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【実験結果】小学生に10万円を渡したらどうなるか?

先日、表題のようなツイートしたところ、思いがけずたくさんの反応を頂いたので丁寧にnoteに実験結果を報告したいと思います。

▼実験内容

それでは実験の理由をしっかりと説明したあとに、結果を丁寧に説明します。

なぜこんな実験をしたのか?

実験の趣旨は主に2点です。

 ・ 我が家はコロナで収入が減った訳ではないので、10万円は経済に還元したい
 ・どうせなかったお金なら、子ども達にお金の使い方を学んでほしい

ちなみに...「実験」という言葉は「どうなるか?」の言い換えです!決して子どもをもて遊んでいるわけではありません!

また、4つの条件についても説明します。

(条件1)7月までに使い切る
 ・どうせギリギリにしか決めないから(元々6月からこの話はしていた)
 ・早く決めなくてはいけない中で瞬発力を鍛えるため
 ・買ったもので夏休みを楽しく過ごして欲しいから

(条件2)計画を立ててから使うこと
 ・納得して買って欲しかったから
 ・お金の使い方を自分で考えて欲しかったから

(条件3)地元で使うこと
 ・どうせなら、住んでいる街に還元したいから
  ※とはいえ、買いたいものが他にあり、説明ができるなら地元以外でOK

(条件4)貯金はダメ
 ・経済のために使うお金だから
 ・貯金をすることは、結論の先送りになりがちだから
 ・貯金するなら投資してお金の勉強をして欲しいから

結果は…


今回、どうなるか全く予測できませんでした。母の気持ちとしては少しは何かが変わるきっかけになればいいな、という思いのみ。

結論からいうと、このような結果になりました!

■子どもの結果
・計画をしたことで10万円を自分のものと強く認識できた結果、行動に現れた
・将来の夢に繋がる「ときめくもの」をとことん買う選択、幸せいっぱい
・欲求が満たされたからこそ進めた次のステップ、株の投資
・「お金増やしてまた今回のようにとことん買いたい」投資モチベーション
■大人の結果
・なぜ買いたいかを傾聴してあげることによる発見
・子どもは、親以上にはならない

一番考えさせられ今後の反省にもなったのは、
これまでの親の関わり方、これからの親のあり方でした。

ではでは、子どもたちの経緯、親の気持ちの変化も含め詳しくお話ししていきます。

計画の始まり

この話を提案したのは6月。子どもたちは大興奮。
「あれ買おうかな、これ買おうかな」と期待は膨らむばかり。
しかし一度リストアップしたものに対して値段を調べて当ててみると...


>>2万円くらいにしかならない!!<<
>>別にそれ、普段買ってもらえるものだし!!<<


と気づき、ここからまた悩み始めること3週間。


「心ときめくものをとことん買う」と決めたようだ。


憧れの、大人買い(小2娘編)

みなさんは、はじめて大人買いしたのはいつですか?

私はよーーく覚えています。
社会人になり、はじめての1人暮らし。
近所のスーパーでイチゴのパックを買い、誰にも邪魔されることなく一気に1パックを1人で食しました。

幸せだったぁ。

あの優越感、あの独り占め感の幸せは今でも忘れられません。

だから、子どもたちの気持ちもわかります。

娘は2人とも「心をときめくもの」を心置きなく買うことに決めました。
いつもであれば、母親の私が
「これ本当に必要?」とか「これ買うならこっちで良くない?」
と口を出していたので、これまでは思ったように買えなかった2人。今回は口を出したくなかったので、聞かれたらアドバイスはするが否定はせず。

そして2人に「なぜそれを買いたいのか」をプレゼンをしてもらいました。

▼小2娘の買いたいもの:「リカちゃんグッズ」の主張

・お話をたくさん作れるし色々な想像が湧いて楽しいから。
・ヘアアレンジを楽しみたいから。人間の髪の毛でやると「痛い」と言われるので人形で思う存分髪の毛を可愛くしたい。

小2娘、胸に手をあてながらジョブズのようにプレゼン(笑)。意外としっかり考えておる。


そして私はこれを聞いて、ハッとしました。
今までは、「誕生日はリカちゃんが欲しい」と言われたら
「そうなの、リカちゃん好きなのね、1個だけよ」とそれ以上の深い理解をしませんでした。
しかし、今回傾聴することにより判明した小2娘がなぜそんなにリカちゃんを愛してやまないのかという本当の理由。

私はこの理由を聞いて、もしかしたらこれをきっかけに絵本作家や脚本家になったり、美容師を目指したりするのかな、と。(親バカ)

「将来、何になりたいかよく考えなさい」

親はよく子どもに言いますが、その可能性や選択肢を広げられているかどうかは、小さい頃の経験や好きなことが元になっているのかもしれません。親がどれだけ経験させてあげられるか、ですね。

押しつけるのではなく、子どもの声を聞くことの大事さを改めて感じました。

▼ 1回目の買い物
テンション上がったものの、「こんなに買っていいのかワタシ」と少しびびり始める。ここまでで55,000円。欲しいものがお店になかったので、別の店に行くことに。

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▼ 2回目の買い物
2店目でも欲しいものがなかったこともあったのと、前回買いすぎて控えめになった娘。当初計画したリストはフルで10万円使うはずが15,000円ほど余る。

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さて、残りのお金はどうしたかと言うと...


