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ブロックチェーン・スタートアップに学生からジョインして正社員になった話

こんにちは、エンタメ業界のDXを進めるブロックチェーン・スタートアップのGaudiyで、ソフトウェアエンジニアをしている椿(@mikr29028944)です。2020年の2月にインターン生としてジョインし、今年の春に東京理科大学を卒業して社員になりました。

Gaudiyには学生インターンでジョインしてそのまま社員になったメンバーが何人かいるのですが、僕もそのひとりです。なので今回は、普通の大学生がどうやってスタートアップと出会い、インターンとしてどんな業務をしてきたのかについて、書いてみようと思います!

Gaudiy代表・石川さんとの出会い

はじめに簡単に自己紹介すると、出身は埼玉の浦和で、最近都民になりました!趣味は、サウナ、温泉が好きで、ほぼ毎週色んな場所を巡っています。

大学では、情報科学科で基礎、応用数理情報やプログラミングを学び、4年の研究室では離散数学、暗号理論を専攻していました。

在学中にAIや機械学習など色々な先端技術を触ってみたなかで、ブロックチェーンやWeb3.0によって実現される世界に興味を持ち、独学でブロックチェーンの勉強をしたり、Daaps(分散型アプリケーション)を作成したり、BlockChainJamなどのイベントや勉強会に参加していました。

このような活動をTwitterで発信していたところ、代表の石川さんからTwitterでDMをいただき、ランチをすることに。

そこでGaudiyの事業や技術的なチャレンジ、イノベーションの民主化という当時のビジョンなど色々な話を伺って、純粋におもしろそうだなと思い、2020年の2月にインターンとして入ることになりました。

当時を振り返ると、Gaudiyのビジョンや事業に惹かれたこともありますが、それ以上にブロックチェーンを実際のプロダクトにどのように実装しているのかが気になってジョインした形です。

結構つらかったインターン初期

ただ、大学でプログラミングを学んでいたとはいえ、エンジニアとして企業で働くのは初めてだったので最初はわからないことが多くて大変でした。

自分が入社した当初は、まだ10人ほどの規模でオンボーディングの体制もしっかり整っていなかったので、実際にコードを触りながらプロダクトのことを覚えていきました。

その頃は下北沢にある一軒家がオフィスで、薄暗い一室でみんな黙々と作業している感じだったので、緊張感のある空間でコミュニケーションも少し取りづらかったり(いまは全然そんな雰囲気ではないのですが)…。

しかも、ちょうどコロナが流行り出した時期でリモートに移行したことで、さらにコミュニケーションがしづらい環境になり、わからないことがあっても自分で調べ尽くすようなスタイルでやっていました。この頃は、正直結構つらかったです。笑

一方で、ブロックチェーン技術を用いたNFTオークションや、Bonding curveの導入など新しい仕組みの実装を行っていたりなど、会社の未来にはとてもワクワクしていました。

先輩から教わるのではなく、一緒に議論して学んでいった。

最初の1〜2ヶ月はそういった感じで、なかなか慣れるまで苦労した面はありましたが、オフィス勤務ができるようになってからは、ペアプロやペア設計を通じてプログラミングの実務を学んでいきました。

ペアプロは、先輩エンジニアから教えてもらうという感じではなく、相手の意見を尊重しながらもそれに至った意思決定を深堀った上で、新たな選択肢や改善点を出していく形でした。

先輩・後輩の垣根を越えて徹底的に議論できたことで、お互いの解像度を高め、より良い設計や実装をすることができたし、チーム全員がプロダクトに対する責任を持つことを学べたことも、とてもいい経験になりました。

こうしたペアプロに限らず、技術的な設計から仕様の調整まで、職種や社歴に関係なくメンバーそれぞれが自律的にコミュニケーションを取りながら議論や改善を行う風土がGaudiyにはあるので、そこからの学びも大きかったです。

また、最初はフロントエンドの実装からスタートしましたが、以前から興味を持っていたバックエンドの方に途中から転向しました。「やってみたい」という気持ちを後押ししてもらって、経験の幅を広げていきました。

会社の成長の過程をみられた。自分がチャレンジできる場面も増えた。

また、会社のメンバーとして、小さなことから少しずつ改善していく過程がみられたのは貴重な経験になりました。

事業や組織のフェーズが進むにつれ課題の変化もありましたが、常にチームで話し合い、その都度タイミングに合った判断をしていく。例えば、ティールに基づく組織運営や、オンボーディング体制の構築、開発フローの改善など、少しずつ会社の仕組みが整っていきました。

開発フローの改善では、コミュニケーションの齟齬があると各ステークホルダーの期待値ギャップを生んでしまうため、その課題を解決するために対話を増やすフレームワークを導入していきました。

例えばストーリーマッピングという手法では、ユーザー視点で開発のチケットを整理し、あらゆるステークホルダーの共通理解を深められるようになったし、コンセプト設計を取り入れることで、ユーザーさんに喜んでもらう体験作りも改善されていきました。

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こうした取り組みを通じて、技術的に新しいことにチャレンジしながらも、UIUXを損なわず、徹底的にユーザーファーストにこだわり抜き、爆速で開発する組織になっていったと思います。

一方の個人としては、こうして会社が成長していくにつれて、チャレンジできる場面も増えていきました。

インターンでありながら、今後のコアとなる機能(ファンの信用スコア)の実装にいちエンジニアとして関わることができたのは、大きな経験になりました。

初めてアーキテクチャ図とサーバ APIの設計を行った時には、ドメイン駆動設計、アーキテクチャ設計などの設計手法の本を読んで知識をインプットしたり、たくさんのフィードバックをいただきながら改善を繰り返していきました。

