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モスクワ地下鉄の全駅の写真を撮った

2021年6月の1週間で、モスクワ地下鉄のすべての地下鉄駅で途中下車して、駅の装飾の写真を撮ってみた。

2021年5月15日に、モスクワ地下鉄は、創立86周年を迎えた。
ロシア連邦では、0と5のつく年は、盛大にお祝いをする習慣がある。本来なら、2020年5月15日が、85周年で、創立85周年を盛大にお祝いする予定だった。しかし、パンデミックにより、ロックダウン中。2020年にお祝いをすることはできなかったため、翌年の86周年にイベントが行われた。

そのイベントは、始発から終電までの間に、すべての地下鉄に乗って、スタンプラリーをすると何か賞品がもらえるというものだった。

日本の地下鉄と違って、モスクワ地下鉄の各駅にトイレはない。中心部の駅に最近有料トイレができたが、使ったことがないため、きれいかどうかは分からない。地下鉄駅内には、自動販売機や、ちょっとした売店もない。朝から晩まで地下鉄に乗るにしても、食事が心配。もちろん、地下鉄の外に行けば、カフェやレストランやスーパーがあるが、それは、ちょっと面倒。

ということで、2021年5月15日のイベントに参加はしなかった。

しかし、そのイベントをヒントに、モスクワ地下鉄駅の装飾の写真をすべて撮ってみようと思い立った。幸い、パンデミックによって、観光客向けの地下鉄ツアーが行われなくなり、通勤ラッシュの時間をさければ、人が少ない。そして、6月なら、比較的暖かいため、トイレの心配もそれほどではないと思い、地下鉄駅の全制覇に行くことにした。

あらかじめ効率よく回れるように、路線図をじっくり見て研究。

途中、トイレにも行きたくなるだろうと思い、きれいなトイレがあるのはどこかを思い出して、途中、地上に出る駅も決めた。

それで、だいたい、朝9時から午後2時か3時くらいまで、ずっと地下鉄に乗って、ホームの装飾の写真を1週間で撮り切った。

午前中は、比較的元気よく写真を撮るのだが、午後に、装飾がたくさんある駅に降り立った時は、正直、写真を撮るのがめんどくさいと思った駅もあった。

しかし、全駅の写真を撮り終えた時は、達成感がものすごかった。これは、住み始めたころから、一度はやってみたいと思っていたことだった。それが、パンデミックという予想もしなかったできごとが起こり、今がチャンスと思ってできた。

「他の人にモスクワ地下鉄駅の全駅の装飾の写真を撮るのをおすすめするか?」と言われたら、おすすめしない。
特に、観光でモスクワに来ているときに、1週間かけて、地下鉄駅だけを見るなんて、実際にやる人はそんなにいないと思う。また、スターリン時代に作られた地下鉄駅は、博物館や美術館のように美しいのだが、スターリン時代後に作られた地下鉄駅は、わざわざ下車して見てもがっくりする駅が多い。だから、人にはおすすめしない。それでも、素晴らしい駅がいくつかあるから、そういう駅は見てもらいたいと思う。

どの駅がおすすめか知らせるために、不定期で、地下鉄駅を紹介する記事を書いている。地下鉄の紹介だけでは物足りなくて、駅によっては、下車するとどんなものがあるのかも紹介している。

今まで書いた記事は、こちらにまとめてある。

気になる駅をチェックしていただいて、モスクワ観光に来た時に、実際にみていただければと思う。

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