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「クラウドファンディング」で発見、未来の儲かる原石!~2700万円集めた新潟町工場のフライパン!7800万円集めた照明一体型プロジェクター!~

今回のがっちりマンデーは、「クラウドファンディング」で発見、未来の儲かる原石。

みなさん、「クラウドファンディング」って知ってますか?インターネットの専用サイトに、新しい商品を作りたい人がそのアイデアを載せ、「これ良さそうだなぁ」「これ欲しいなぁ」と思った人から、お金を集めることができる仕組み。

アイデアを載せた人は、そこで集まったお金を元手に、実際に商品を作る事ができる。つまり、クラウドファンディングは、新しいものやサービスの宝庫!

ということは…ここでお金をたくさん集めている新商品は、これからヒットが確実な、まさに儲かる原石に違いない!探してみたところ…

ありました!ありました!
埼玉で、8000万円を集めた心臓?
しかもそれが、まさかのアレで出来ていた!

新潟で、2700万円集めたフライパンを発見!
おいしく料理ができる理由、それは…軽くして、薄い…?

これから儲かりそうな、グッズやサービスが続々登場します!

※以下、11月15日放送の書き起こしです。


画期的アイデア!7800万円集めた照明一体型プロジェクター!

クラウドファンディングの世界では、今、どんな商品が注目されているのか…がっちりマンデースタッフが、色々なサイトをリサーチしてみると…

スタッフ:結構いろんなモノが載っているみたいで、気になるモノがかなりいっぱいある。

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例えばこちらの「マクアケ」は、見た人が、気になる商品があれば、応援購入というかたちで、お金を出せば、その商品を予約できるというクラウドファンディングサイト。掲載されているのは…

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集めた額、1400万円!

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スタッフ:今日のロケは大変だったな。

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話した言葉を、スマートフォン上で文字にしてくれるスマートマスク。

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集めた金額、6000万円!

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筆圧を忠実に再現してくれる電子ノート!…と、かなり独特な商品がたくさん。

ここで、気になる商品を発見。

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スタッフ:照明、プロジェクターみたいなもの。7800万円も集めています。

照明一体型のプロジェクター?7800万円も集めている!

きっと儲かる原石に違いない! その作り手がある場所、六本木ヒルズへ!お出迎えをしてくれたのは…

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程社長:ポップイン株式会社の程涛と申します。

こちらが先ほどのプロジェクターを作った、中国出身の程社長。

スタッフ:7800万円集まった時のテンションはどんな感じですか?
程社長:もうちょっと行きたい気持ちが正直。「満足」というよりは「これから」と考えています。

では早速、モノを見せて頂きましょう!

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スタッフ:おっ!

壁に、きれいな映像が浮かび上がる。映像を出しているのは…

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この照明。そう、プロジェクターと照明が一緒になった、最新の家電製品「ポップインアラジンSE」1台、74800円。

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照明の側面にはレンズがついていて、そこから映像が出ています。

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これが壁に映し出され、自分で撮影した写真や有料動画、チューナーを繋げればテレビも楽しむ事ができるんです。画面もけっこうキレイ!これは、程社長が試行錯誤の上に思いついたアイデアなんだとか。

程社長:きっかけは、子どもなんですよ。プロジェクターを倒したり、ケーブルだらけでめちゃくちゃ妻に怒られたんです。

4年前、子ども達をアッと驚かせようと、程社長は置き型プロジェクターをドーンと8個も購入。

喜ばれると思いきや、奥さんが大激怒!
「どこに置くのよ!部屋が狭くなるじゃない!」と、このとき、程社長がひらめいた!!

程社長:1番のポイントは場所を取らないプロジェクターという事。

そう、たまにしか使わないプロジェクターの最大の欠点、それは「置き場所」!でも、どこに置けばいいのか…そんな事を考えている時…

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ふと天を見上げた社長、あるモノを発見!

