雲形ひじき

じゃがいも擬人化小説を書くうちに、じゃがいものことがどんどん好きになってゆきます。

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マガジン

  • 創作TALK

    年末年始、創作記事をまとめる企画「創作TALK」に参加した創作活動の記録です。

  • 芋研ゼミ

    • 58本

    じゃがいもを愛する「芋研ゼミ」の人々が、じゃがいもの話をひたすらするだけのマガジンです。これ、芋研ゼミで見たやつだ!(シネマ芋先輩は、別にじゃがいもに詳しいわけではないです。)

  • Twitter300字ssまとめ

    公式より「#Twitter300字ss とは、決められたお題と300字という字数で、一週間掛けて完結した小説を書き、それを公開して交流や宣伝に役立てようという、ゆる~い企画です。」 参加作品の置き場です。

  • 焼菓子任侠BL

    同じ世界観の300字SSをまとめました。フィナンシェヤクザ、マドレーヌマフィア、カヌレギャング、フロランタン偵、クイニーアマン(犬)、マリトッツオ党、ドンフォッカチャ、怪盗ブルトンヌ、ダックワーズ警部、バクラヴァなどが登場します。

最近の記事

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おばけキャッチが強い奴と闘うために広島に行ってきた 第三章

雲形ひじきと申します。 タイトルの通り、おばけキャッチで闘うために広島に行ってきた。その話をしたいと思う。 X(旧:Twitter)のフォロワー諸君におかれましては、以前からちょいちょい呟いていて、最近とみにうるさいが、いったい何なんだと思っているかもしれないアレである。 おばけキャッチとは 念のためおばけキャッチの説明をしておこう。 めくられたカードの条件に合うコマを、誰よりも速くとれば勝ちというスピード勝負の遊びだ。 言ってしまえば、 「一番早く反応した人が勝

    • おばけキャッチが強い奴と闘うために富山に行ってきた

      雲形ひじきの紀行(奇行)文を読みたいお客様、いらっしゃいませ。 今宵も素敵な旅の時間をお届けします。 大前提と過去の奇行ひじきがおばけキャッチを好き過ぎて、遊び相手を求めてどこにでも行くという話は、下記の日記を読めば(やべぇくらい)明白なので今回は割愛したい。 忙しい人のために今回の行き先は広島ではなく、北陸は富山県だ。 富山に行こうと思った1番のきっかけはおばけキャッチだが、他の行程も心優しい人たちの力添えがあって、たいそう楽しいものとなったので一部始終を記そうと思う

      • 2023年食べてよかったもの

        これは年の暮れになると巷に流行る「今年買ってよかったもの」のごはん版である。 2022年の年末に投稿したのがこれ。 2023年もまとめようと思っていたらあれよあれよと2024年1月が終わろうとしている。でも、ななさん主催の創作TALKも1月いっぱいは受け付けているというし、食欲TALKだっていつまとめてもよかろうと書き始めた。 【1月】ペルー、おいも、餃子神奈川・川崎「アルコイリス」 第二十四回女子会研究会は、いつもの東京を出て川崎で開催された。 ……えっと、まず、

        • 創作TALK「楽しいをキャッチして2023」

          ※この記事は「創作TALK」という企画向けに作成した記事です。2023年の活動についてまとめています。 雲形ひじきと申します。 「三日月パンと星降るふくろう」や「フィナンシェヤクザとシネマ芋先輩」という長めな名前の創作サークルで、オリジナル小説とグルメ情報系同人誌を作っては頒布活動をしています。 近年はジャガイモとリンゴとフィナンシェとおばけキャッチにおいて過激な行動がしばしば目撃されています。 (以下常体敬体入り交じりのラフな感じでやっていくよ) 今年もこの季節が