たくさん買ったリカちゃんの会社、「タカラトミー」の株を買うことになるのでした。(下に続く)

憧れの、大人買い(小6娘編)

娘の将来の夢は、マーケター、そしてLOFTで働くこと。
それくらい雑貨と文房具をこよなく愛する娘。というわけで娘の大人買いは…

▼小6娘の買いたいもの:「雑貨と文房具」の主張

・将来はLOFTに就職したいくらい雑貨が好き
・雑貨を選んでいるとめちゃくちゃ心がときめくから

娘は暇さえあればLOFTでウロウロしたいくらい雑貨が好き。いつも、母親の私に「それ…持ってなかったっけ?」と突っ込まれていましたが今回は思う存分「ときめく雑貨と文房具」に給付金を捧げることに決めたようです。

▼小6娘:雑貨大人買い(約14,000円)
いつもなら、「同じようなもの持ってなかったっけ?」と母に突っ込まれていたことでしょう。娘には違うものに見えるようです。

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本人は10万円フルで買う気満々だったようですが、大人買いした結果14,000円。
でも、気兼ねなくとことん買えたことが相当満足だったらしく、
「こんなに幸せな気分を味わえたからあとはもう受験終わるまで勉強頑張る!」とのこと。(娘、今年は中学受験)
その超絶幸せそうな顔とこれからの勉強へのモチベーションが湧いたことはこの夏の思い出として良かったのではないか(と思いたい)。


▼小6娘:前から欲しかったこちらも購入。無印良品の体にフィットするソファ 14,980円

別名、人をダメにするソファ。これに寝転んで本を読みたかったらしい。


さて、小6娘も約71,000円残りました。

何に使ったかというと…

とことん買った東急ハンズの親会社である
「東急不動産グループ」の株を買うことに。
ミイラ取りがミイラになりました(笑)


次は、なぜ2人とも株を買うことになったか?のお話です。


大好きな会社の株を買う

当初10万円の計画をしていた時は全く投資に興味を示しませんでした。
フォロワーの皆様から村上ファンドの村上さんの幼少期の話を聞いたり、実際に投資を実践されている方もいたので私も少し提案したものの全く受け入れてくれず。

しかし、今回のプロセスを経てこんな思考回路になったようです。

①実際に自分でお金の計画を立てることで「自分のお金」と言う認識になる
②「ときめくもの」をとことん買って欲望が満たされた
③「投資」という選択肢に聞く耳を持つ
また同じようにとことん好きなものを買って心ときめきたい!
⑤とことん買った会社への
⑥お得に買いたいものが買える(株主優待)
>>株、買う!<<

そんなこんなで、2人ともとことん買った会社の株を買うことに。
特に小2娘は、株を買うことで、リカちゃんの会社を自分が支えているということが響いてました。

小2娘→タカラトミーの株
 リカちゃんがお得に買える株主優待あり
 足りない分は母の給付金を貸し出す
小6娘→東急不動産グループの株
 東急ハンズでお得に買える株主優待あり 
 ※LOFTは未上場のため、東急ハンズを応援
 余った分は日経平均連動のETFを買う

投資に慣れている大人なみなさんからすると、
「いやいや、株はリスクだろ」
「そこは分散投資だろ」
「増やすならコツコツ積立が一番いい」

とかご意見あると思います。(私も思います)

でも、そんなこと小学生が理解するにはハードルが高いですよね。

なので、まずは
「大好きな会社を応援しながら株というものを知る」
というところから始め
てもいいのではないでしょうか。

ドラマ半沢直樹の第2話でも、そんな話がでてましたね。

株価が下がったら、
「下がらずに上げるにはどうするか」と考えるでしょうし、
株というものが何者かわかるからこそ、複数の株をまとめているETFや投資信託にしよう、という選択肢が出てくるのではないかと思います。

だから、2人ともまずは「お金を運用する」というスタートラインに立ったまで。

これから、どうお金というものを考えていくのか。

どうしたら、労働力以外でお金を増やす方法があると思えるか。

「お金を増やす勉強」のスタートラインに立ったばかりの2人のこれからを、ぜひ応援してあげてください。

親としての反省、これから

冒頭にも書きましたが、今回のことをうけて、

これまでの親の教育が試される場だった

と感じました。

親がやれてないこと、背中を見せられてないことは、子どももできません。やろうともしません。山本五十六さんのおっしゃるとおり。

一部の子どもは自走して、もしくは反面教師として親以上になる子もいますがそれは稀ではないでしょうか。

子どもは親以上にならないし、

仕事でも、新卒で配属された部下は上司以上にはなりません。

だからこそ、親こそ学び、それを子どもに見せてあげる必要があるのだと思います。

我が家は、「物は投げてはならない」と言い続けて私も投げません。
お風呂でタオルとって、と言われても近くに行って渡します。
だから子どもも物を投げません。

「人のことは絶対叩いてはならない」と言い続けて、私も叩きません。
だから姉妹で叩くような喧嘩は一度もしません。

お金の勉強は、正直これまでちゃんと話したことはありません。
だから、子どもも興味を持ちませんでした。

反省。

今回のことをきっかけに、母も子どもと一緒にお金の運用をします。(こそこそせずにね)
一緒に楽しくお金の勉強ができたら、と思います。

当初10万円を渡され、計画をたてて「自分のお金」と認識できたからこそ、きっと「自分のお金はどうなった」と、買った株の値段も気になることでしょう。「あのとき買ってよかったね」と10年後に話せるように、母としても努力していきたいと思います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回、たくさんの方からアドバイスや経験談をいただいたことは私たち家族にとってとてもいい参考になり、いいきっかけになりました。フォロワーの皆様、ありがとう。

またしばらくしたら、子どもたちのその後を書いていきたいと思います。

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