程社長:引掛けシーリングという仕組みがございまして、この引掛けシーリングが目の付け所です。

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程社長が注目したのが、天井の照明を取りつけるための、「引っ掛けシーリング」。

これは、国のルールで、5キロまでモノがぶら下げられ、電源がとれる決まりになっているんです。という事で程社長、「ここに、プロジェクターをぶらさげればいいんだ!」と考えたのです。

スタッフ:引っ掛けシーリングを初めて見た時、どう思いました?
程社長:めちゃくちゃスゴイと思った。すごい経済効果あるなと思いました。

という事で、2016年程社長の邪魔にならない天井型プロジェクターの開発がスタート!

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初代は、引っ掛けシーリングに通常のコンセントを取り付けられるようにし…

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テレビをぶら下げた!でも…

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程社長:小さい。正直字が見えない。失敗ですね。

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今度は、ガラスのパネルをぶら下げるタイプに改良。

程社長:設置が大変ですね。大失敗です。

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その後、思い切って、照明とプロジェクターの一体型に!

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重さも4.9キロと、ぶら下げられるギリギリを追求!
こうして2018年、ついにポップインアラジンが完成。

スタッフ:引掛シーリングは、全家庭にあるわけじゃないですか?
程社長:がっちり!取っていきたいと思います!

新潟の町工場が2700万円集めた「鋳物」「超薄」フライパン!

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続いてスタッフが、クラウドファンディングサイトで見つけたのは…

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スタッフ:フライパンですが、1600万円も集めています!

一見、ただのフライパンなのに、集めた金額はなんと1600万円!

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しかも、こちらの直径26cmのもの以外に、28cmタイプも掲載していて…2つ合わせて、合計2700万円近くも集めていた!

2700万円集めたフライパンとは、一体どんなものなのでしょうか?

向かったのは、製造元があるという、新潟県は三条市にある…

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「三条特殊鋳工所」という会社。
社長の内山照嘉さんに話を伺いました。

内山社長:もの凄くうれしかったです。びっくりしたというのと、うわースゴいなぁ!やった!って感じでしたね。

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こちらが、社長ご自慢のフライパン、その名も「ユニロイ」。クラウドファンディングでも1つ1万円以上と、なかなかのお値段ですが、1700人近いお客さんが飛びついた!

では、このフライパン、一体何がスゴイのでしょうか?持って、まず気が付いたのは…

スタッフ:結構、重い。ずっしりしてますね。
内山社長:重いですよね?鉄の鋳物だから。

そう、ユニロイのフライパンは「鋳物」

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「鋳物」は、鉄板をまげるのではなく、型に流し込んでつくる製法。さらに、このフライパン…

スタッフ:すごく、薄く感じるんですが…
内山社長:薄いです。

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厚さは、たったの2mm!鋳物で、しかも薄いと、何が違うかと言うと…「火の通り方」。

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例えばこちら、一般的なステンレス製のフライパンと鋳物のユニロイで、牛肉を両面50秒ずつ焼き、その中身をみてみると…

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ユニロイの方は、短時間で、中まで火が通るんです!軽くて、早く加熱できるのが、ユニロイの売りなんです!でも社長、なんでこのフライパンを作ったんですか?

内山社長:自社商品が無い下請け部品メーカーでしたから、自社商品になるんじゃないかと。

三条特殊鋳工所は元々、大手メーカーの下請けとして、鋳物の部品などを作る会社でした。しかし、5年ほど前からスキレットやホーロー鍋など、鋳物調理器具がブームになり始めます。ここで、内山社長は考えた。「これなら、うちでも、いいやつが作れるはず!」

内山社長:儲かるんじゃないかという事で、やってやろうと思ったんです。

こうして、高性能の鋳物のフライパンが完成!でも、売り方がわからなかった…しかも、たくさん作るには、お金も当然必要。

内山社長:下請けだけでは大変なので、これはクラウドファンディングしかないなと。

こうして内山社長、今までやったこともないクラウドファンディングに初挑戦!すると、その性能に注目した全国のお客さんから、2700万円を集めることに成功したというわけなんです。

三条特殊鋳工所にしかできないという、その作り方を見せて頂くことに…

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1500度の鉄を、鋳型と言われる、砂で作った型に流し込んでいくんですが、実はこの作業が難しい!

