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なぜ杉田水脈(みお)衆院議員が、悪魔化されるのか?それは、善なる言葉を振り回すのではなく、現実を発言するからである。 ●杉田水脈氏「女性はいくらでもウソ」と発言 本人は否定


 自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が25日、党本部であった会議に出席した際に、女性への性犯罪に絡んで「女性はいくらでもウソをつける」と発言したと、会議の出席者が証言した。女性蔑視と受け取られる発言で、党内外から批判が起きそうだ。
 杉田氏は同日開かれた、来年度予算の概算要求の説明を受ける党の内閣部会などの合同会議に出席。会議は非公開だったが出席者によると、性暴力被害者を支援するための相談事業に関連し、杉田氏は元慰安婦支援団体に触れたうえで、事業を民間団体に任せることを批判。「女性はいくらでもウソをつけますから」と発言したという。
 会議後、杉田氏は朝日新聞などの取材に「そういう発言はしていない」と否定。元慰安婦支援団体を話題にしたとされる点については「聖域になり、誰も切り込めないようになってはいけないという指摘はした」と説明した。
 杉田氏は2018年、月刊誌で同性カップルを念頭に「子供を作らない、つまり『生産性』がない」と主張し、批判を浴びた。
【引用終わり】
 この話題で「面白いな」と思ったのは、どういう成り行きなのかが朝日新聞の記事が一番わかりやすかったことです。
 朝日の記事では、以下の成り行きが浮かび上がります。
場所、25日の自民党内の非公開の会議(内輪の会議)
その中で、女性への性犯罪に絡んで杉田議員が「聖域になり、誰も切り込めないようになってはいけない」と考え、「(相手の男性を陥れようとする)女性はいくらでもウソをつけますから」のような言葉を発した。
杉田議員の発言を「(相手の男性を陥れようとする)女性」ではなくて「(すべての)女性」と解釈した人物が、出席者の中にいた。
「(すべての)女性」と解釈した出席者が、非公開の会議の発言だということを無視してマスコミにご注進した。
リベラル マスコミが飛びついた。
そして伝言ゲームの様に成り、杉田議員の《発言の趣旨》ではなくて、《切り取り言葉》で杉田議員を悪魔化しようと、リベラル派は皆で頑張っている。
以下は、この話題を伝える、マスコミ各社の表現です
◎時事通信
【自民党関係者は(主語)、杉田水脈衆院議員が…「女性はいくらでもうそをつけます」と発言したと…明らかにした】  
◎NHK
【杉田水脈 衆議院議員が(主語)…「女性はいくらでもうそをつける」などと発言していたことがわかりました】。
◎共同通信
【杉田水脈衆院議員は(主語)…「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言した】。
◎デイリースポーツ
【杉田水脈衆院議員が(主語)…女性はいくらでもうそをつけますから」と発言】
 私としては、発言の趣旨を間違って判断して、しかもそれをリベラルマスコミに匿名でご注進する、自民党関係者の名前が知りたいです。
 なぜなら、なぜその自民党関係者が、発言の趣旨を間違って判断したかと言えば、「使われた言葉で善悪を判断して、『問題発言だ』と受け取った」から、マスコミにリークしたはずだからです。
杉田議員が現実を背景に発言しているのに対して、リークした自民党関係者は、「政治家は 現実は無視して、善なる理想を発言すべきだ」という概念にとりつかれてます。
つまり言葉に振り回されているから、杉田発言を《悪い言葉だ》と解釈して、《悪い言葉を発する杉田議員は、悪魔だ》→《悪魔は、排除しなくてはならない》と判断してしまうのです。
即ち、物事の受け取り方と判断基準が、「現実をどう動かすか」という自民党的視点ではなくて、「善なる言葉が飛び交う世の中になればよい」という野党的視点の人物が、自民党の中にいるのならば、私はその人物が誰かという事を知りたいと思います。
少なくても、自民党の議員は知るべきです。そうする事によって、その自民党関係者に対して用心する事が出来るからです。
最後に、デイリースポーツが伝えるリベラル派の人達のツイッターを取り上げさせて頂きます
【社民党党首の福島みずほ参議院議員はツイッターで「性暴力を訴えた女性が嘘をついている可能性が高いということを言っているわけであまりにひどい差別と偏見である。強く抗議をする」と表明。  
共産党の小池晃参議院議員は「これは『女性蔑視』にとどまらない。女性への暴力や性犯罪に関して、女性が被害を虚偽申告するという文脈で出てきたものであるなら、性被害に苦しむ女性を貶める大暴言で辞職に値する」と批判し、「自民党部会での発言であり、放置するなら自民党も同罪」と投稿した。  
ジャーナリストの江川紹子氏は「あたしは嘘つき、と言ってるのだろうか」と皮肉を込めてツイートした】
福島みずほ氏も小池晃氏も江川紹子氏も、「『女性はいくらでもうそをつけます』と言ってはいけない。そんな発言をする人物は悪人だ」と、ツイートしています。
つまり言葉を問題にしているのです。
しかし、杉田氏が言いたいであろうことは、現実です。
現実に痴漢冤罪事件は発生しているのです。痴漢冤罪の原因は「女性のうそ」です。ですから「うそをつく女性はいる」のです。そして「その女性のうそ」によって被害をうけて、痴漢冤罪で人生が狂ってしまう・生活が破綻してしまう男性がいるのは、現実なのです。
 ですから「性犯罪を訴える女性は(可愛そうだから)、『うそをついている』と考えてはいけない」という、福島氏・小池氏・江川氏の主張を現実化するということは、「偶には冤罪で苦しむ男性がいても仕方がない」と容認する事になると考えます。
するとどうなるでしょうか?
私は「性犯罪の被告100人のうち、一人が冤罪であったならば、世の善良な男性達は一人の冤罪被害者に共感する」と考えます。この結果、99人の正直な女性の被害者は見過ごしにされて一人の女性の詐欺師によって、世の善良な男性達に「女性はいくらでもうそをつけますから」と、口には出さずに認識されてしまうような気がします。
全ての女性が、嘘つきなのではありません。けれどすべての女性が、うそをつかないわけでもありません。それが現実です。
それなのに、「女性は可愛そうだから『うそをつかない』事にしてあげよう。などという偽善がまかり通ると、却って男性にバカにされる事になります。即ち、女性差別・女性蔑視が内在化して(=口に出せない本音になって)、女性にとってより住みづらい社会が現実になってしまいます。
ですから現実の政治・行政の目指すべきは、次の2点を同時に進める事だと考えます
1性犯罪の被害者女性(男性)に手を差し伸べて加害者に社会的制裁を加えて、再発を抑止する。
2痴漢・性犯罪の冤罪被害者の男性(女性)に手を差し伸べて加害詐欺師に社会的制裁を加えて、再発を抑止する。
 平塚らいてう女史は「原始女性は太陽であった。今女性は月である。他によって生き他によって輝く」とおっしゃいました。
 太陽は自ら輝きます。月は自分で輝きません。
 私は差別されていると被害者感情を男性にぶつけて「あなた達の席を分け与えろ」と主張する事は、「他によって生き、他によって輝く」月の生き方のように感じるので、自分ではやりたくありません。
 太陽となって自ら輝けば、(やりたくても、やりたくなくても、断りたくても)「ぜひ頑張って下さい」と頼まれるようになるはずだからです。
ですから 「可愛そうな善なる被害者のとして女性」というつくられたイメージの発言をしない・杉田水脈(みお)衆院議員には、めげずに頑張って頂きたいと思います。

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