        • 固定された記事

        おばけキャッチが強い奴と闘うために広島に行ってきた 第三章

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        記事

          新・おばけキャッチが強い奴と闘うために広島に行ってきた

          雲形ひじきと申します。 タイトルの通り、おばけキャッチで闘うために広島に行ってきた。その話をしたいと思う。 X(旧:Twitter)のフォロワー諸君におかれましては、11月からギャーギャーしてて申し訳なかった「おばけキャッチ大会」についてだよ! おばけキャッチとは 念のためおばけキャッチの説明をしておこう。 そしてどんなゲームなのか、ルールなどの詳しい説明はこの記事を読むとよいかも 小さい子どもからお年寄りまで楽しめる軽量級のボードゲーム「おばけキャッチ」は、広島

          新・おばけキャッチが強い奴と闘うために広島に行ってきた

          おばけキャッチが強い奴と闘うために広島に行ってきた

          雲形ひじきと申します。 今日はジャガイモでもフィナンシェでも創作でもないnoteをお送りします。 まあ、つまりただの日記だ。 最初に言っておくと、並の人よりちょっとだけ得意なことについて話すので、鼻に付く表現が多々あることはご容赦願いたい。 でも、自分の日記で謙遜してもしょうがないし、調子に乗りつつ正直な気持ちを書いていくね。読みたい人だけ「なんかムカつく~」って言いながら読んでね。 ちなみにこの記事は新幹線の車内で書き始めている。 広島に向かう新幹線だ。 東京か

          おばけキャッチが強い奴と闘うために広島に行ってきた

          第10回ペーパーウェルでコラボしました。

          雲形ひじきと申します。 この記事は第10回ペーパーウェルの裏話的な日記です。 年末の創作活動振り返り「創作TALK」用の個人的な記録ですが、メイキングみたいなのが好きな人はよかったらどうぞ。 作品に目を通してから読んでいただけると、何を指しているのか伝わるかと思います。 *今回の作品*ペーパーウェルとは年に2回開催されるネットプリント同時配信企画 共通のテーマでオリジナル作品(一次創作)を作り、定められた期間にコンビニで出力できるネットプリント等で配信、他の参加者の

          第10回ペーパーウェルでコラボしました。

          じゃがいもイベントを主催しました!その2

          2023年3月26日(日)にじゃがいも食べ比べイベントを主催しました。 この記事は企画構想から準備、当日までの振り返りです。 年末に行われる創作TALKという活動報告の一環でもあります。 つまり自分用なのですが、ご興味がある方はどうぞ。長いので適当に読み飛ばしてくださいね。 花マル農園の食べ比べこの食べ比べ会は、雲形ひじき個人ではなく「花マル農園」が運営しているものなので まずは花マル農園について 花マル農園は農作物評論サークルである サークルのTwitterア

          じゃがいもイベントを主催しました!その2

          じゃがいもイベントを主催しました!

          2023年2月18日(土)にじゃがいもイベント「吉祥寺イモタスカップ」を主催しました。 この記事は企画構想から準備、当日までの振り返りです。 年末に行われる創作TALKという活動報告の一環でもあります。 つまり自分用なのですが、ご興味がある方はどうぞ。 長いので適当に読み飛ばしてくださいね。 きっかけこのイベント、通称イモタスカップはいくつかの要素が重なって、よしやってみっかと腰を上げるに至った。 ①ジャガイモの人だという認識が周囲に広まった ジャガイモについては

          じゃがいもイベントを主催しました!

          じゃがいもイベント「吉祥寺イモタスカップ」を開催します!

          じゃがいもイベント「吉祥寺イモタスカップ マッシュ5種類カスタム食べ比べ」を開催します! 珍しい品種を食べ比べたい方、ジャガイモとトッピングの意外な相性を発見したい方、ふるってご参加ください。 以下に詳細を記載します。 日時 2023年2月18日(土)13:00~16:00 ※要事前予約・時間入れ替え制 開催場所 cafe nest 1F・2F JR・京王井の頭線吉祥寺駅徒歩5分 【住所】〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目13−1 東急百貨店とみ

          じゃがいもイベント「吉祥寺イモタスカップ」を開催します!