▼初めて設計したアーキテクチャ図

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この頃は、データ設計やアーキテクチャに関して話し合っていたら、議論が白熱して明け方になっていたり…。これはこれですごく楽しくて、こんなに熱中したのは初めてでした。

卒論のテーマは、ブロックチェーンの秘匿化技術に。

Gaudiyでほぼフルタイムで働きながらも、大学4年で卒論を制作する必要があったので、業務の合間に時間を作ったり、土日はほぼ卒論の勉強に費やしていました。

卒論のテーマにしたのは、ブロックチェーンのパブリック性におけるプライバシー問題を解決する、「zk-SNARK」というゼロ知識証明の技術です。

Gaudiyでも今後、パブリックに展開していく上で直面する課題にプライバシー問題があると思います。というのも、非中央主権的な経済圏では、提供サービス間との秘匿性のやりとりや、ユーザーの個人情報を含む活動履歴などを適切に管理、運用していく必要があるからです。

また、ユーザー自身が自分の属性を表す情報を、選択的に開示できるようなDID/SSIの思想を取り入れていくためには、ゼロ知識証明の取り組みは必須だと思いました。

このようなGaudiyが今後直面するであろう課題と、テーマとしてホットなブロックチェーン技術は何かを考えた上でのテーマ選定だったので、卒論に対するモチベーションは人一倍あったと思います。笑

暗号理論から、zk-SNARKに関する論文などをひたすら漁って勉強し、その内容をZennで発信したりしました。

それがきっかけになって、ETHTerakoyaが主催するイベントに学生枠で登壇してみないか?というお誘いもいただきました。登壇は初めてだったのでちゃんと発信できるか不安でしたが、「いい経験だからやってみなよ」と背中を押してもらって登壇をすることに。

資料作成やプレゼンが苦手だったのですが、登壇の資料作りを一緒に手伝ってもらったり、練習として社内で発表してたくさんフィードバックをもらったりして、無事に登壇を終えることができました。

卒論で勉強したことがGaudiyの事業にも応用できて、さらに外部発信にもつながったので、学業との両立は大変な部分もあったけど取り組めてよかったなと思いました。

2021年4月、正社員になった。

この春、大学を無事卒業して、Gaudiyの正社員としてジョインしました。

いまも引き続き、主にバックエンドの開発をしていて、ファンの活動が記録され、正当な価値として還元されるトークンエコノミーのモデル設計に携わっています。

実は乃木坂46のファンなのですが笑、例えば、ライブや握手会の参加、グッズの購入など、乃木坂46に対するファンの活動が正当に評価されて、そこで還元された乃木坂ポイントを別のコンテンツに利用できたり、日常のあらゆる場面で特典を得られる世界って、本当にワクワクするなと思っています。

ブロックチェーン技術でサービスを繋げていき、ファンのあらゆる活動がDID(分散型ID)を中心に記録されていくことで、好きなコンテンツをより楽しめて、共創もできるような世界を実現したい。

いまのWeb2.0の世界では、中央集権的に管理されるデータのサイロ化があります。その問題を解決するために、あらゆるサービス間の行動が正当に評価され還元される仕組みと、管理者を介さずに好きな場所で好きなように個人に関する属性情報の選択的開示ができるような仕組みの2つを社会実装していきたいです。

このパブリック性とプライバシー保護は、卒論で学んだ知識が生かされる部分になるので、Web3.0のトークンエコノミーの実現にむけて今後もがんばっていきたいと思います!

Gaudiyの好きなカルチャーを紹介

さいごに、自分が好きなGaudiyのカルチャーを紹介してみます!

① 新しい挑戦を全力で応援

これは少し書きましたが、フロントエンドからバックエンドへの転向や、イベント初登壇など、新しい挑戦を全力で応援してくれる文化があります。

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② 成長に貪欲なメンバーと学び合う文化

成長意欲の高いメンバーがすごく多いなと感じています。ブロックチェーン関連の勉強会をした時は、気づいたら深夜3時を回っていたり…。ひとりだと理解できない部分も、興味のある人たちで集まって理解を深めるのは楽しいです。

③ プロダクトに対する熱い想い

メンバー全員が当事者意識を持って、真剣にプロダクトに向き合っている文化が好きです。スキルだけでない熱量がある組織だなと思ってます。

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④ フラットで垣根のない環境

職種や経験年数によらず、フラットで垣根なく議論できる環境があります。 そのためには心理的安全性が大切だと考えているので、今さら聞きづらいことや日常の些細な疑問などに関して、聞いたり答えたりできる専用チャネル「#wakaran」が爆誕したり…

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新メンバーを歓迎するChompy会もやっています。(みんなChompy大好きで、歓迎ランチだけでなく普段からヘビーユースしてます笑)

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良さそうなものはどんどん取り入れて試してみる、みたいなカルチャーがあるので、そういうやり方があっている人にはおすすめの環境です!

一緒に未来をつくる仲間を募集してます!

事業が伸びていて人手が全然足りていないので、一緒にプロダクトを創る仲間を募集しています!

TwitterのDM、WantedlyやYOUTRUSTなど、少しでも興味持ってくださる方はぜひ気軽に連絡くださると嬉しいです!!

さいごまで読んでいただきありがとうございました!

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