内山社長:流し込んでも砂にどんどん冷やされるから、鋳物が途中で固まってしまうんですよ。

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そう、薄いフライパンの型に、ドロドロ鉄を流し込むと、周りの砂に冷やされて…

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途中で固まり、端までちゃんと届かない。ユニロイの場合はというと…

内山社長:ホースから熱風が出ていて、型の温度を上げています。

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そう、熱い鉄を入れる直前まで、型自体を温める。

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だから、鉄が冷めずに行き渡るようにしているんです!

ユニロイは、クラウドファンディングでがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:下請け業者は、元請けのところに言われた通り作ってるだけだったら、利益がさらに上がらないって部分もありますもんね。
森永さん:実はね、私、鋳物工場、何箇所も行ったんですけど、こんな薄く作ることって不可能に近いくらいなんです。社長さんもそんな口がうまいわけじゃないんです。だけど、クラウドファンディングやれば自動的に集まって応援する人が集まってきますから。
加藤さん:「薄い」、しかも「鋳物」っていうここが、大事なとこですね。

岐阜県関市の刃物屋さんが760万円集めた1本6役の「謎のカギ」

次にスタッフが発見したのが…

スタッフ:鍵のような栓抜き…みたいな物体が、760万円も集めてます。

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こちらのなにやら、「鍵」のような金属、2016年に掲載され、わずか2か月間で760万円も集めています!しかし、このよくわからない物体が、なぜ760万円も集める事ができたのでしょうか?

その秘密を探りに、製造元のある岐阜県関市へ。
株式会社ツカダの塚田社長に話を伺いました。

スタッフ:クラウドファンディングのサイトで、鍵みたいなものを見つけたのですが、こちらで合ってますか?
塚田社長:合ってます、ウチです。

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塚田社長:「キークエスト」という名前のものです。

キークエスト、1個2800円!?
結構しますね、社長!

スタッフ:大変失礼な言い方かもしれないですが、なんでこんなモノが760万円も集める事ができたのかな?と…
塚田社長:簡単に言うと、便利ツールの新しい版です。

そう、このキーエストは…

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ギザギザを使い…

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段ボールの開封や、

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先端で缶や、ビンのフタ開け、

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さらにドライバーにもなり…

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ナットだって回せます!

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さらに小さな刃がついているので糸も切れます。1つで6つの役割を果たしてくれる便利ツールなんです。

でも、こういうのって昔からありませんでしたっけ、社長!?

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塚田社長:世間的には十徳ナイフと呼んでいるものです。ただ、取り出して起こさないといけないんですよね。

元々、海外製の便利ツール、いわゆる「十徳ナイフ」を持っていた塚田社長。ところが、「出しづらいなぁ」「けっこうかさばるなぁ」とちょいちょい思ってた。そんな時、ふとひらめいた!「だったら自分でいいやつを作ってみよう!」

塚田社長:作っちゃえ!作っちゃった!みたいな感じですかね。

「こんなの欲しがる人いないか」と思いながらも、試しにクラウドファンディングサイトに掲載。

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すると…十徳ナイフが微妙に使いにくいと感じていたのが社長だけじゃない事が分かった!

しかもキークエストは、こうみえて、最高の性能を兼ね備えている。なぜならここ株式会社ツカダは…

塚田社長:1番のポイントは、ご家庭の包丁・はさみと同じ材質を使ってまして。

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そう、ツカダは刃物のプレス加工メーカー。ツカダのある関市といえば、誰もが知る、刃物の街。

キークエストは、プレスをツカダが行い熱処理の職人が柔らかくし、加工職人が削って、刃を付けたら…強度を出すため、焼き入れを行う。そして最終仕上げをツカダ…と分業制なんです。

関の職人さん達はキークエストをぶっちゃけどう思っているのでしょうか?関市の研磨職人、藤井遼斗さんに話を伺いました。

藤井さん:最初は、クラウドファンディングは難しいと思ったんですけど、見せてもらった時は刃も付いていて、とてもいい商品かなと思いました。

関のプレス加工技術でがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:ぱっと見、2800円は高いと思うんですけど、高くないということをちゃんとテレビで言ってた方が良くないですか?
塚田社長:まあでも自分も高いと思ってますけど。
加藤さん:技術が色々詰まってるから、高くないんですよね。
塚田社長:高くないですよ。全部、地元で完結してるものなので。
加藤さん:色んな人の手がかかってる。だから2800円は妥当なんだってことですよね?
塚田社長:ちょっと高いです…

8000万円集めた練習用臓器はコンニャクで出来ていた!


