンセプトはデザインできてきました。自由と責任を謳歌するような組織。インクルーシブに素直に物事を捉えて改善していくチーム、性別や国籍や年齢といったデモグラではなくただただコトに向かって働くプロフェッショナリズムなど。大切にしたいなと思っています。今のところすごいそんな空気に溢れています。

例えば・・・
サービスインもしていない中での組織制度の一例ですが、なにか必要なモノを買ったり細かい交際費を使ったりといった経費精算は上限金額の定めもないし事前承認もいらないです。自由に自分が判断して、自分で買ったりしてもらいます。これは小さいことに聞こえるかもしれませんが、自分でお金を使う判断を委ねることによって経営者として事業にコミットして欲しいと思っている、まさにバリューと制度が一致している仕組みの1つです。バリューはまぁまだないけど。笑 失敗が起こったら謝ってリカバーすればいいだけなので、細かいルールはあまり作らない。また、今回からは創業直後から信託型ストックオプションを取り入れてみました。給与の設計だけでなくエクイティボーナスの設計も最初からきちんとできていますし、Relux時代もそうでしたが全員にきちんと金銭的なリターンも大きく返せる設計をベンチャーだからこそしたかったので、その思いも制度に反映させることにしました。最初から。

そんなメガベンチャーを目指していく旅行スタートアップの構想、是非とも聞きにきていただけたら嬉しいです。

ということで、大変長くなりました。
まぁ創業報告なので仕方ないか。笑

僕にとっては二回目のスタートアップチャレンジになりますが、一切の油断はせず、新人CEOとして初心に帰って素直に学んでいき、1つ1つのことを愚直にやりきっていきたいと強く思っています。たくさんのハードシングスがあるでしょう、たくさんの嬉しいこともあるでしょう、それらの全てを受け入れて、新しいスタートアップに挑戦して社会に大きなインパクトを仲間と一緒に作っていきたいと思っています。

ここまでお読み頂き、本当にありがとうございます。スタートアップの皆さま、旅行業界の皆さま、これからどうぞよろしくお願いします。

株式会社令和トラベル 
篠塚 孝哉




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