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百花繚乱のリサイクル業界! 引越と買取同時の「トレファク」、洋服の新ブランドにする「Rename」驚きのカラクリとは?

"読むがっちりマンデー!!”ということで、番組の‟書き起こし”をすぐにお届け。前日に放送した最新の儲かりアイデアや戦略を、ビジネスに活かしてもらえるとうれしいです!

今回のテーマは「リサイクルウォーズ!」
今まさに、空前のリサイクルブーム!
ネットで中古品を売り買いできるアプリ「メルカリ」は、
月間利用者数が1,100万人を突破!
もはや、新品じゃないものを買うことが当たり前、
リサイクル市場全体の規模も2兆円の大台に!
そんな激アツ業界には、
今、「ただ、リサイクルするだけ」じゃない!
新たなる会社がどんどん出てきて、儲かっているんです!!

奈良の山奥で発見!
新品の服を次々と切り取る、
謎のリサイクルとは!?

クレーンゲームでリサイクル!?
売ってるのはまさかのアレだった!?

今回は、驚きのリサイクル業界に迫ります!

※以下、4/19に放送した内容の書き起こしです。
(4/19の放送は、2019/9/8の再放送です)


引越しと同時に廃品処分も。売上げ177億円突破の買取サービス


まず最初にやってきたスゴい!リサイクル会社は…

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「トレジャー・ファクトリー」

こちらはいわゆるリサイクル品の「買取」と「販売」を
両方行うお店なんですが、
ここが今、スゴい儲かっているんです!

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創業以来、売上げは、24年間ずっと右肩上がりで、
今年は177億円を突破!
特に好調なのが「家具」と「家電」のリサイクル!
トレジャー・ファクトリー取締役の澤田さんに話を伺いました。

澤田さん:業界でいうとNo.1です!

と、自信満々!
澤田さん曰く、リサイクルで儲けるための1番のポイントが…

澤田さん:我々リユース業界は「仕入れ」が重要なんですよ。

そう、大事なのは仕入れ、つまり「買い取り」。
たくさんモノが入ってこなければ、
当然、品揃えもイマイチになり、お客さんも来なくなります。
実は、こちらのトレジャー・ファクトリー、
この仕入れの問題を「劇的に改善する方法」を編み出したという。
それが…

澤田さん:「トレファク引越サービス」を開始しました。

「トレファク引越」…?
一体、どんなサービスなのでしょうか?
実際に現場に行ってみると…

スタッフ:トレジャー・ファクトリーの方ですか?
関根さん:タカラ引越センターと申します。
スタッフ:引越屋さんの方なんですか?
関根さん:はい。そうです。「引越の見積もり」と、「買取の見積もり」をしています。

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そう!「トレファク引越」とは、トレジャー・ファクトリーと
引越屋さんが連携して「引越」と「買取」を同時にやるサービスなんです!

そして、今回お邪魔したのは、
引っ越しを9月に予定してる、お客さんのお宅へ。
引越センターの関根さん、
まずは、運ぶ荷物の見積もりを始めました。

関根さん:お運びさせて頂くご家財が…
お客さん:机と、棚と、
テレビですね。

一通り確認できたところで、
今度は、タブレットを取り出しました。

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関根さん:じゃあ、買取品のお写真を撮らせてください。

次のお住まいには持っていかないものを、
パシャパシャと写真にとっていきます。
これは一体…?

関根さん:写真をトレジャー・ファクトリーさんに送っているんです。

そう、撮った写真はその場で送信。

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すると、送られた先のトレファク引越本部は…

査定の人:全体的にちょっと汚れあり。あとシール。ドライヤーも古いんですかね。

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写真を見ながら状態を確認しつつ、型番などをチェック!
トレジャー・ファクトリーの過去の買取データと照らし合わせます。
その商品が「どんな状態」「どこの店で」「どれくらいの期間で」
「いくらで」売れたのか、
細かく表示されるので、写真だけでも、
すぐに値段を決められるというわけ。
現場で待つこと3分…

あっという間に買取の査定結果が送られてきました!
後は…

関根さん:引越の料金が、税込76738円。そこから買取査定分2750円をマイナスさせて頂いて74188円となります。

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引っ越しの見積もりから、買い取りの査定分を引いた分が、
実際の引越し料金に。これはリーズナブル!

さらに、お客さんにとってもうひとつありがたいのが…。

お客さん:引越直前まで手元に置いておけるので、
その点もいいかなと思いますね。

確かに!

さて、続いては「トレファク引越」で
この日に荷物を運び出すお客さんの元へ。

スタッフ:トラックが、引越屋さんの1台しかないですね。

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まずは、引越の荷物だけをトラックに積み込み引越先へ。
そして、一旦、戻ってきたら…

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今度は買取の荷物を「トレジャー・ファクトリー」の店舗へ持っていく!

お客さん:やっぱり1日で、処分品と引越をまとめてできるのが便利でした!

ですよね!まさに一石二鳥のトレファク引越!