          今年食べてよかったもの2022

          あのう、せわしくも賑やかな師走におずおずと切り出しますが 12月になるとTwitterで「今年買ってよかったもの」とか「いいねの数だけ来年のやりたいことを晒す」とか、流れてくるじゃないですか。 私のタイムラインでの観測範囲ではそうなんですけど、皆様見かけません? これ、人様のを読むのは楽しいのだけど、私自身はあんまり物欲もなければだいそれた目標もないのね。 あるのは食欲だけ。 少ないお給料の中で家賃光熱費以外はほぼ食費に消える。 だから、 毎年思っていることを何

          今年食べてよかったもの2022

          創作TALK「土の中からあふれ出す2022」

          雲形ひじきと申します。 「三日月パンと星降るふくろう」や「フィナンシェヤクザとシネマ芋先輩」という長めな名前の創作サークルで、オリジナル小説とグルメ情報系同人誌を作っては頒布活動をしています。 近年はじゃがいもとリンゴとフィナンシェにおいて過激な行動がしばしば目撃されています。 (以下常体敬体入り交じりのラフな感じで失礼しまーす) 今年もこの季節がやってきましたね。 創作TALK、普段からつながりがある人のまとめはもちろん別の活動エリアの人の投稿を読むのも楽しいのだ

          創作TALK「土の中からあふれ出す2022」

          しってる

          警部からの呼び出し、怪盗の予告現場にいた流れ者が阿呆のようにお前の名前を繰り返すと。 対面した旅のごろつきは「ヴェネツィアで迷子になったら、悲しそうな顔でサンマルコと言うだけで誰かが広場に連れてってくれる。手っ取り早く会いたかったんでね」並びの悪い歯を見せて笑った。 「気は済んだか」 「いんやまださ。例えば、金塊型のマドレーヌ」 フィナンシェヤクザの表情が凍る。 「数はまだわずかだが、あのみょうちきりんはなんだ?どの組が使う焼き型かなんてあんたお見通しだろ。上に黙っ

          もろびと

          年が明けたら頂上作戦だ、本国から部隊が来る。 ライトアップされた賑わいの中、ダックワーズ警部は口元をホットワインで隠しながらそう言った。 「教えていいんですか」 フィナンシェヤクザはシュトーレンを吟味する背中で答えた。 「甥の友達に世間話をしただけだよ」 「警部は優しすぎますね」 「よく言われる」 「だから怪盗も苦労する」 「怪盗?」 「いいえなんでも。情報感謝します」 このタイミングで。 街の四課と違い、本国様は杓子定規に取り締まるのだろう。 目立つ

          ゆいごん

          若頭はこの夏よく見かけるレモネードの氷を揺らし、扇子をあおいだ。 「オヤジはもうだめだな、ずいぶんしぼんだ。見舞いに行ってもうわごとしか言わない。せめて誰が継ぐか皆の前で残してほしいんだがな」 遺言くらい書いてるんじゃないですかね。 南雪は爆発的なブームではないがたまに見かけるバナナジュースを吸って答える。 「姐さんがいるうちは、ガサ入れるわけにもいかん。俺と代行、どっちに付くかでその先変わるぞ」 跡目は内部戦争であり双方に傷を残す。 頷きながら、組の長が寝かされ

          ローカルポテトサミット

          「おいねちゃん、来てくれたのね」 「落合とつやにも会った」 ねがっちゃんも呼んだし、たっちも治助もいるのよ。 高揚した声でふじはおいねの袖を取った。 「サミットなんてけったいな名前だから来るのやめようかと思ったわ」 「移住の人が考えてくれたの」 「化石みたいな私たちが集まって同窓会ってわけ?」 多摩川源流の森の中、先祖の地にも似た山の傾畑は小石交じり、畝に落ち葉を敷き詰めないと小柄な在来芋は雑草に負ける。 村人は家で食べる分だけをひっそりと作ってきた。 「そ

          ローカルポテトサミット