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バズる人と、バズらない人がいる。

今週は、「槇原敬之さん逮捕」が世間的には最もホットなニュースだったのかもしれませんが、個人的にはこちらのニュースに釘付けでした。

もう少し正確に言うと、この記事の内容そのものと言うより、ここから始まった“場外乱闘”に釘付けだったのです。

ハフポストで始まった連載「 #私たちのフェミニズム をみんなで語ろう」の第1回ゲストがひろゆきさんでした。そこで彼が語る内容は、いわゆる“フェミニスト”の方々の反感を買うもので、#KuToo 運動の石川優実さん、評論家・勝部元気さんらが斬りかかっていきました。ひろゆきさんもそれに負けじと反論して、とても見応えのある応酬となったのです。

※とても紹介しきれるボリュームではないので、気になる方はぜひお三方のアカウントに飛んでみてください。

私自身、恥ずかしながらフェミニズムに関しては不勉強なので、この件において「◯◯さんが言っていることが正しい」などと断定することはできません。しかし、「特定の社会課題を解決していくにあたって、どのように進めていったらいいのか」という視点に立てば、私にとっても非常に関心のあるテーマでもあるので、興味深くやりとりを眺めていました。

個人的には、第1回のゲストがひろゆきさんだったことは、結果として正解だったのではないかと思っています。もちろん、フェミニストの方々からすれば、「的外れな意見をまき散らす人間のどこが適任なのだ」とお怒りになるのだと思いますが、おそらく“専門家”をお呼びして、“正しい意見”を述べたとしても、何も広がらないと思うんです。「わかっている人たち」の間で「そうだよね」と確認しあう以上の意味は、何も生まれないと思うんです。

私はこの20余年、「特定の社会課題」について手を変え品を変え、取り組んできたつもりです。その結果、「興味のない人に興味を抱いてもらうこと」がいかに難しいことかを実感してきました。おそらく、社会課題の解決に向けて多くの記事を発信してきたハフポストさんも、同様のジレンマを抱かれてきたことと思います。だからこその、ひろゆきさんだったのかなと。

「ひろゆき」という、フェミニズムに関していえば門外漢の、それでいて影響力のある方に語らせたからこそ、これだけ記事が広がり、賛否両論を巻き起こしました。そこから巻き起こった“場外バトル”でも、また多くの耳目を集める結果となりました。これはもう、ハフポスとさんの戦略通りだったのではないかなと。

そういう意味で、私はつくづく「バズらない男だな」と思うんです。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
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