そして、このサービスが、
あるちょっと特殊な引越で大活躍しているという、
その引越というのが…

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高齢者住みかえ支援センター!?

高齢者住みかえ支援センターの中村茂さんに話を伺いました。

中村さん:引越の際に、不用品の処分や買取を一度にして頂ける
トレファク引越さんが非常に役立っております。

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そう!高齢者の方が、老人ホームや介護施設に入る時、
引越スペースが狭くなるので、不用品がたくさん出るんです!

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そんな「トレファク引越」の受注件数は、
サービス開始からわずか4年でおよそ14倍に!

トレジャー・ファクトリーは「トレファク引越」で、がっちり!!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:普通のリサイクルショップだとできないんですよ。なぜかと言うと、トレジャー・ファクトリーはものすごい大きな店舗をもっていて、扱い品目がすごく幅広いんですね。全部引き取っても自分の所にとりあえず置いておく場所もあるし販路もあるからできるんです。中小のリサイクルショップだと、モノであふれて行き詰ってしまうんです。


そんなのアリ? ブランド服の「タグ」を付け替え安く売る!


続いてやってきたのは、名古屋にある…

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「FINE」という会社。
正直、聞いたことない会社ですが…。
取締役の津田一志さんに話を伺いました。

あの…早速ですが、一体、どんなリサイクルの会社なんでしょうか?

津田さん:全く新しい服の売り方を発明しました!
スタッフ:発明?どんな発明なんですか?
津田さん:詳しくは言えないんですけど…
スタッフ:教えてもらえないんですか!?

どうやら、服のリサイクルをしてるらしい…
でも、肝心のところを、教えてくれない!

津田さん:見てもらった方が早いんですけど、結構見せられないものもあってですね…

見たほうが早いのに、見せられない!って、
何やら色々、ワケありのようですが…

こちらの会社の心臓部があるというので…

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今度は、奈良県の某所へ。

こんなのどかな場所に、どんな秘密があるんでしょうか?

津田さん:撮ってはいけないものが結構ありますので注意して頂きたいなと思います。

とにかく、やたらと慎重な津田さんですが、どうやらここは、工場のよう…
おそるおそる、中に入ってみると…

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服がたくさん…

津田さん:ブランドから買い取りさせて頂いた新品の服になります。

そこには、有名ブランドから「FINE」さんが
買い取ったという、大量の服がズラリ。
さらに、奥に進んでいくと、女性スタッフが何やら作業している…

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スタッフ:えっ?タグ外しちゃうんですか?いいんですか?

タグを外している!?
そして、別の場所では…

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スタッフ:タグ付けちゃうんですか!?
津田さん:はい。付け替えます。

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どの服にも同じ、「Rename(リネーム)」という
タグを次々付けています。
これは一体、どういうことなんでしょうか?

津田さん:うちは、ブランドさんの在庫の新品の服なんですけど、ブランド名を弊社の「Rename」という新しいブランド名に交換しています。

そう!「FINE」のリサイクルビジネスは…

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ブランド物の新品の在庫品を買取って、そのタグを付け替えて、
全く新しい自社ブランド「Rename」として再販売することなんです!
でも、そんなことしたら、元のブランドの人に、怒られるのでは…?

津田さん:タグを付け替えることによって、元のブランド名が変わるので、元のブランドイメージに影響を与えずにお得に販売できるようになります。

そう、ブランド側も、なんとか売れ残った服をお金にしたい!
でも安売りしちゃうとブランド価値が下がる!
だから「Rename」に服を安く売るんです!

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一方、「Rename」側は、ブランドは言わないけど
すごく良いブランドの服を割引で売ってますよ!とアピールして、
お客さんに大人気なんです!
例えば…

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某有名ブランド日本製Tシャツが、
タグを付け替えただけで、65%引き!

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百貨店で展開する某有名ブランドのコートは…
7割引以上!というから、これはお得!

というわけで、「Rename」の服はわずか2年で、
タグを付け替えたおよそ30万着がほぼ完売状態なんだとか!

さて、このタグ付け替えビジネス。
ある、大事な注意点が!
それは…
「絶対にバレちゃいけない」ということ!

スタッフ:有名なブランドが結構あるんですね…
津田さん:あんまりペラペラ言わないでください。

そう!元のブランド名は絶対に企業秘密!
そのため徹底した配慮がされていて…

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タグを付け替えるために外した元のブランドタグは、
買取した数の分を、きっちり同じ数、
ブランド側に返却しなければいけないんです。
もし1つでも数が合わないと…

津田さん:その商品が販売できないです。

とにかく、厳密!
さらに…

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津田さん:これは洗濯ネームを新しく取り付けていきます。

洗濯のネームにも、元の会社名が入っているから、付け直し!

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こちらは、服によって表記内容が違うので、
元のネームと同じ情報をいれて、全て作り直し。
結構、大変です!

もちろん付いていた洗濯ネームも買取した数の分だけ、
元のブランドに返却!

