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新演出『ピーターパン』速報!吉柳咲良&美山加恋&宮澤佐江に聞いた、癒し時間とマイブーム「筋トレ!」「コーヒー!」「さえとも!」

青山メインランドグループファンタジースペシャルブロードウェイミュージカル『ピーターパン』が、2021年7月22日から東京でついに開幕!しかも今年は日本公演40周年というアニバーサリーイヤー!森新太郎氏による新演出にも注目が集まっている。かつて榊󠄀原郁恵、笹本玲奈、高畑充希、唯月ふうから実力派が演じてきたピーターパン役を務めるのは、今回で4度目の挑戦となる吉柳咲良。そして夢の国ネバーランドに一緒に行くウェンディを美山加恋、ウェンディたちとネバーランドで出会うタイガー・リリーを宮澤佐江が務める。リーズンルッカではこのお三方に独占インタビュー!稽古場での様子はもちろんのこと、稽古中ならではの知られざる癒し時間や最近のマイブームについても色々と聞いてみた。

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■確実に凄いものになっています!

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昨年2020年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響からやむなく公演中止に。吉柳は「やはり心にはポッカリと穴が開いたような気分に」とショックを受けたものの「だからといって何もしないのは不安。いつ何があってもすぐに対応できるよう、自粛期間中は自分磨きをしていました」とポジティブマインドを忘れなかった。

美山も「もちろん“残念”の一言です。しかし命を大事にするという意味では、公演関係者の皆様が重要な決断を下してくださったと感謝しています」と前向きに捉えて「嬉しいのは、昨年の公演に出演する予定だった子役たちが、そのまま今年の公演にも続投すること。『ピーターパン』は子供たちに夢や希望を与えてくれる作品だと改めて感じました」とピンチを切り抜けたからこそ喜びもひとしおだ。

一方の宮澤は、昨年出演したミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』がコロナの影響で公演期間中に中止になった経験がある。「それに比べたら『ピーターパン』は稽古に入っていない段階での決断だったので、ある意味救いがありました。稽古を経て本番を迎えての中止だったら、スタッフさんも含めてみんな辛い気持ちになったはずだから」と不完全燃焼の辛さを代弁する。

しかしピンチこそ最大のチャンス!昨年を「充電期間」と言い換えることもできる。それだけに現在行われている稽古はチャージ満タン状態だ。「確実に凄いものになっています!」と声を弾ませる吉柳は「こんなに体を動かす!?と思うくらい体を動かして日々筋肉痛ですが、稽古場にいられることが心底嬉しくて、新演出によって私自身も新しい自分自身を発見する毎日。腹をくくって『いざ本番!』という意気込みがあります」と充実を口にする。

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■稽古場ならではの3人の癒し時間とは?

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そんなハードな稽古中のオアシスとは?まずは吉柳から。「激しく体を動かす場面が多いので、水分補給が癒しの瞬間」と笑いつつ「感染対策を徹底しているので私語は控えていますが、休憩中のキャスト&スタッフ間のちょっとした交流も癒しの時間です」と一座の絆の固さを実感している。

美山は「稽古中の癒しは子役の弟たち。彼らは絵を描くのが好きで、休憩中は私のiPadに入っている絵を描くアプリでひたすら好きな絵を描いています。弟たちがどんなものが好きなのかその絵を見るとわかるので、『この子はウサギが好きなのね!』などコミュニケーションの一助にもなって。自然と距離が縮まっている」と嬉しそう。美山は弟たちが描いた絵のほとんどを保存しており「シールにしてプレゼントすることを約束しています!」とすっかり本物のお姉さんだ。

タイガー・リリーとしてボーイッシュに立ち回る宮澤の稽古中の癒しアイテムは「梅のお菓子とミルキー」のWコンボ。「梅で塩分を取ると口が甘いものを欲するので、次にミルキーを舐める。すると今度は口がしょっぱいものを欲するので梅を食べる。そのエンドレス。途中で『リリー、始めるよ~!』と声がかかって稽古に戻る感じです」とルーティン解説。このWコンボは「熱中症対策と集中力UPの必需品!」とアグレッシブな稽古の相棒でもあるようだ。

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■マイブームは『ピーターパン』!?

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実は美山にも相棒がいる。それは「稽古の朝に淹れるコーヒー」で「自分で豆から挽いたものを水筒に入れて持参するのが稽古の日々のマイブーム。美味しいコーヒーを作るポイントはすべての容量をきちんと守ること。私は浅煎りが好きでベリー系の豆がおススメ。稽古場近くにコーヒー豆を売っているお店があるので、稽古終わりにテイクアウトするのがルーティン」とこだわり派だ。

宮澤は昨年のステイホーム期間中に始めた趣味が、いまだマイブームなのだという。「芸術に目覚めて、ビーズのアクセサリー作りやアクリル絵の具を使って絵を描く事にもハマっています。自分の愛犬の絵を描いたりして、親からも『可愛い!上手!』と褒められます。自己採点は80点!結構自信があります」と画伯を自認。かつて同じAKBグループに所属していた河西智美とは「勝手に二人で“さえとも”というユニットを組んで絵を描いたりしていて、『いつか個展を開きたいね!』と冗談交じりに妄想し合っています」と夢は広がるばかりだ。

一方の吉柳は「SNSでの配信動画を観たり、好きなアーティストの音楽を聞いたりする」ことがマイブームというが「それを耳で聴きながら筋トレ!もしかしたら稽古期間中のマイブームは『ピーターパン』なのかもしれません」と全身全霊だ。キャスト陣の前向きな姿と稽古場での充実。それが『ピーターパン』日本公演40周年というアニバーサリーイヤーを成功へと導くカギになりそうだ。

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【プロフィール】
吉柳 咲良(きりゅう さくら)
2004年4月22日生まれ、栃木県出身。第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン PURE GIRL 2016でグランプリを受賞。2017年ミュージカル「ピーターパン」で10代目ピーターパンを演じて主演デビュー。2019年アニメ映画「天気の子」に、ヒロイン・天野陽菜の弟・凪役で出演。同年9月公開の「初恋ロスタイム」でスクリーンデビュー。関西テレビ・フジテレビ「青のSP-学校内警察・嶋田隆平-」、NHK「ここは今から倫理です。」に出演して連続ドラマ初出演を果たした。
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美山 加恋(みやま かれん)
1996年12月12日生まれ、東京都出身。2004年関西テレビ「僕と彼女と彼女の生きる道」の凛役で注目を集める。その後、映画、ドラマ、舞台、ミュージカルなど多数出演し、2016年日本テレビ系アニメ「エンドライド」でTVアニメの声優に初挑戦。以降、声優活動も行っている。今年12月、オリジナルアニメ映画「フラ・フラダンス」が公開予定。
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宮澤 佐江(みやざわ さえ)
1990年8月13日生まれ、東京都出身。2006年AKB48のメンバーとしてデビュー。2016年にグループを卒業してからは、映画、ドラマ、舞台、ミュージカルなど多数出演。近年の作品には、ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」、朗読劇「#ある朝、殺人犯になっていた」などがある。
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【作品紹介】

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写真/玉村敬太
取材・文/石井隼人



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