まだまだ儲かる原石はあるはずと、次は「ファンディーノ」というクラウドファンディングサイトをチェック!

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こちらのサイトは、気になる商品やサービスを作っている新しい会社があれば、そこにお金を出すと、その会社から株をもらえるという、株式投資のような仕組みになっています。と、その中に…

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スタッフ:え?これ心臓ですよね?

なんだかちょっと不気味な物体を載せている会社を発見。

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しかもここ、なんと昨年の6月に、1ヵ月間で8930万円も集めているよう…

という事で、掲載先の、埼玉県八潮市の会社へ。
社長の高山成一郎さんに話を伺いました。

スタッフ:儲かっていますか?
高山社長:まだです!まだ儲かっていません。

謙遜している高山社長ですが…アレについて聞いてみましょう?

スタッフ:何を作っている会社ですか?
高山社長:臓器を作っています。

臓器…?

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実物がこちら。スタッフも触ってみると…

スタッフ:ぷるぷるしてて気持ちいいですね。これは一体、何なんですか?
高山社長:お医者さんたちが練習用に使うための臓器。トレーニング用の模擬臓器と呼んでいます。

そう、こちら埼玉県のコトブキメディカル株式会社が作るのが…

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お医者さん達が手術の練習用に使う、模擬臓器、というもの。

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この練習用臓器が、いまお医者さん達に大人気で、全国の病院に累計およそ4900個、納めてるんです。

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こちらの大学では、学生さんが研修で使うトレーニング教材として…

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コトブキメディカルの模擬臓器を利用。

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血管だけ切り離したり…

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腫瘍だけ取り除いたりと、色々バリエーションがあるようです。川平洋教授によると…

川平教授:質感が全く、違います。ほとんど初めてです。

そう、人気の理由は、とにかくその質感がイイから。

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元々医療業界で多かったのが、ゴムのような樹脂製の模擬臓器。高いもので数十万円するらしい。しかし高山社長は、より内臓っぽいちょうどいい物体を発見したのです。その正体が…

スタッフ:コンニャクですか?
高山社長:はい。コンニャクです。

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そう、コトブキメディカルの模擬臓器はコンニャク製!コンニャクだと、ヒトのカラダっぽい柔らかさになる。しかも…

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川平教授:コンニャクですから、水分を含んでいるので電気メスでやるような研修ができます。

そう、水分を含んでいるので妙にリアルなんです!

さらに、高山社長はこのヒトっぽさを再現するため、あるひと手間を加えているらしい…

高山社長:あまり最後まで言えないが、言えるのは、熱を上げたり下げたり。
スタッフ:この部屋にあります?
高山社長:ありますね…

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この部屋にある秘密の道具を使って、熱を上げ下げする事が、あのリアリティに繋がるんだそうです。そして、コンニャクだと、お値段が…

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高山社長:シンプルなので2500円。血管入りで3500円。

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高山社長:これは6000円です。

なるほど、リーズナブル!

高山社長:世界中のお医者さんが、若い頃コンニャクで練習した!と、言ってもらえるような世の中に、なってほしいなと思います。

コンニャク臓器、まだまだ売れそうです!

コトブキメディカルは模擬臓器で、これから、がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:なんでコンニャクって思ったんですか?
高山社長:レバ刺しが禁止になった時に、代用品で赤いこんにゃくが出て、臓器…レバー…コンニャクとなって始めました。
加藤さん:よく繋がりましたね。
高山社長:そうですね。

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