津田さん:限りなく元のブランドがわからない状況を作るために徹底してやっています。

この徹底した配慮で「Rename」を希望するブランドも
数十ブランドに増加!
ブランドとの取引金額は前年比の2倍と絶好調!

FINEはタグを付け替えてがっちり!!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:日本全体で見ると、衣料品のほぼ半分が売れ残ってるんです。これをどうするのかというのが大きな問題なんですけど、2018年にあるブランドが売れ残ったものを大量に焼却廃棄して世間から非難受けたんですね。でもこうやってタグを付け替えて売れば誰も損しないんですよ。
加藤さん:これはどんどん増えていく可能性ありますね。


本物の宝石が獲れるクレーンゲーム、仕入れの秘密とは?


続いてやってきたのは、埼玉県八潮市。

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駐車場前に、すごい車の大行列ができていますが…

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なにやら、ド派手な建物が。
中に入ってみると…

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スタッフ:クレーンゲームがたくさんあります!

そう!ここは、クレーンゲーム専門店、「エブリデイとってき屋」

世界最多だという、448台のクレーンゲームが設置され、
1回100円や10円で様々な景品が狙える、大人気スポット!

人気のキャラクターもののグッズなどはもちろん、

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中には「埼玉の野菜」がとれる「野菜キャッチャー」や、

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「カレー」がとれる「カレーキャッチャー」
なんて変わり種まで!

スタッフ:いくら使ったんですか?
子供:4000円くらい。

しかし、このクレーンゲーム店とリサイクルに、
一体、何の関係が…?

このお店を運営している、
「東洋」の中村秀夫社長に聞いてみると…

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中村社長:こちらのクレーンゲームになります。こちらが「宝石キャッチャー」です。

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なんと!こちら「宝石」がとれるクレーンゲーム!

子供:本物でさ、これ100円で取れたらすごくない?マジ最高!

子どもから大人まで、スゴい人気!

中村社長:宝石キャッチャーだけで年間3000万円、儲かってます。がっちりです!
スタッフ:本物なんですね?
中村社長:本物です!

社長曰く、こちらの宝石キャッチャーで獲れる宝石が、
リサイクル品、とのこと。
一体どういうことかというと…

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実は、こちらの「東洋」
クレーンゲームの他に「リサイクルショップ」を経営していて、
そこで仕入れた宝石を、このクレーンゲームに入れているらしい。

でも、いくらリサイクルとはいえ宝石をクレーンゲームに入れたら、
大赤字になっちゃうのでは?と思いきや、
そこには宝石リサイクル業界の「ある事情」があるらしい…。
東洋の社員さんで、宝石鑑定士の天沼慎五さんによると…

天沼さん:実際、ほとんどの石がリサイクルショップでお値段がつかない状況になっています。

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なんでも、多くのリサイクルショップでは、
宝石を見分けられるバイヤーさんがいないため、
石はタダ同然、リングなどの金属の価値を見て、
値段をつけることが多いらしい。

そこでこちらの東洋では、こうしたリサイクルショップから
「宝石だけ」を安く買い取っています。
と、ここで、天沼さんの出番。

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天沼さん:例えば、アクアマリンという宝石なんですけども、これでうちの販売で1万円くらいにはなります。ブルートパーズも1万円くらいになります。このお店やさんは、これが何の石だか分かってない可能性があります。

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天沼さん:オパールの中で一番人気なのがブラックオパールというものになるんですが、3万円くらいになります。

実に、200種類以上の宝石を見分けられるという天沼さん。

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スタッフ:この宝石はどうするんですか?
天沼さん:1000円以上のものは全部、展示会での一般販売。500円の物が宝石キャッチャーに利用させていただいております。

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似たような宝石を、値段ごとに区分けして、
高いものは、お店などで再販売。
一方、1000円未満のものは、まとめて、
クレーンゲームのほうに回すということらしい。
この「1000円未満」というのにも、ある理由があって…

天沼さん:クレーンゲームの景品って法律で800円以下の物っていう決まりがあります。

そう、実は「クレーンゲームの景品」は
法律で「800円以下」という規制があるんです。

だから、その範囲内の値段の宝石を入れるということなんです。
もちろん、安くても、宝石キャッチャーの宝石は「本物」だから、
お客さんには大人気!

子供:キラキラしたものとか化石が好きだから。
一回来てやろうと思いました。

多い時には、2時間待ちは当たり前!
これは、まだまだ…

東洋は宝石キャッチャーでがっちり!!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:面白いこと考えましたね!
森永さん:クレーンゲームは粗品じゃなければいけないんです。景品はダメなんですね。その粗品っていうのが大体800円くらいという大まかな規制がかかってるんですね。
加藤さん:1個くらい3万円のもの入れたらどうですか?
中村社長:そういうのはちゃんと3万円で売ります。クレーンゲームは博打性があっちゃダメなんです。



■まだある! すごいリサイクル


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